米トヨタ、新型クロスオーバー車『ヴェンザ』発表… ハリアー 新型を米国投入
トヨタ自動車の米国部門は5月18日、新型『ヴェンザ』(Toyota Venza)を発表した。
初代ヴェンザは2018年12月、米国市場で発売されたクロスオーバー車だ。『カムリ』の車台をベースとし、生産はトヨタ・モーターマニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)で行われた。米国ミシガン州のトヨタテクニカルセンターが開発し、デザインはカリフォルニア州のキャルティデザインスタジオが担当した。
パワートレインは2.7リットル直列4気筒ガソリンエンジンと3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジの2種類を設定。乗用車のスタイリングと快適性、SUVとしての使い勝手を兼ね備えたクロスオーバー車だったが、2015年に米国市場向けの生産を終了している。
◆ヴェンザの車名が5年ぶりに米国で復活
ヴェンザの車名が、5年ぶりに米国で復活した。2代目ヴェンザは、トヨタがすでにプロトタイプを発表し、6月ごろ、日本国内発売を予定している新型『ハリアー』の左ハンドル仕様となる。
新型ヴェンザは、流麗でスタンスの良いプロポーションを追求した。フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロント周りとした。「シグネチャーランプ」は、遠くからでも新型と分かる個性と先進性を強調している。
また、シンプルな構成でありながら、ダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに、強い動感を表現した。リアは、絞り込まれたクーペキャビンと、スポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせが、大らかな逞しさを演出する。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプによって、存在感を追求した。
◆調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフ
インテリアは、心地よい、上質な室内空間がテーマだ。馬の鞍をイメージし、幅広く堂々としたセンターコンソールを採用した。それを挟み込むように、インストルメントパネルを配している。
インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感豊かに、大らかな広がりを演出した。これにより、包み込まれるような安心感と居心地の良さを追求する。コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックなどの内装色も設定した。
調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフを初採用する。調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を実現するという。
◆TNGAプラットフォームの「GA-K」を採用
車両の骨格となるプラットフォームには、「TNGA」プラットフォームの「GA-K」を採用する。ボディの高剛性化と低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を目指している。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用した。極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを使用し、接地感あるフラットな乗り心地を追求する。ブレーキ制御により、コーナリング中のアンダーステアを抑制する「アクティブコーナリングアシスト」を搭載した。
◆米国仕様は2.5リットルのハイブリッド+4WDのみ
パワートレインに関しては、ハイブリッド+4WDのみとした。新型ハリアーに用意される2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン搭載車や、2WD(FF)のハイブリッドは、新型ヴェンザには設定されない。
新世代のハイブリッドシステムは、高効率の2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと3つの電気モーターをコンパクトなシステムに組み合わせている。前輪をエンジンとフロントモーターで、後輪をリアモーターで駆動する「エレクトロニック・オンデマンドAWD」を搭載した。高減速比と前後輪トルク配分を100:0~20:80へと高め、緻密に制御する。これにより発進加速性や操縦安定性の向上、優れた燃費性能を可能にしているという。
ハイブリッドシステム全体で、219hpのパワーを発揮する。バッテリーは、新開発のリチウムイオンとした。予想燃費性能は複合モードで、40マイル/ガロン(約17km/リットル)となる見通しだ。
◆最大12.3インチのタッチスクリーンディスプレイ
車載コネクティビティの面では、9つのJBLスピーカーを備えた12.3インチのタッチスクリーンディスプレイをはじめ、7インチのマルチインフォメーションディスプレイ(MID)、デジタルバックミラー、10インチのカラーヘッドアップディスプレイなどを設定する。
「予測効率ドライブ(PED)」は、ドライバーの運転スタイルを分析し、ナビゲーションシステムを使用して、道路や交通状況に配慮しながら、バッテリーの充電を最適化するシステムだ。ドライバーがPEDを選択すると、システムはルートを学習し、車両が減速または停止するタイミングと場所を予測する。そして、アクセルペダルをオフにする最適なタイミングをドライバーに知らせ、エネルギー消費を抑える。
