北米初のトヨタ プリウス 4WD登場! 日本仕様とフロアが違う理由は?…ロサンゼルスモーターショー2018

トヨタ・プリウス 2019年モデル
2019年モデルへのマイナーチェンジと同時にAWD(4WD)の追加が大きなトピックとなった北米仕様の新型『プリウス』。後輪をモーターのみで駆動するAWDシステム自体は基本的に日本のプリウスAWDと同じである。

ただし、ギヤ比は異なっていて日本は「ハイデフ」と呼ばれる燃費を重視した高い設定。いっぽう今回導入された北米仕様は「ローデフ」と呼ばれるトルク重視の低いギヤが使われている。

しかし、それ以上に驚くのはフロアの構造だ。なんと北米向けのプリウスAWDは、日本のプリウスAWDとも異なる専用開発の後部フロアを採用しているのだから興味深い。

プリウス開発責任者であるトヨタ自動車の金子將一氏によると、その理由は「北米の後突基準」という。

「プリウスのAWDは当初は北米に導入する計画がなかったのですが、強い要望があったのでラインナップに加えることにしました。しかし、日本仕様と同じ設計では現地の後突基準をクリアできなかったので、新たに車両後部のフロアを設計しなおしたのです」。

ちなみに、「今後も日本仕様においては北米仕様で開発したフロアに切り替える予定はない」とのこと。いっぽうで現時点では計画はないものの、TNGAのほかの北米向けモデルにもこの新設計フロアを使うことまで視野に入れて開発されたそうだ。

(レスポンス 工藤貴宏)

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