【SUPER GT 第4戦】GT500クラスはまたもレクサスが表彰台独占、WAKO'S号の大嶋&山下が勝利…GT300優勝は星野&石川GT-R
6月30日、SUPER GT第4戦タイ大会が決勝日を迎え、GT500クラスではレクサス勢が前戦に続く1-2-3フィニッシュを決めた。優勝はLEXUS TEAM LEMANS WAKO'Sの大嶋和也&山下健太。GT300クラスは最終周の逆転で星野一樹&石川京侍のGAINER TANAX triple a GT-Rが優勝した。
タイのチャン・インターナショナル・サーキットでの戦い、今年は決勝レースも予選同様に安定したドライ路面のコンディション下で行なわれることとなった。レース後半にセーフティカー(SC)導入が1度あったが、例年のタイ大会に比べるとアクシデント等の混乱要素は少なめな印象の流れでレースが進んでいく。
GT500クラスは、ポールポジション発進の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/タイヤはブリヂストン=BS)に同じレクサスLC500勢が次々と襲いかかる展開になる。序盤は予選2位の#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&坪井翔/ヨコハマ=YH)が、続いて#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/BS)が、そしてレース後半のSC先導ラン明け以降は#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)が#6 LC500に対し牙をむいてゆく。
66周レース(約300km)の中間点少し手前、29周目の途中で#6 LC500は#36 LC500に先行を許したが、30周終了時に両車は揃ってルーティンのピットストップを敢行、ここで#6 LC500はピットでの実質首位奪還に成功する。大嶋から#6 LC500のステアリングを受け継いだ山下は、再び追撃してきた#36 LC500と戦ったのち、SC先導ラン明けには2位へと上がってきた#37 LC500と戦い、それを振り切ってトップチェッカーを受ける。山下はGT500初優勝、チームルマンと大嶋にとっては2013年以来の勝利となった。
現在のチームルマンは、かつてこのチームでチャンピオンになった経験もある名手・脇阪寿一が監督として率いている。彼が監督に就任し、WAKO'Sがタイトルスポンサーとなった体制(2016年~)では、これが初めての勝利。16、17年にはシリーズ2、3位となっているのだが、優勝が近そうで遠い、そんなシーズンが続いていただけに陣営の喜びはひとしおだろう。これで#6 LC500はドライバーズポイント首位に浮上、王座獲りにも大きな希望が開けてきている。
2位は#37 LC500、3位が#19 LC500で、レクサス勢は2戦連続で表彰台を独占。#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H.コバライネン&中山雄一/BS)が5位、そして今回トップハンデでの臨戦だった#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)が7位、#36 LC500が9位と、レクサス勢は全6台が一桁順位で完走している(#36は大きく順位を下げているが、SC明け直後の#37との2位争いでコース外を走ることになり、マシンにダメージを負った可能性がある)。
日産勢では#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠&J.マーデンボロー/YH)の4位が最高。これでGT500クラスのGT-Rは昨季途中からレース10連敗ということになった。また、ホンダ勢は今回大苦戦で、#64 Modulo Epson NSX-GT(N.カーティケヤン&牧野任祐/ダンロップ=DL)の10位が最高だった。
GT300クラスでは、予選2位の#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S.フェネストラズ/YH)がオープニングラップで首位に立ち、一時は独走かという流れに持ちこんだ。しかし終盤、予選7位だった同じヨコハマ装着GT-Rの#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹&石川京侍/YH)が#56に迫り、最終周に石川が平峰をパス、劇的な逆転優勝を飾っている。
GT300クラスの決勝3位は昨季王者陣営の#65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)、4位はポール発進だった#25 HOPPY 86 MC(松井孝允&佐藤公哉/YH)。5位には#88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史&元嶋佑弥/YH)が入った。
全8戦のシリーズ戦カレンダーにおける後半戦突入となる第5戦は国内に戻り、富士スピードウェイが舞台。次戦「富士500マイル」は8月3~4日に開催される。
(レスポンス 遠藤俊幸)
タイのチャン・インターナショナル・サーキットでの戦い、今年は決勝レースも予選同様に安定したドライ路面のコンディション下で行なわれることとなった。レース後半にセーフティカー(SC)導入が1度あったが、例年のタイ大会に比べるとアクシデント等の混乱要素は少なめな印象の流れでレースが進んでいく。
GT500クラスは、ポールポジション発進の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/タイヤはブリヂストン=BS)に同じレクサスLC500勢が次々と襲いかかる展開になる。序盤は予選2位の#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&坪井翔/ヨコハマ=YH)が、続いて#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/BS)が、そしてレース後半のSC先導ラン明け以降は#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)が#6 LC500に対し牙をむいてゆく。
66周レース(約300km)の中間点少し手前、29周目の途中で#6 LC500は#36 LC500に先行を許したが、30周終了時に両車は揃ってルーティンのピットストップを敢行、ここで#6 LC500はピットでの実質首位奪還に成功する。大嶋から#6 LC500のステアリングを受け継いだ山下は、再び追撃してきた#36 LC500と戦ったのち、SC先導ラン明けには2位へと上がってきた#37 LC500と戦い、それを振り切ってトップチェッカーを受ける。山下はGT500初優勝、チームルマンと大嶋にとっては2013年以来の勝利となった。
現在のチームルマンは、かつてこのチームでチャンピオンになった経験もある名手・脇阪寿一が監督として率いている。彼が監督に就任し、WAKO'Sがタイトルスポンサーとなった体制(2016年~)では、これが初めての勝利。16、17年にはシリーズ2、3位となっているのだが、優勝が近そうで遠い、そんなシーズンが続いていただけに陣営の喜びはひとしおだろう。これで#6 LC500はドライバーズポイント首位に浮上、王座獲りにも大きな希望が開けてきている。
2位は#37 LC500、3位が#19 LC500で、レクサス勢は2戦連続で表彰台を独占。#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H.コバライネン&中山雄一/BS)が5位、そして今回トップハンデでの臨戦だった#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)が7位、#36 LC500が9位と、レクサス勢は全6台が一桁順位で完走している(#36は大きく順位を下げているが、SC明け直後の#37との2位争いでコース外を走ることになり、マシンにダメージを負った可能性がある)。
日産勢では#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠&J.マーデンボロー/YH)の4位が最高。これでGT500クラスのGT-Rは昨季途中からレース10連敗ということになった。また、ホンダ勢は今回大苦戦で、#64 Modulo Epson NSX-GT(N.カーティケヤン&牧野任祐/ダンロップ=DL)の10位が最高だった。
GT300クラスでは、予選2位の#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S.フェネストラズ/YH)がオープニングラップで首位に立ち、一時は独走かという流れに持ちこんだ。しかし終盤、予選7位だった同じヨコハマ装着GT-Rの#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹&石川京侍/YH)が#56に迫り、最終周に石川が平峰をパス、劇的な逆転優勝を飾っている。
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(レスポンス 遠藤俊幸)
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