『三菱・トライトン』と『トヨタ・EPU』によるピックアップトラックの復権! …ジャパンモビリティショー2023

  • 三菱トライトン

    13年ぶりに日本市場に復活を果たす『三菱・トライトン』。

ピックアップトラック先進国と呼ばれるアメリカでは、レジャービークルとして広く一般家庭にも行き渡っているピックアップ。それを証拠にアメリカの自動車メーカービッグ3では、様々なサイズバリエーションを網羅したラインアップが用意されているほどだ。そんなピックアップの有用性を改めて日本に示したのは、2017年に導入されたトヨタ・ハイラックス[GUN125]であることは間違いないだろう。

13年ぶりに日本市場に帰ってきたハイラックスは、SUV人気の波に乗って若者を中心に大ブレイク。これまで商用車イメージが強かったピックアップながら、4ドア5人乗りの実用性と4WDの走破性、さらに通常のSUVとはひと味違ったフォルムから、オシャレなレジャービークルとして認知されはじめたのである。

この動向を注視していたのは三菱自動車。初代トライトンは日本での販売こそ2011年で終了してしまったが、製造国のタイでは2014年までモデル継続していた。その後、フルモデルチェンジが行われて2代目トライトンが誕生したものの、こちらは最後まで日本に導入されることがなかった。そして、2023年に3代目へとフルモデルチェンジが行われたことを期に日本導入が実現。JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)で実車を初お披露目となったのだ。

  • 搭載するエンジンは新開発となる2.4Lディーゼルターボ。

  • コクピット周りも使いやすさを目指したレイアウト。日本仕様のためハンドルは右。

新型トライトンはベースとなるラダーフレームから一新。この剛性が高められたフレームに搭載されるボディは、近年の三菱らしいイカツめのフェイスデザインが特徴となっている。組み合わせるパワーユニットも新開発となる2.4Lディーゼルターボ。強い走りとクロカン四駆にも匹敵する走破性を備えており、アジアンクロスラリーにも参戦しているほど。
ジャパンモビリティショーの会場ではそのラリーカーも同時にディスプレイされて多くの注目を集めていた。

  • ラダーフレームからボディまで一新し、剛性も大幅に向上されている。

  • アジアンラリーに参戦したモデルもディスプレイされ、タフな四駆性能もアピールしている。

もちろんトライトンの復活だけでなく、ジャパンモビリティショーではコンセプトカーでもピックアップが登場。トヨタ・EPUは、BEVを採用する次世代ピックアップとして発表された車両だ。モノコックボディを採用しキャビンとベッドが一体式となる、いわゆるセダンピックの形状を採用。LEDを採用したライティングシステムやシームレスなフォルムは、ピックアップが持つ無骨さとはかけ離れたフォルムとなり、もしこのまま発売されたなら新たなユーザーを獲得すること間違いなしだろう。

  • トヨタEPU

    コンセプトモデルとして並べられている『トヨタ・EPU』。

  • モノコックボディを採用するとともにBEVピックアップの可能性を探っている。

(文 撮影:渡辺大輔)
[GAZOO編集部]

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