【WRC2021】第4戦ポルトガル エバンスが今季初優勝！ 勝田貴元が自己最高位の総合4位を獲得

5月23日（日）、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ポルトガルの最終日デイ3が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス／スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が今季初優勝を飾った。総合2位には28.3秒差でダニ・ソルド/ボルハ・ロザダ (ヒュンダイ i20クーペ WRC)が入った。総合3位となったセバスチャン・オジエ／ジュリアン・イングラシア組(1号車)が、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権でトップをキープすることとなった。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムでヤリスWRCを駆り出場した勝田貴元は、WRC自己最高位となる総合4位でフィニッシュした。

ラリー・ポルトガルの最終日デイ3は、5本計49.47kmのステージが行なわれた。デイ2で首位に立ったエバンスはオープニングのSS16、SS17、そしてSS19でもベストタイムを記録し、ソルドとのタイム差を26.2秒に拡大。最終のパワーステージでも安定した走りで5番手タイムを刻み、キャリア4回目となる今シーズン初優勝を果たした。ドライバー選手権における順位も3位から2位に浮上した。

デイ1で不利なスタート順により大きくタイムを落としていたオジエは、デイ2に続き安定した走りで総合3位でフィニッシュ。パワーステージでは3番手タイムを記録してボーナスの3ポイントを獲得。エバンスに2ポイント差に迫られたが、ドライバー選手権首位の座を守った。

デイ2でオジエと激しく順位を争った勝田は、最終的にオジエに約1分の差を広げられたものの、キャリアベストとなる総合4位でフィニッシュ。開幕から4戦連続でドライバー選手権ポイントを獲得している。

前日デイリタイアを喫したヒュンダイのタナックが総合21位、ロバンペラは22位、ヒュンダイのヌービルは36位という結果となった。

タナックとヌービルはパワーステージでトップと2位となりボーナスポイントを獲得したものの下位に沈んだため、トヨタとヒュンダイのマニュファクチャラー選手権は37ポイント差に広がった。

<<ラリー・ポルトガル デイ3の結果>>

1位 E.エバンス (トヨタ ヤリス WRC) 3h38m26.2s

2位 D.ソルド (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +28.3s

3位 S.オジエ (トヨタ ヤリス WRC) +1m23.6s

4位 勝田貴元 (トヨタ ヤリス WRC) +2m28.4s

5位 G.グリーンスミス (フォード フィエスタ WRC) +4m52.7s

6位 A.フォルモー (フォード フィエスタ WRC) +5m03.4s

7位 E.ラッピ （フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +9m37.2s

8位 T.スニネン (フォード フィエスタ Rally2) +11m20.0s

9位 M.オストベルグ（シトロエン C3 Rally2） +12ｍ01.5s

10位 N.グリアジン（フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +12m35.8s

21位 O.タナック (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +20m37.8s

22位 K.ロバンペラ (トヨタ ヤリス WRC) +22m10.2s

36位 T.ヌービル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +59m24.1s

<<次戦の情報>>

WRC次戦は、6月3日から6日にかけてイタリアのサルディニア島で開催される、第5戦「ラリー・イタリア サルディニア」。ラリー・ポルトガルに続くグラベル（未舗装路）イベントで、ステージは全体的にハイスピードながら道幅は狭く、道のすぐ脇まで木々が迫る。路面は目の細い砂状のグラベルに覆われているが、何台かのクルマが走行すると下から岩盤や石が現れ、深い轍（わだち）も刻まれるなど、路面のコンディション変化が大きいラウンド。

［ガズー編集部］