トヨタ GRスープラ 、2.0直4ターボ搭載車を欧州発売
トヨタ自動車の欧州部門は3月17日、『GRスープラ2.0』(Toyota GR Supra 2.0)を欧州市場で発売した。
『GRスープラ』の欧州仕様車はこれまで、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車のみをラインナップしていた。GRスープラは、新型BMW 『Z4』とエンジンなどの主要部品を共用する兄弟車の関係にある。新型Z4には、すでに2.0リットル直列4 気筒ガソリンターボエンジン搭載車が用意されており、この直4ターボエンジンが、GRスープラにも搭載された。
なお、GRスープラは新型Z4と同じく、マグナシュタイヤーのオーストリア・グラーツ工場において、受託生産が行われている。
◆0~100km/h加速5.2秒で最高速250km/h
2.0リットル直列4気筒ターボエンジンには、ツインスクロールターボチャージャーを装着する。モーター駆動の可変バルブタイミングシステムは、運転状況に応じて、吸気バルブと排気バルブの両方の開閉を正確に制御し、すべてのエンジン速度で高トルクを達成した。さらに、吸気側の可変バルブリフトによってポンピングロスを減少させ、エンジンの効率を引き上げている。
排気からツインスクロールターボチャージャーまでの経路は、シリンダー間の排気ガス干渉を抑えるために、2つに分割されている。これにより、ターボはより低いエンジン回転数で作動し、ドライバーのスロットルにダイレクトに反応する。ブースト圧は、電動ウェストゲートバルブによって、細かく制御される。これにより、優れたブーストレスポンスが得られるという。
欧州仕様車の場合、最大出力は258hp/5000~6000rpm、最大トルクは40.8kgm/1550~4000rpmを獲得する。トランスミッションはZF製の8速ATで、パドルシフトが付く。0~100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
◆スポーツカーの「黄金比」は健在
コンパクトな2.0リットル直4エンジン搭載による軽量化は、GRスープラにダイナミックなメリットをもたらす。車両重量は、3.0リットル直6搭載車よりも、およそ100kg軽い。また、直4エンジンは直6よりも短いため、車体の中心近くに配置され、理想的な50対50の前後重量バランスを可能にしている。これは、車のレスポンスや敏捷性、ハンドリングに貢献するという。
2.0リットル直4搭載のGRスープラは、ホイールベースをトレッド(前後平均値)で割った値を1.55とした。この値は、3.0リットル直6搭載車と変わることはなく、スポーツカーの「黄金比」になるという。
ブレーキは、安定した停止性能と優れたコントロール性を備えた軽量のアルミ製システムとした。フローティング式のシングルポットキャリパーと、前後に穴あきディスクを組み合わせる。電動パーキングブレーキが標準装備されている。
◆ホイールとテールパイプが3.0リットル車との外観の違い
2.0リットル搭載車は、18インチのアルミホイール、8.8インチのディスプレイを備えた4スピーカーオーディオシステム、黒いアルカンターラ仕上げのスポーツシートなどを標準装備する。タイヤは、ミシュラン「パイロットスポーツ」で、サイズはフロントが255/40 ZR18、リアが275/40 ZR18とした。
2.0リットルモデルと3.0リットルモデルの外観の違いは、18インチのアルミホイールとテールパイプが直径90 mmのクロームフィニッシャーとなる点だ。3.0リットルモデルは、アルミホイールが19インチで、テールパイプは、直径100 mmブラシ仕上げのステンレスフィニッシャーになる。
ドライバーは、2つのドライブモード(NORMALとSPORT)から選択して、好みに応じて車両のレスポンスとパフォーマンスを調整できる。SPORTモードを選択すると、スロットルレスポンスがシャープになり、排気音が増加し、パワーステアリングに重みが増す。トランスミッションは、高回転域がわずかに長く保持されるように調整される。
「トヨタスープラセーフティ」も採用された。ブレーキ機能付きのプリクラッシュセーフティ、歩行者とサイクリスト検出機能、アクティブステアリング付きレーンキープアシスト(LKA)、道路標識アシスト、インテリジェントスピードアシストを装備している。
「プレミアムパック」は、12スピーカーJBLプレミアムサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、ブラックレザー内装、メモリー機能付きパワーシートなどが追加される。
(レスポンス 森脇稔)
