全スバルファンが待っていた! 『S』の冠を受け継ぐ、超久々のSTIコンプリートカーシリーズ・・・東京オートサロン2025

  • 東京オートサロン2025のSUBARUブースでのプレスカンファレンス

2025年1月10日~12日にかけて開催される東京オートサロン2025のSUBARU/STIブースで、注目はベールをかけられた謎の1台。定刻通りにスタートした初日のプレスカンファレンスで、その正体が明らかになった。

その名は『S210プロトタイプ』。伝統のSTIコンプリートカー『Sシリーズ』の冠を受け継いだ、ファン待望のモデル。直近のSシリーズは、2019年発表の『S209』だが、こちらは北米専用の展開だったため、実に久々となる国内モデルでの復活に気持ちが高まる!

  • STIコンプリートカー S210プロトタイプ

    STIコンプリートカー S210プロトタイプ

  • STIコンプリートカー S210プロトタイプのエンジンルーム

このニュースだけでも“青い血が流れる”スバルファンは歓喜に沸くところだが、その中身も期待を裏切らないものとなっていた。
WRX S4に搭載されるFA24エンジンをベースに、吸排気系を見直し、ECUも専用のセッティングが施され、最高出力300psを達成。アクセル操作に対するリニアなトルクレスポンスによって、あらゆるシチュエーションにおいて、安心かつ気持ち良いエンジン特性を実現させた。

さらに、Sシリーズ初の“スバルパフォーマンストランスミッション”は、素早い変速レスポンスと高い操縦性を持った駆動特性を達成。ドライバーの意思がより的確に伝わることで、走る楽しさを存分に味わえるという寸法だ。

  • STIコンプリートカー S210プロトタイプのフレキシブルパフォーマンスホイール

フットワーク関連では、より高いトラクション性能を確保できるフレキシブルパフォーマンスホイール、専用チューニングの電子制御ダンパー&コイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュを採用。
ブレーキ系は、フロントにモノブロック対向6ポットキャリパー&18インチベンチレーテッド ドリルドディスクローターや、専用のチューニングが施された電動ブースターなどで強化される。

  • STIコンプリートカー S210プロトタイプのテール

エクステリアにはスポーツサイドガーニッシュやドライカーボンリヤスポイラーなど、実践で鍛えられたノウハウが投入されたエアロパーツが目を引く。

  • STIコンプリートカー S210プロトタイプの運転席
  • STIコンプリートカー S210プロトタイプのカーボンバックレストフロントシート

インテリアにはレカロ製のカーボンバックレスト フロントシートをあしらいつつ、ブラックを基調に真紅のシートベルトが鮮烈な印象を与える。

今回はあくまでもプロトタイプということで、詳細は今春にも発表される見込み。販売予定数は500台と公表されているため、かなりのレアコンプリートカーとして争奪戦になることは間違いないだろう。

その他、SUBARU/STIブースにはスーパーGT300のBRZ(モックアップ)、ニュル24時間レース参戦車といったモータースポーツマシン、そして発売されたばかりのBRZやWRX S4の特別仕様車なども来場者の目と心を楽しませていた。

  • 『S210プロトタイプ』の開発責任者の高津益夫氏
  • STIコンプリートカー S210プロトタイプの専用のエアロやグリル

STIの名匠、高津益夫氏が『S210プロトタイプ』の開発責任者を務めた。エアロパーツやグリルなどもコンプリートカー専用仕立て。

  • SUBARU BRZ GT300 2025(モックアップ)
  • SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2025

スーパーGTのGT300クラスに参戦するBRZ(モックアップ)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦のWRX STI(VAB)。モータースポーツとSTIは切ってもきれない関係なのである。

  • SUBARU BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance
  • WRX S4 STI Sport R-Black Limited STI performance

発売されたばかりの『SUBARU BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance』、『WRX S4 STI Sport R-Black Limited STI performance』は注目の特別仕様車。

(文章・写真:TOKYO CIAO MEDIA)

東京オートサロン2025