トヨタ東京自動車大学校の学生が制作した何か懐かしいSC430・・・東京オートサロン2024

  • 東京オートサロン2024 トヨタ東京自動車大学校ブースのSC430 SP430(steampunk)

    SC430 SP430(steampunk)

東京オートサロン2024が1月12日(金)に幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬)で開幕し大盛況のうちに閉幕した。北ホールの入り口付近にブースを構えていたのがトヨタ東京自動車大学校。昨年GAZOOの愛車取材会でお邪魔させていただいた学校だ。LC500、SC430、MR-Sの3台を出展していた。

SC430はSP430(steampunk)という名称で出展されている。この車両は、今までの過去の先輩達が出展してきたスポーティーな車両とは違うものを目指した。外装デザインは蒸気機関車をイメージさせるレトロ感を追求し、初めてみた人でも懐かしさを感じるクルマを目指して作ったとのことだ。
夏休み前から初めて12月後半まで9人の学生で制作をおこなっている。スチームパンクデザインの制作は細かいギアの絵などの型を沢山つくり、クルマに取り付け、塗装を何度も行うことによって立体感を作り出している。型づくりは制作に時間もかかり、細かい作業であったので制作する過程でもっとも大変だったそうだ。外装だけでなく内装の部品にも施されている。そしてホイールキャップには細かな特に作業が必要だと思われる学校のエンブレムが描かれている。
昭和っぽいことに対して多くの若者が注目しており、若者が何か懐かしい感じがするものを作りたいと思い、SP430(steampunk)を作ったそうだ。オジサン達はこれに何か懐かしい感じを受けるのだろうか・・・、オートサロンの世代交代を感じた。

LC500はLC802(Love City ハチオウジ)という名称で出展されている。八王子のイメージカラーの一つである水色をコンセプトとし、八王子の綺麗な大空をゴーストペイントしている。また施したグラインドタトウは学生達の若者の力強さを表現した。
学生がコンセプトを決め、ゴーストペイントのイメージもネットなどで研究し決めたそうだ。肝であるグラインダー作業には練習期間も含め1~2か月間を要したそうだ。クルマ以外の場所でグラインダーの練習を行っているものの、複数人の学生でグラインダーを使ってカーブを描く作業を行うため、人によってカーブが緩かったり、強かったりするため線を統一するのが大変だったみたいだ。グラインダー作業後は、塗装を2回、クリアを1回吹き付け、磨き作業を行い完了だ。出来栄えを聞いてみると「太陽光の配下ではボンネットは、描いた線がとても綺麗に見えるそうだが、サイドは太陽光があまり当たらず、思ったように模様が見えなかったそうだ。」もちろん、ライトを当てれば模様は綺麗に見える。
またサスペンションはエアーフォースジャパンのエアサスを取り付けている。

MR-SはMR-忍者という名称で出展されており、よりスポーティーな走りができるスポーツカーを目指し、エンジンを2ZZに載せ替え、車高を下げている。

(GAZOO編集部)