2030年のEV、レクサスは4モーターで544馬力…ジュネーブモーターショー2020[中止]出展予定
レクサスの欧州部門は、3月3日にスイスで開幕するジュネーブモーターショー2020に、コンセプトカーの『LF-30エレクトリファイド』(LF-30 Electrified)を出展すると発表した。
<新型コロナウイルス感染症のため中止> ジュネーブモーターショー2020は2月28日に開催中止が発表されました。この記事は中止決定前の情報です。業界動向の参考資料としてお読みください。(編集部)
同車は、2030年のレクサスの電動車を示唆したコンセプトカーだ。インホイールモーターを動力とするEVならではの新しいデザイン表現に挑み、独自のエネルギーフローを視覚的に表現した。具体的には、ボディ4隅のタイヤから発生したエネルギーが、キャビンに向かい、ドライバーへ流れていくようなイメージを持たせているという。
◆ボディ全体にスピンドルデザインを拡大
ボンネットのないフォルムを生かして、レクサスのデザインアイコンのスピンドル形状を、ボディ全体のアーキテクチャとして取り入れた。フロントからリアまで一続きとなるウインドゥガラスと張り出したフェンダー、翼形状のヘッドライトでスピンドルを形成している。
また、流麗なフロントから直線的でシャープなリア形状へと推移する個性的なボディ形状としたほか、翼形状のヘッドライトやテールライト、サイドエアインテークなど、優れた空力性能や冷却性能を意識し、機能と融合したデザインとしている。ボディサイズは、全長5090mm、全幅1995mm、全高1600mm、ホイールベース3200mmだ。
サイドウィンドゥの透過率を自由に変化させることで、景観を楽しめる広い視界と夜間などにおける高いプライバシーを両立させた。また、通常の走行モードと自動運転モードを車両の外から識別できるよう、フロントフェイスの色や発光パターンを区別している。
◆次世代のインターフェース
コックピットは、新コンセプトの「Tazuna」に基づいて設計された。手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性にヒントを得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を目指している。
AR(拡張現実)による車両情報表示やジェスチャーコントロールなど、次世代のインターフェースを採用した。助手席は航空機のファーストクラスに着想を得たレイアウトとし、解放感と包まれ感が共存した室内空間を追求する。助手席の大型ディスプレイにもジェスチャーコントロール機能を採用した。
後席には人工筋技術を応用して、座る人の体形に合わせてフィットする設計とし、リクライニング、リラクゼーション、アラートなど、多様な機能を備える。後席のグラスルーフには、ディスプレイウインドゥの「スカイゲート」を採用した。音声認識やジェスチャーコントロールにより、ARによるリアルな星空やお気に入りの映像、ナビゲーションなど、さまざまな情報が表示できる。
インテリアは再生素材を利用することで、環境負荷を低減した。フロア、ステアリングホイールなどに日本の伝統素材である焼杉を採用したほか、リサイクル金属を繊維に加工し、プリーツ加工を施したドアトリムを採用している。
◆0~100km/h加速3.8秒で航続500km
次世代の車両運動制御技術の「Lexus Advanced Posture Control」は、高トルクモーターの駆動力を自在に制御することで、人の感性に寄り添った車両の姿勢コントロールを可能にする。また、前後の駆動輪を完全に独立して制御することで、FF、FR、AWDなど、走行シーンに応じて、適切な駆動方式に切り替えられる。駆動ユニットを小型・軽量化することで、車両パッケージの自由度も拡大した。
4輪インホイールモーターは、最大出力544hp、最大トルク71.4kgmを発生する。0~100km/h加速3.8秒、最高速200km/hの性能を可能にしている。バッテリーは、蓄電容量が110kWhだ。1回の充電で、最大500km(WLTP計測)の航続を備えている。ワイヤレス充電技術を採用し、充電を簡易化した。AI(人工知能)によるエネルギーマネジメントで、自宅との電力の最適配分や、日々のスケジュールにあわせた充電制御が行える。
◆最新の自動運転技術
車両に搭載されたAIが音声認識や乗員の個人端末「コントロールキー」と連携することで、室温、オーディオといった室内環境のほか、ドライブルートや目的地の設定、現地でのアクティビティの提案、さらにはサスペンションやパワートレーンの制御による好みに合わせた運動特性をリアルタイムに設定する。
最新の自動運転技術コンセプトに基づき、ショーファーモードの「ガーディアンモード」を備えた最先端の運転支援機能を採用した。自動運転中も乗員が快適かつ安心な時間を過ごせるよう、きめ細かく車両挙動を制御する。また、自動駐車機能のほか、自宅の駐車場から玄関までの自動運転による迎車機能などにより、高い利便性も追求した。自動運転時にはステアリングを前方へ移動させることで、より開放感ある室内空間としている。
