【WRC2021】第4戦ポルトガル・ラリーのデイ1はヒュンダイのタナックが首位。トヨタはエバンスが2位。好調勝田は4位で終える

  • TOYOTA GAZOO Racing 33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

    TOYOTA GAZOO Racing 33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

5月21日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ポルトガルがのデイ1が行われた。北部の大都市ポルト近郊、マトジニョスにサービスパークが置かれ、デイ1では8本のステージが設定された。

デイ1でトップに立ったのはHYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、エバンスに次ぐ総合4位となった。

<<ポルトガル・ラリー デイ1の結果>>

1位 O.タナック (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h22m35.0

2位 E.エバンス (トヨタ ヤリス WRC) +6.0s

3位 D.ソルド (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +9.0s

4位 勝田 貴元 (トヨタ ヤリス WRC) +15.4s

5位 S.オジエ (トヨタ ヤリス WRC) +24.0s

6位 K.ロバンペラ (トヨタ ヤリス WRC) +28.9s

7位 G.グリーンスミス (フォード フィエスタ WRC) +1m02.3s

8位 A.フォルモー (フォード フィエスタ WRC) +1m33.5s

9位 E.ラッピ(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +3m34.9s

10位 N.グリアジン(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +3m37.1s

ラリー・ポルトガルは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントとして、2年ぶりにWRCの開催となった。サービスパーク南側のアルガニル地域を中心に、8本計122.88kmのステージで行われるが、デイ1は日中のサービスが設定されていない。そのためアクシデントやトラブルが起きた場合でも自力で修理しなければならず、大幅なセッティング変更もできないなど、走り始めのセッティングが重要な初日となった。

ドライバーランキングが首位のためトップで出走するオジエは、ポルトガル特有の、道の表面が滑りやすいルーズグラベルに苦しみ、午前中の3本のステージは思うようにタイムが伸びず。しかし、午後の再走ステージでペースを上げ、SS7でベストタイムをたたき出し総合5位で初日を終えた。

エバンスも3番手の出走順のため、午前中の3本のステージは思うようにタイムを縮めることができなかった。SS7でスロー走行をしていた前走車の土煙で視界が悪く大幅にタイムを失うアクシデントもあったが、その後調整が入りオジエと同タイムが与えられることとなり、総合4位から2位に順位を上げた。首位のタナックと6秒差でデイ2に臨む。

午前中のステージでは苦戦したロバンペラだが、午後はSS4でベストタイムを獲得するなど復調し、オジエと4.9秒差の総合6位で1日を終えた。

今季開幕から3戦連続で総合6位を獲得し、前戦クロアチア・ラリーでは2回のベストタイムも記録した勝田貴元。その勢いはそのままで、4番手タイムを3回刻むなど安定して上位を走行、一時はヤリスWRC勢をリードするなど健闘。総合3位のソルドと6.4秒差でデイ1を終えている。

<<明日のステージ情報>>

競技2日目となる5月22日(土)のデイ2は、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。その後、全長3.3kmの市街地スーパーSSも走行。7本のステージの合計距離は165.16kmと、今大会最長1日となり、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は630.96kmに及ぶ。

詳細はこちら:https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2021/rd04-day1.html

[ガズー編集部]