トヨタ、リチウムイオン電池の寿命を正確に予測することに成功…AIを活用

トヨタなどが開発したリチウムイオン電池の寿命を予測する手法のイメージ
TRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)は3月25日、AI(人工知能)を活用して、EVなどの電動パワートレイン車のリチウムイオンバッテリーの寿命を正確に予測することに成功した、と発表した。

今回の発表は、TRIとマサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学が共同で行った研究の成果となる。実験データとAIを組み合わせることにより、リチウムイオンバッテリーの寿命を正確に予測することに成功したという。

一般に、リチウムイオンバッテリーの性能は、安定している。しかし、充放電を繰り返していると、ある時点から急激に性能が下がってくる。この研究プロジェクトのテーマのひとつは、10分でバッテリーを充電する最適な方法を見つけること。研究チームはこの予測手法を利用しながら、10分でバッテリーを充電できるシステムを開発する。10分でバッテリーを充電できれば、EVが大量に普及する可能性がある。

また、リチウムイオンバッテリーの生産における最後の工程は、「フォーメーション」と呼ばれ、数日から数週間かかることがある。この予測手法を導入すれば、フォーメーションに要する時間を大幅に短縮し、製造コストを下げることができる、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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