トヨタ、バーチャル人体モデル「THUMS」を改良 自動運転車両などにも対応
トヨタ自動車は、豊田中央研究所と共同で、クルマの衝突事故における人体の傷害発生メカニズムをコンピューター上で解析できるバーチャル人体モデル「THUMS(サムス:Total HUman Model for Safety)」を改良、「THUMS バージョン6」として2月8日に発売した。
今回の改良では、詳細な内臓モデルに加え、乗員の身構え状態やリラックス状態など様々な筋力状態を模擬可能な筋肉モデルを持ち合わせた・自動運転車両などの普及による将来の乗員姿勢の多様化を想定した、より精度の高い解析が可能となった。
従来、衝突回避から衝突に至る乗員挙動シミュレーションや傷害解析では、まず衝突前の筋肉の状態を考慮して乗員の姿勢変化を模擬できるTHUMS バージョン5を使用し、その後、衝突時の骨や内臓の傷害を精度よく解析できるTHUMS バージョン4に切り替える必要があった。今回開発したTHUMS バージョン6を活用することで、衝突前の乗員姿勢変化と衝突時の傷害解析を同時に高い精度で実施できるほか、THUMSの切り替えが不要となることで作業効率の向上にもつながる。
今後、予防安全装備の普及や自動運転技術の導入に伴い、運転支援機能の利用によってリラックスした状態など、衝突時の乗員姿勢は従来以上に多様になると予想される。THUMS バージョン6は、様々な状況において乗員を保護する安全技術の開発に活用される予定だ。
(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)
今回の改良では、詳細な内臓モデルに加え、乗員の身構え状態やリラックス状態など様々な筋力状態を模擬可能な筋肉モデルを持ち合わせた・自動運転車両などの普及による将来の乗員姿勢の多様化を想定した、より精度の高い解析が可能となった。
従来、衝突回避から衝突に至る乗員挙動シミュレーションや傷害解析では、まず衝突前の筋肉の状態を考慮して乗員の姿勢変化を模擬できるTHUMS バージョン5を使用し、その後、衝突時の骨や内臓の傷害を精度よく解析できるTHUMS バージョン4に切り替える必要があった。今回開発したTHUMS バージョン6を活用することで、衝突前の乗員姿勢変化と衝突時の傷害解析を同時に高い精度で実施できるほか、THUMSの切り替えが不要となることで作業効率の向上にもつながる。
今後、予防安全装備の普及や自動運転技術の導入に伴い、運転支援機能の利用によってリラックスした状態など、衝突時の乗員姿勢は従来以上に多様になると予想される。THUMS バージョン6は、様々な状況において乗員を保護する安全技術の開発に活用される予定だ。
(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)
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