【WRC2021】第6戦サファリ・ラリー・ケニア デイ2 勝田貴元が総合2位に浮上! 首位はヌービル

  • ヤリスWRC18号車(勝田貴元、ダニエル・バリット)

    ヤリスWRC18号車(勝田貴元、ダニエル・バリット)

6月25日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリ・ラリー・ケニアのデイ2が行われ、HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組(i20クーペ WRC)が首位に立った。2番手には18.8秒差でTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元が浮上している。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が総合4位につけるも、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)とエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、共にデイリタイアを喫している。

<<サファリ・ラリー・ケニア デイ2の結果>>

1位 T.ヌービル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h23m19.1s

2位 勝田 貴元 (トヨタ ヤリス WRC) +18.8s

3位 O.タナック (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +55.8s

4位 S.オジエ (トヨタ ヤリス WRC) 1m49.4s

5位 G.グリーンスミス (フォード フィエスタ WRC) +1m56.1s

6位 A.フォルモー (フォード フィエスタ WRC) +2m19.1s

7位 K.ロバンペラ (トヨタ ヤリス WRC) +9m30.2s

8位 O.ライ (フォルクスワーゲン ポロGti) +12m10.5s

9位 D.クヴィスト (フォード フィエスタMKII) + 15m05.6s

10位 K.パテル (フォード フィエスタ) +16m58.3s

19位 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +49m12.8s

20位 D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +49m25.1s

19年ぶりの開催となった「サファリ・ラリー」は、前日のスーパーSSでのSS1で幕を開けたが、デイ2から本格的なグラベルステージがスタート。3本のステージを各2回走行し、その合計距離は129.78kmとなる。日中の気温は23度前後とそれほど高くはないが、乾燥した路面には、「フェシュフェシュ」と呼ばれる粉状の細かい砂が堆積。さらに、大きな石が散乱していたり、深い窪みや轍が刻まれた路面もあるなど、ドライバーにとってもクルマにとって非常に厳しいコンディションだ。

デイ2でトップに立ったのはヒュンダイのヌービル。ロバンペラとトップを奪い合う展開となるが、10秒差のトップで迎えたSS7でロバンペラがデイリタイアを喫したこともあり、2位に18.8秒差をつけて総合首位で終えることに成功した。

総合2番手には勝田貴元が浮上! 午前はラジエター、午後はダンパーが壊れるなどトラブルに見舞われるステージもあったが、セーブしながらもプッシュを続け、初の表彰台も見える位置につけた。チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラも「安定した走りを続け冷静さを保ち続ければ必ず結果はついてくると話し合ったが、まさにその通りの仕事をしてくれた」と、残りの2日にも期待を寄せている。

デイ1のスーパーSSでベストタイムを記録したオジエ。ドライバー選手権トップとして出走順1番手のため、砂の積もった路面コンディションでペースを上げられない。さらにSS3の途中でクルマにトラブルが発生したこともあり、午前中の3本のステージを終えた時点で首位と2分以上差がつき総合7位に順位を下げた。サービスで問題を解決して臨んだ午後のステージで順位を上げ、総合4位で1日を終えた。

ロバンペラは、SS4とSS5ではベストタイムを記録しSS5で首位に立つなど好調さを見せていたが、SS7で深い轍でスタックしてしまい、無念のデイリタイアとなった。
またエバンスも、SS3でコーナーイン側の茂みに隠れていた大きな石に当たり、デイリタイアとなっている。

<<明日のステージ情報>>

6月26日(土)のデイ3は、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。そのうち、SS10とその再走ステージであるSS13「スリーピング・ウォリアー」は、デイ3最長となる全長31.04kmのロングステージ。6本のステージの合計距離は132.08kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は387.88km。

[ガズー編集部]