トヨタ スープラ 新型に2.0直4ターボ「富士スピードウェイ」仕様 3月欧州発売

トヨタ・スープラ 新型の2.0リットル搭載車の欧州発売記念限定モデル「富士スピードウェイ・エディション」
トヨタ自動車の欧州部門は、間もなく新型『スープラ』(Toyota Supra)の2.0リットル直列4気筒ターボエンジン搭載車の生産を開始し、3月に欧州市場で発売すると発表した。

新型スープラは、新型BMW 『Z4』とエンジンなどの主要部品を共用する兄弟車の関係にある。そのため、新型スープラは新型Z4と同じく、マグナシュタイヤーのオーストリア・グラーツ工場において、2019年初頭から受託生産が行われている。

新型スープラの欧州仕様車はこれまで、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車のみをラインナップしていた。最大出力は340hp、最大トルクは51kgmを引き出す。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、0~100km/h加速4.3秒の性能を実現する。

新型スープラは、欧州では2019年3月から予約を開始し、5月に納車が始まった。2019年末までに欧州で1150台が販売され、その95%が上級グレードだったという。

◆2.0リットル直4ターボは最大出力258hp

2.0リットル直列4気筒ターボエンジンには、シングルツインスクロールターボチャージャーを装着する。最大出力は258hp、最大トルクは40.8kgmを獲得する。トランスミッションは、ZF製の8速ATを組み合わせた。0~100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

コンパクトな2.0リットル直4エンジン搭載による軽量化は、新型スープラにダイナミックなメリットをもたらす。車両重量は、3.0リットル直6搭載車よりも、およそ100kg軽い。また、直4エンジンは直6よりも短いため、車体の中心近くに配置され、理想的な50対50の前後重量バランスを可能にしている。これは、車のレスポンスや敏捷性、ハンドリングに貢献するという。

◆スポーツカーの「黄金比」は健在

2.0リットル直4搭載の新型スープラは、ホイールベースをトレッド(前後平均値)で割った値を1.55とした。この値は、3.0リットル直6搭載車と変わることはなく、スポーツカーの「黄金比」になるという。

2.0リットル搭載車は、18インチのアルミホイール、8.8インチのディスプレイを備えた4スピーカーオーディオシステム、黒いアルカンターラ仕上げのスポーツシートなどを標準装備する。

「トヨタスープラセーフティ」も採用された。ブレーキ機能付きのプリクラッシュセーフティ、歩行者とサイクリスト検出機能、アクティブステアリング付きレーンキープアシスト(LKA)、道路標識アシスト、インテリジェントスピードアシストを装備している。

オプションの「コネクトパック」は、ナビゲーションシステムとオンラインサービスへの接続機能を追加する。「スポーツパック」は、アクティブLSD、アダプティブサスペンション、スポーツブレーキを装備して、パフォーマンスを向上させる。

「プレミアムパック」は、12スピーカーJBLプレミアムサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、ブラックレザー内装、メモリー機能付きパワーシートなどが追加される。

◆欧州発売記念車は「富士スピードウェイ」仕様と命名

2.0リットル直4ターボ搭載の新型スープラは、欧州で発売記念車として、「富士スピードウェイ・エディション」を限定導入する。これは、19インチマット仕上げのアルミホイール、赤いドアミラーカバー、専用のホワイトメタリックペイントが特長だ。室内には、カーボンファイバー製のダッシュボードトリムインサートと、赤と黒のアルカンターラが採用される。

富士スピードウェイ・エディションには、コネクトパックとスポーツパックを標準装備した。欧州市場向けに、200台が限定生産される予定だ。

(レスポンス 森脇稔)

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