トヨタ GRヤリス ラリー2をデモラン、1号車をモリゾウ氏が注文した理由･･･東京オートサロン2024

東京オートサロン2024が1月12日（金）に幕張メッセ（千葉市美浜区中瀬）で開幕し大盛況のうちに閉幕した。TOYOTA GAZOO Racingはブースやイベント会場で「ラリー」の楽しさを積極的にアピールした。イベント会場では、国際自動車連盟(FIA)から正式に公認されたばかりのGR Yaris Rally2でデモランを行い、ブースでは「ラリーの魅力を語ろうという」というトークショーでモリゾウ氏がGR Yaris Rally2への想いなどを語ったのでご紹介する。

1月14日（日）雲一つない快晴のもと勝田範彦選手、勝田貴元選手、モリゾウ選手によるラリーカーのデモランが屋外イベント会場で行われた。デモランに使われる車は、GR Yaris Rally2、スバルインプレッサSTI、GRヤリス（207号車）の3台だ。

まずモリゾウ選手がスバルインプレッサSTI、次に勝田範彦選手がGRヤリス、そして勝田貴元選手がGR Yaris Rally2でデモランを行った。GR Yaris Rally2は残念ながら車両不具合のため短い時間の走行で終わってしまったが、エンジン音はかん高く迫力のサウンドを響かせていた。その後選手はクルマをチェンジ。GRヤリス（207号車）の運転席にモリゾウ選手、助手席に勝田貴元選手が乗り込み、デモランを行い、スキール音と大量の白煙とブラックマークを付け観衆を大いに沸かせた。

デモランの様子はTGRのYOUTUBEで確認下さい。

GR Yaris Rally2についてはTOYOTA GAZOO Racing WRTが１月４日に“GRヤリス ラリー2が2024年1月1日に国際自動車連盟（FIA）より正式にホモロゲーションを取得した”ことを発表している。１月25日～28日に行われるラリー・モンテカルロにはラリー２クラスに4台、24年の全日本ラリー選手権には3台が出走する予定だという。ROOKIE Racingの勝田範彦選手、コバライネン選手、奴田原文雄がドライブする予定だという。

また１月４日より購入可能な状態になっており、１号車をモリゾウ氏が注文したことを明らかにした。その理由をモリゾウ氏は「絶対クルマって完璧に作ったところで不具合はでるんですよ。大企業なんで、その不具合が私の耳に届くまでには時間がかかります。ですけど、自分の車となれば一番最初に不具合がでます。この車はプライベーターに使ってもらう車なので、どのプライベーターより最初に不具合をだしたい。ですから、私の１号車はノリさんが全日本ラリーで使う車として使います」と述べた。
勝田範彦選手はモリゾウ氏の車を使って全日本ラリー選手権でハンドルを握ることについて、「ワークスで出るよりプレッシャーがあります」と言って大汗をかいていた。

2024年より「ABEMA」がWRCの全戦を無料配信することになっており、ピエール北川さんがMCをつとめるそうだ。無料でラリー観戦が可能になるので、有料放送を契約して見ているモータースポーツ大好き人間だけでなく、普通のモータースポーツ好きに門戸が開かれたことになると思う。オジサンの中には、若いころに1980年代の夜中にフジテレビが放送していたF1を見て、F1ファンになった人も多いのではないだろうか。時代背景は全く異なるが、スマホそしてTVでも見れる「ABEMA」が放送するWRCを見てラリーファンになる人が増えることを願いたい。

（GAZOO編集部）