0-100kmは3.1秒!グッドウッドで認められたスポーツBEV「EV SPORT 01」をエイムが展示・・・ジャパンモビリティショー2023
10月28日から一般公開が始まっているジャパンモビリティショー2023。新たにモビリティの祭典として生まれ変わったこのイベントには、多くの注目のコンセプトカーや多様な生活に寄り添うモビリティが所狭しと並んでいる。
その中で、東新展示棟では多くのスタートアップ企業やエンジニアリング系企業が手掛けるBEVのコンセプトが披露され、実際に2025年の導入を目指す展示車両も見られた。
その中で、「AIM」のロゴが特徴的なエイム株式会社のブースでは、イギリスのグッドウッドフェスティバルで高い評価を得たピュアスポーツBEVと、見た目がとても親しみやすいだけでなく地域活性化の想いも込められている超小型BEV車両が展示されている。
エイム株式会社は、自動車のエンジニアリングの設計やサービス提供、先進機能のソフトウェア開発などを手掛け、多くの自動車メーカーやサプライヤーとのプロジェクトを進めている企業だ。
また、ル・マンシリーズやル・マン24時間レースに参戦するマシンのガソリンエンジンの製造も手掛けている。
そのエイムのブースに展示されている「EV SPORT 01」は、エイムが進める「NEV(New Energy Vehicle/新エネルギー車)プロジェクト」の一環で製造された、ロングノーズ&ショートデッキの電動スポーツクーペ。
2つのモーターで後輪を駆動させるパワーユニットは自社開発の「APM200」。490PSのパワーと、740Nmのトルクを発揮、最高速度300km/h、0-100km/hは3.1秒というスーパースポーツだ。
実はこの「EV SPORT01」は、実験的に本気のスポーツカーを手掛けてみたいというチャレンジで造られたワンオフのデモカーだという。しかし、2023年のグッドウッドフェスティバル・オブ・スピードで実際に走らせたところ、現地での反響がすごかったため、台数限定で市販に向けても動き出しているそうだ。
またもう1台、とても可愛らしい見た目とオープントップのスタイルを持つ「EV MICRO 01」も展示されている。この車両は、沖縄県の久米島町が協力し、離島での使用が想定されているBEV車両だ。豊かな自然環境に対応するBEV、そして地元の方の普段の移動から観光需要まで、実際に沖縄県の島嶼部やリゾート地域の意見を反映して開発をしているという。
さらに、エイムは沖縄の地域振興にも取り組んでおり、この「EV MICRO 01」は沖縄で製造することも視野に入れているという。
実際に2025年の発売開始を目指しており、1回の充電で120km走行できるバッテリーは固定式、交換式とどちらも計画しており、またバッテリーを除く車両価格は100万円以下に抑える想定だ。
大手自動車メーカーは、より多くの人をターゲットとする車両を製造する一方で、こうした特定の地域での利用者の声を反映し、さらに地産地消の自動車産業が展開されるというのは、BEVならではであり、これからの新しい自動車産業の一つの流れとなっていくのかもしれない。
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