トヨタ JPN TAXI、車いすで利用しやすいよう改良「これからも、少しでも」
トヨタ自動車は2月4日、『JPN TAXI(ジャパンタクシー)』を車いすでも利用しやすいように改良し、3月から販売すると発表した。改良した車両では、従来10分以上かかることもあった車いすの乗車時間が3分ほどに短縮できるという。
ジャパンタクシーは2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、バリアフリーな街づくりや安全・安心な街づくりを目指して、トヨタが2017年10月に発売。18年末までに1万598台を販売した。
車高が高く、横のドアにスロープを設置すれば車いすのまま乗降できるなどの特徴があり、乗客からは「天井が高く、開放感がある」といった声が多く聞かれた。しかし、車いすで利用する際は、スロープの設置作業などが複雑で、運転手によっては乗車に10分以上、なかには20分もかかってしまった人もいた。
そんなことで車いす利用者が乗車拒否に遭うケースも出てきて、タクシー会社や車いす利用者から改善して欲しいという声があった。そこで、トヨタはその問題を少しでも早く解消できるようにと、今回改良した車両を販売することにした。
スロープを折り畳み3枚折りから2つ折りに変更し、その収納袋も廃止、フロア固定バンドをワンタッチ式ロックに変更して、スロープの組み立て作業を簡素化。また、延長スロープを結合するためのピンも廃止し、載せるだけで結合できるようにした。車いす固定ベルトをリアフロアに常設し、カーペットのポケットに収納した。
これらの改善によって、行程も24になり、車いすの乗車時間を3分でできるようにした。実際にタクシー会社の運転手が行ったデモンストレーションでも、ちょうど3分で車いすの客を乗車してみせた。
開発を担当した粥川宏チーフエンジニアは「これからも悪いところを少しでも良くすることをやっていきたい。今回はその第一歩だと思っている。こういうことを続けていき、日本のタクシーが世界に誇れるものになるようにしていきたい」と熱く話す。
(レスポンス 山田清志)
ジャパンタクシーは2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、バリアフリーな街づくりや安全・安心な街づくりを目指して、トヨタが2017年10月に発売。18年末までに1万598台を販売した。
車高が高く、横のドアにスロープを設置すれば車いすのまま乗降できるなどの特徴があり、乗客からは「天井が高く、開放感がある」といった声が多く聞かれた。しかし、車いすで利用する際は、スロープの設置作業などが複雑で、運転手によっては乗車に10分以上、なかには20分もかかってしまった人もいた。
そんなことで車いす利用者が乗車拒否に遭うケースも出てきて、タクシー会社や車いす利用者から改善して欲しいという声があった。そこで、トヨタはその問題を少しでも早く解消できるようにと、今回改良した車両を販売することにした。
スロープを折り畳み3枚折りから2つ折りに変更し、その収納袋も廃止、フロア固定バンドをワンタッチ式ロックに変更して、スロープの組み立て作業を簡素化。また、延長スロープを結合するためのピンも廃止し、載せるだけで結合できるようにした。車いす固定ベルトをリアフロアに常設し、カーペットのポケットに収納した。
これらの改善によって、行程も24になり、車いすの乗車時間を3分でできるようにした。実際にタクシー会社の運転手が行ったデモンストレーションでも、ちょうど3分で車いすの客を乗車してみせた。
開発を担当した粥川宏チーフエンジニアは「これからも悪いところを少しでも良くすることをやっていきたい。今回はその第一歩だと思っている。こういうことを続けていき、日本のタクシーが世界に誇れるものになるようにしていきたい」と熱く話す。
(レスポンス 山田清志)
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