アルパインスタイルの『Cal’s Motor(キャルズモーター)』がオシャレかわいい!・・・東京オートサロン2024

北米西海岸で生まれたキュートで明るくおしゃれなテイストのキャルルックカスタム。そんなキャルルックをハイエース・ジムニー・NV200・ライズといった最新車種に取り入れコンプリートカーを製作、さらに新ブランド『Cal’s Motor(キャルズモーター)』として展示していたのが、アルパインのエアロブランド・アルパインスタイルだ。

そもそも、音響関係のアイテムをメインとしているアルパインのエアロブランドが、なぜこのコンプリートカー事業をスタートさせたのか? 展示車両の開発部門で尽力された、荒井さんにお話を伺った。

「今までアルパインはナビやオーディオといった音響関係ばかりだったのですが、クルマに関わる新事業を始めたいと立ち上げたのがこのキャルズモーターです。『最終的には光岡自動車のようなクルマメーカーになろう!』と本格始動したのは今年1月ですが、企画をスタートしたのは2年前のオートサロンですね。そして昨年のオートサロンにこのハイエースとライズを出展し、今年はさらに1年かけて製作したジムニー&ジムニーシエラとNV200のコンプリートカーを展示させていただきました」

そして、荒井さんによるとキャルズモーター独自のこだわりとして「フェンダーやボンネットのエアロパーツを、お金をかけて強度や精度の高い純正に近い造り方をしていること」が挙げられるという。

というのも、他メーカーのコンプリートカーがエアロ素材にメジャーなFRPやABS樹脂を採用しているのに対し、キャルズモーターでは純正とおなじスチールを採用しているのだ。
その他にも灯火類には国内における保安基準を満たしていることを意味するEマークを取得するなど、見た目のカッコ良さだけではなく安心安全や保安基準適合なども検証しながらパーツ開発を行なっているところに『自動車メーカーを目指す』という心意気が表れているといえるだろう。

さらにキャルズモーター独自のカッコ良いデザインを追求した結果、大きく3つの特徴できたのだという。

「ひとつはフロントフェイスが逆スラント形状になっている点です。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ハイエースも横から見るとちゃんと逆スラントなんですよ(笑)。そして2つ目はバンパーやグリル、ホイールや灯火類まわりなどにクロームメッキパーツを多用していることですね。あとは角ばったボディスタイルに合わせて4灯角目ヘッドライトを採用している点です」

ということで、それらを踏まえつつ今年の出展車両についてご紹介していこう。

東京オートサロン2024で初披露となったモデルが、日産NV200バネットをベースとした『Sonova(ソノバ)』の2台。角張り形状で広い面積を確保したフロントフェイスは、クロームメッキのグリルやバンパーで迫力満点。またリア周りもフロントフェイス同様のメッキバンパー仕様の角張り形状で商業車ベースとは思えない仕上がりだ。
また「内装パーツは、今後キャルズモーターらしいデザインをいろいろ考えています」とのこと。

キュートで爽やかな印象でホワイトパール×ウォーターミントのツートンカラーのソノバは、7人乗りのワゴンタイプ。

リアゲートにウッドパネルをあしらい、ホワイト×アスファルトグレーのツートンカラーでおしゃれな1台に仕上がっているのは、5名乗りのバンタイプ。

こちらも今年初お披露目のスズキジムニーをベースにした『Beas(ベアス)』と、ジムニーシエラをベースにした『Beas +(ベアスプラス)』

  • どちらもカリフォルニアスタイルに似合う明るく爽やかな純正ボディカラーは活かしつつ、フロント&リア周りをキャルズモーターオリジナルのクロームメッキパーツでカスタマイズされているところがポイント。

昨年のオートサロンでお披露目されたトヨタ・ハイエースがベースの『Carica(カリカ)』の『USスタイル』(左の写真)と『EUROスタイル』(同右)。ちなみにカリカはキャルズモーターが手がけた初のコンプリートカーだ。

同じく昨年のオートサロンでお披露目されたトヨタ・ライズをベースとした『Havana(ハバナ)』は、カラーが異なる2台を展示。

  • なお、すべての出展車両の内装にはアルパインの専売特許、オーディオ関連の装備が完備されている。『新たな自動車メーカーを目指す』という目標に向けスタートしたキャルズモーター。今後の動向にも要注目だ。

文章:西本尚恵 写真:平野 陽/西本尚恵
[GAZOO編集部]

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