グッドデザイン賞を受賞したハイラックスのオーバーランダーで大人4人も超快適!~ダイレクトカーズ~・・・東京オートサロン2024

  • トヨタ・ハイラックスをダイレクトカーズがオーバーランダー仕様にした「BR75-B」

    トヨタ・ハイラックスをダイレクトカーズがオーバーランダー仕様にした「BR75-B」

1月12日~14日に千葉県千葉市の幕張メッセで開催されていた東京オートサロン2024。以前はカスタムカーの祭典と言われるように、スポーツカーやセダンのチューニングカー、ミニバンなどのドレスアップカーなどが展示の中心だった。現在もそれは変わらないが、自動車メーカーの出展やコロナ禍でのカーライフの変化などによって、少しずつ展示車両のラインナップも移り変わってきている。

近年増えてきている傾向の一つとして、車中泊車両が挙げられる。しかもそれがハイエースやキャラバンなどの大型のバン車両のみならず、軽バンや軽トラック、ミニバンやSUVなど多様なスタイルでの提案が行われている。

その中から今回は、ダイレクトカーズが手掛けるハイラックスをベースにした“巨大な”キャンピングカーをご紹介したい。

三重県に店舗を構えるダイレクトカーズはトラック(キャブ)をキャンピングカーにする「キャブコン(キャブコンバージョン)」やハイエースなどのバンやミニバンを改装する「バンコン(バンコンバージョン)」、さらには軽バンなど、自社でのプロデュースした車両を含め100台近くの車両を展示、販売しているキャンピングカー専門店だ。

  • ダイレクトカーズのオーバーランダー「BR75-B」のベース車両はトヨタ・ハイラックス

    ダイレクトカーズのオーバーランダー「BR75-B」のベース車両はトヨタ・ハイラックス

  • トヨタ・ハイラックスの荷台を取り外し、FRP製のキャンパーシェルで架装した「BR75-B」

    トヨタ・ハイラックスの荷台を取り外し、FRP製のキャンパーシェルで架装した「BR75-B」

そのダイレクトカーズが東京オートサロンでメインとして展示していた車両が、トヨタのハイラックをベースとしたキャンピングカーだ。
これまでもハイラックスの荷台部分にキャンパーシェルを載せるタイプのキャンピングカーはあったが、このダイレクトカーズのBR75シリーズは、ハイラックスのキャビン背面と荷台部分をカットして、FRP製のキャンパーシェルを架装している。
そのため後席を畳んだりする必要もなく、車内と室内をそのまま行き来できるというのが一つ大きな特徴だろう。

このハイラックスのキャンピングカーの開発コンセプトをダイレクトカーズの百田雅人代表取締役に伺った。
「まず一つはデザイン性にこだわりたいというところと、ハイラックスの走破性を兼ね備えたオリジナルのキャンピングカーを開発しました。SUVに乗ってるんだけどちゃんと車中泊できるオーバーランダー的なクルマで遊びたいという人をターゲットとしています。この背中を切ってシェルをドッキングしているのは、日本だとダイレクトカーズだけだと思います」

  • トヨタ・ハイラックスをベースにした車中泊仕様「BR75-B」の室内。上部のバンク部分にも大人2名が寝ることができる

    「BR75-B」の室内。上部のバンク部分にも2名が寝ることができる

  • トヨタ・ハイラックスをベースにした車中泊仕様「BR75-B」は室内ルーフをポップアップすれば大人が立つのも余裕だ

    ルーフをポップアップすれば大人が立つのも余裕だ

室内はかなり広く、対面式のソファで大人が4人でもゆったりと過ごすことができ、ポップアップルーフを開けば立って着替えをすることも余裕だ。
バンク部分には大人2人が寝ることができるベッドがあり、室内でもゆったりと大人2人が寝ることが可能だ。

また、通常1ナンバーのハイラックスが、キャンピングカーとなることで8ナンバー登録が可能になり、車検を2年に1回にできたり高速代も普通車と同様の金額になるなど、維持費面でのメリットも考えられている。

さらにダイレクトカーズでは、カットした荷台部分も「捨てるのもったいないなー(百田代表)」ということで、再利用したトレーラーも開発している。
これはけん引免許が必要なく、またハイラックスの荷台をそのまま使用しているため、車両とのデザインの統一性があることもメリットだろう。

  • トヨタ・ハイラックスの荷台を活用したトレーラー「BR75-C」

    トヨタ・ハイラックスの荷台を活用したトレーラー「BR75-C」

  • トヨタ・ハイラックスの荷台を活用したトレーラー「BR75-C」はけん引免許が不要

    トレーラー「BR75-C」はけん引免許が不要

一番のこだわり、そして苦労したというデザインについては、2023年のグッドデザイン賞を受賞したことからもわかるように、高い評価を受けている。

この展示車両の車両価格は13,298,500円(税込、諸費用等別途、東京オートサロン2024開催中)とかなりの高額とはなるが、キャンピングカーとしての居住性、オーバーランダーとしての走行性能のどちらも求めたい方には最適な選択肢となりそうだ。

  • トヨタ・ハイラックスをベースにした「BR75-B」とその荷台を活用したトレーラー「BR75-C」

    トヨタ・ハイラックスをベースにした「BR75-B」とその荷台を活用したトレーラー「BR75-C」

  • 「BR75-B」は車内からはもちろん、後部のドアからも入ることが可能

    「BR75-B」は車内からはもちろん、後部のドアからも入ることが可能

  • 「BR75-B」はハイラックスがベースだか、キャンピングカー仕様になることで8ナンバーでの登録が可能

    「BR75-B」はハイラックスがベースだか、キャンピングカー仕様になることで8ナンバーでの登録が可能

  • 「BR75-B」の室内の上部には使いやすい収納も設置されてる

    「BR75-B」の室内の上部には使いやすい収納も設置されてる

  • 「BR75-B」には冷蔵庫や電子レンジも搭載。冷蔵庫は両開きで室内からも外からも使いやすい

    「BR75-B」には冷蔵庫や電子レンジも搭載。冷蔵庫は両開きで室内からも外からも使いやすい

  • 東京オートサロン2024で設置されていた「BR75-B」の価格表

    東京オートサロン2024で設置されていた「BR75-B」の価格表

(GAZOO編集部)