『GRスープラ』の欧州仕様車はこれまで、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車のみをラインナップしていた。GRスープラは、新型BMW 『Z4』とエンジンなどの主要部品を共用する兄弟車の関係にある。新型Z4には、すでに2.0リットル直列4 気筒ガソリンターボエンジン搭載車が用意されており、この直4ターボエンジンが、GRスープラにも搭載された。
なお、GRスープラは新型Z4と同じく、マグナシュタイヤーのオーストリア・グラーツ工場において、受託生産が行われている。
◆0~100km/h加速5.2秒で最高速250km/h
2.0リットル直列4気筒ターボエンジンには、ツインスクロールターボチャージャーを装着する。モーター駆動の可変バルブタイミングシステムは、運転状況に応じて、吸気バルブと排気バルブの両方の開閉を正確に制御し、すべてのエンジン速度で高トルクを達成した。さらに、吸気側の可変バルブリフトによってポンピングロスを減少させ、エンジンの効率を引き上げている。
排気からツインスクロールターボチャージャーまでの経路は、シリンダー間の排気ガス干渉を抑えるために、2つに分割されている。これにより、ターボはより低いエンジン回転数で作動し、ドライバーのスロットルにダイレクトに反応する。ブースト圧は、電動ウェストゲートバルブによって、細かく制御される。これにより、優れたブーストレスポンスが得られるという。
欧州仕様車の場合、最大出力は258hp/5000~6000rpm、最大トルクは40.8kgm/1550~4000rpmを獲得する。トランスミッションはZF製の8速ATで、パドルシフトが付く。0~100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
◆スポーツカーの「黄金比」は健在
コンパクトな2.0リットル直4エンジン搭載による軽量化は、GRスープラにダイナミックなメリットをもたらす。車両重量は、3.0リットル直6搭載車よりも、およそ100kg軽い。また、直4エンジンは直6よりも短いため、車体の中心近くに配置され、理想的な50対50の前後重量バランスを可能にしている。これは、車のレスポンスや敏捷性、ハンドリングに貢献するという。
2.0リットル直4搭載のGRスープラは、ホイールベースをトレッド(前後平均値)で割った値を1.55とした。この値は、3.0リットル直6搭載車と変わることはなく、スポーツカーの「黄金比」になるという。
ブレーキは、安定した停止性能と優れたコントロール性を備えた軽量のアルミ製システムとした。フローティング式のシングルポットキャリパーと、前後に穴あきディスクを組み合わせる。電動パーキングブレーキが標準装備されている。
◆ホイールとテールパイプが3.0リットル車との外観の違い
2.0リットル搭載車は、18インチのアルミホイール、8.8インチのディスプレイを備えた4スピーカーオーディオシステム、黒いアルカンターラ仕上げのスポーツシートなどを標準装備する。タイヤは、ミシュラン「パイロットスポーツ」で、サイズはフロントが255/40 ZR18、リアが275/40 ZR18とした。
2.0リットルモデルと3.0リットルモデルの外観の違いは、18インチのアルミホイールとテールパイプが直径90 mmのクロームフィニッシャーとなる点だ。3.0リットルモデルは、アルミホイールが19インチで、テールパイプは、直径100 mmブラシ仕上げのステンレスフィニッシャーになる。
ドライバーは、2つのドライブモード(NORMALとSPORT)から選択して、好みに応じて車両のレスポンスとパフォーマンスを調整できる。SPORTモードを選択すると、スロットルレスポンスがシャープになり、排気音が増加し、パワーステアリングに重みが増す。トランスミッションは、高回転域がわずかに長く保持されるように調整される。
「トヨタスープラセーフティ」も採用された。ブレーキ機能付きのプリクラッシュセーフティ、歩行者とサイクリスト検出機能、アクティブステアリング付きレーンキープアシスト(LKA)、道路標識アシスト、インテリジェントスピードアシストを装備している。
「プレミアムパック」は、12スピーカーJBLプレミアムサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、ブラックレザー内装、メモリー機能付きパワーシートなどが追加される。
(レスポンス 森脇稔)
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-
-
-
楽しく学べる「防災ファミリーフェス」を茨城県の全トヨタディーラーが運営する「茨城ワクドキクラブ」が開催
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-
MORIZO on the Road