トヨタ RAV4 新型にTRDオフロード、シカゴモーターショー2019で発表

トヨタ RAV4 新型のTRDオフロード(シカゴモーターショー2019)
トヨタ自動車の米国部門は、シカゴモーターショー2019において、新型『RAV4』(Toyota RAV4)の「TRDオフロード」を初公開した。同車は、日本市場にも今春復活導入される予定の新型RAV4をベースに、オフロード性能を高めたグレードだ。

◆専用の内外装にオフロード仕様の足回りを採用

外観は専用デザインとなっており、ボディ前後とサイドのアンダー部分が、ダークグレー仕上げとなる。最低地上高は218mm。フロントにはLEDフォグランプが標準装備される。ルーフレールや樹脂製のフェンダーエクステンションを装備。ドアミラーはブラック仕上げとし、フロントバンパーには、アンダーガードを装着する。フロントグリルも専用デザインとして、力強さを演出した。

専用のTRD製18インチホイールはマットブラック仕上げ。ファルケンのオールテレーンタイヤを組み合わせた。このタイヤは、独自のトレッドパターンとTRDの技術要件に合わせて開発されたコンパウンドを使用。頑丈なスクエアショルダーデザインは、パンクを防ぐのに役立つ。

TRDオフロードのサスペンションは、赤いコイルスプリングが特徴だ。オフロード走行を重視して、ツインチューブショックを再チューニングした。新たにリバウンドスプリングを採用して、コントロール性を高めている。

インテリアは、「SofTex」素材を使用し、赤いステッチや赤いトリムをアクセントに添えた。フロントシートのヘッドレストには、「TRD」のロゴが入る。フロアマットとリアのカーゴマットは、泥を簡単に落とせる全天候仕様とした。

◆203hpの2.5リットル直列4気筒「ダイナミックフォース」搭載

新型RAV4のTRDオフロードのパワートレインには、TNGAを導入した直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン「ダイナミックフォース」を搭載する。最大出力は203hpを引き出し、8速ATの「ダイレクトシフト」と組み合わせる。4WDシステムには、新開発の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用した。前後と後輪の左右駆動力を最適に制御するトルクベクタリング機構を搭載することで、コーナリングや悪路走行時に、優れた操縦安定性とトラクション性能を追求する。また、2WD走行時には後輪に動力を伝達する駆動系の回転を停止させて、燃費向上を図る「ディスコネクト機構」も採用している。

TRDオフロードには、ヒルスタートアシストコントロール(HAC)、トレーラースウェイコントロール(TSC)、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)を標準装備。「マルチテレーンセレクト」を使用すると、走行状況に合わせて、ドライブモードを最適に調整し、最大の牽引力を得ることができる。たとえば、浜辺ではマッド&サンドモード、岩場ではロック&ダートモード、雪上ではスノーモードを選択する。ダッシュボードのマルチインフォメーションディスプレイには、トルク配分とスリップ制御データが表示される。

◆トヨタセーフティセンスの最新バージョンを標準装備

新型RAV4のTRDオフロードには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。第2世代の予防安全パッケージ、「トヨタセーフティセンス」を標準装備した。最新のトヨタセーフティセンスには、車両に加えて、歩行者検知(昼間・夜間)と自転車検知(昼間)を行い、衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」が導入されているのが特徴だ。

また、前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要な運転操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」、車線逸脱による事故予防に貢献するステアリング制御機能付きの「レーンディパーチャーアラート(LDA)」を採用した。

さらに、夜間の前方視界確保を支援する「オートマチックハイビーム(AHB)」、カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示することで、道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す「ロードサインアシスト(RSA)」などが用意されている。

(レスポンス 森脇稔)

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