(レスポンス 森脇稔)
<新型コロナウイルス感染症のため中止> ジュネーブモーターショー2020は2月28日に開催中止が発表されました。この記事は中止決定前の情報です。業界動向の参考資料としてお読みください。(編集部)
同車は、2030年のレクサスの電動車を示唆したコンセプトカーだ。インホイールモーターを動力とするEVならではの新しいデザイン表現に挑み、独自のエネルギーフローを視覚的に表現した。具体的には、ボディ4隅のタイヤから発生したエネルギーが、キャビンに向かい、ドライバーへ流れていくようなイメージを持たせているという。
◆ボディ全体にスピンドルデザインを拡大
ボンネットのないフォルムを生かして、レクサスのデザインアイコンのスピンドル形状を、ボディ全体のアーキテクチャとして取り入れた。フロントからリアまで一続きとなるウインドゥガラスと張り出したフェンダー、翼形状のヘッドライトでスピンドルを形成している。
また、流麗なフロントから直線的でシャープなリア形状へと推移する個性的なボディ形状としたほか、翼形状のヘッドライトやテールライト、サイドエアインテークなど、優れた空力性能や冷却性能を意識し、機能と融合したデザインとしている。ボディサイズは、全長5090mm、全幅1995mm、全高1600mm、ホイールベース3200mmだ。
サイドウィンドゥの透過率を自由に変化させることで、景観を楽しめる広い視界と夜間などにおける高いプライバシーを両立させた。また、通常の走行モードと自動運転モードを車両の外から識別できるよう、フロントフェイスの色や発光パターンを区別している。
◆次世代のインターフェース
コックピットは、新コンセプトの「Tazuna」に基づいて設計された。手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性にヒントを得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を目指している。
AR(拡張現実)による車両情報表示やジェスチャーコントロールなど、次世代のインターフェースを採用した。助手席は航空機のファーストクラスに着想を得たレイアウトとし、解放感と包まれ感が共存した室内空間を追求する。助手席の大型ディスプレイにもジェスチャーコントロール機能を採用した。
後席には人工筋技術を応用して、座る人の体形に合わせてフィットする設計とし、リクライニング、リラクゼーション、アラートなど、多様な機能を備える。後席のグラスルーフには、ディスプレイウインドゥの「スカイゲート」を採用した。音声認識やジェスチャーコントロールにより、ARによるリアルな星空やお気に入りの映像、ナビゲーションなど、さまざまな情報が表示できる。
インテリアは再生素材を利用することで、環境負荷を低減した。フロア、ステアリングホイールなどに日本の伝統素材である焼杉を採用したほか、リサイクル金属を繊維に加工し、プリーツ加工を施したドアトリムを採用している。
◆0~100km/h加速3.8秒で航続500km
次世代の車両運動制御技術の「Lexus Advanced Posture Control」は、高トルクモーターの駆動力を自在に制御することで、人の感性に寄り添った車両の姿勢コントロールを可能にする。また、前後の駆動輪を完全に独立して制御することで、FF、FR、AWDなど、走行シーンに応じて、適切な駆動方式に切り替えられる。駆動ユニットを小型・軽量化することで、車両パッケージの自由度も拡大した。
4輪インホイールモーターは、最大出力544hp、最大トルク71.4kgmを発生する。0~100km/h加速3.8秒、最高速200km/hの性能を可能にしている。バッテリーは、蓄電容量が110kWhだ。1回の充電で、最大500km(WLTP計測)の航続を備えている。ワイヤレス充電技術を採用し、充電を簡易化した。AI(人工知能)によるエネルギーマネジメントで、自宅との電力の最適配分や、日々のスケジュールにあわせた充電制御が行える。
◆最新の自動運転技術
車両に搭載されたAIが音声認識や乗員の個人端末「コントロールキー」と連携することで、室温、オーディオといった室内環境のほか、ドライブルートや目的地の設定、現地でのアクティビティの提案、さらにはサスペンションやパワートレーンの制御による好みに合わせた運動特性をリアルタイムに設定する。
最新の自動運転技術コンセプトに基づき、ショーファーモードの「ガーディアンモード」を備えた最先端の運転支援機能を採用した。自動運転中も乗員が快適かつ安心な時間を過ごせるよう、きめ細かく車両挙動を制御する。また、自動駐車機能のほか、自宅の駐車場から玄関までの自動運転による迎車機能などにより、高い利便性も追求した。自動運転時にはステアリングを前方へ移動させることで、より開放感ある室内空間としている。
(レスポンス 森脇稔)
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