また、PEDは、坂道や交通渋滞の前に、バッテリーの充電と放電を最適化するのに役立つ。たとえば、下り坂に近づくと、システムはエンジンブレーキを強めに作動させるよう準備し、アクセルペダルをオフにした後、バッテリーをより効率的に充電するように設計されている。
(レスポンス 森脇稔)
初代ヴェンザは2018年12月、米国市場で発売されたクロスオーバー車だ。『カムリ』の車台をベースとし、生産はトヨタ・モーターマニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)で行われた。米国ミシガン州のトヨタテクニカルセンターが開発し、デザインはカリフォルニア州のキャルティデザインスタジオが担当した。
パワートレインは2.7リットル直列4気筒ガソリンエンジンと3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジの2種類を設定。乗用車のスタイリングと快適性、SUVとしての使い勝手を兼ね備えたクロスオーバー車だったが、2015年に米国市場向けの生産を終了している。
◆ヴェンザの車名が5年ぶりに米国で復活
ヴェンザの車名が、5年ぶりに米国で復活した。2代目ヴェンザは、トヨタがすでにプロトタイプを発表し、6月ごろ、日本国内発売を予定している新型『ハリアー』の左ハンドル仕様となる。
新型ヴェンザは、流麗でスタンスの良いプロポーションを追求した。フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロント周りとした。「シグネチャーランプ」は、遠くからでも新型と分かる個性と先進性を強調している。
また、シンプルな構成でありながら、ダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに、強い動感を表現した。リアは、絞り込まれたクーペキャビンと、スポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせが、大らかな逞しさを演出する。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプによって、存在感を追求した。
◆調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフ
インテリアは、心地よい、上質な室内空間がテーマだ。馬の鞍をイメージし、幅広く堂々としたセンターコンソールを採用した。それを挟み込むように、インストルメントパネルを配している。
インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感豊かに、大らかな広がりを演出した。これにより、包み込まれるような安心感と居心地の良さを追求する。コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックなどの内装色も設定した。
調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフを初採用する。調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を実現するという。
◆TNGAプラットフォームの「GA-K」を採用
車両の骨格となるプラットフォームには、「TNGA」プラットフォームの「GA-K」を採用する。ボディの高剛性化と低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を目指している。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用した。極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを使用し、接地感あるフラットな乗り心地を追求する。ブレーキ制御により、コーナリング中のアンダーステアを抑制する「アクティブコーナリングアシスト」を搭載した。
◆米国仕様は2.5リットルのハイブリッド+4WDのみ
パワートレインに関しては、ハイブリッド+4WDのみとした。新型ハリアーに用意される2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン搭載車や、2WD(FF)のハイブリッドは、新型ヴェンザには設定されない。
新世代のハイブリッドシステムは、高効率の2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと3つの電気モーターをコンパクトなシステムに組み合わせている。前輪をエンジンとフロントモーターで、後輪をリアモーターで駆動する「エレクトロニック・オンデマンドAWD」を搭載した。高減速比と前後輪トルク配分を100:0~20:80へと高め、緻密に制御する。これにより発進加速性や操縦安定性の向上、優れた燃費性能を可能にしているという。
ハイブリッドシステム全体で、219hpのパワーを発揮する。バッテリーは、新開発のリチウムイオンとした。予想燃費性能は複合モードで、40マイル/ガロン(約17km/リットル)となる見通しだ。
◆最大12.3インチのタッチスクリーンディスプレイ
車載コネクティビティの面では、9つのJBLスピーカーを備えた12.3インチのタッチスクリーンディスプレイをはじめ、7インチのマルチインフォメーションディスプレイ(MID)、デジタルバックミラー、10インチのカラーヘッドアップディスプレイなどを設定する。
「予測効率ドライブ(PED)」は、ドライバーの運転スタイルを分析し、ナビゲーションシステムを使用して、道路や交通状況に配慮しながら、バッテリーの充電を最適化するシステムだ。ドライバーがPEDを選択すると、システムはルートを学習し、車両が減速または停止するタイミングと場所を予測する。そして、アクセルペダルをオフにする最適なタイミングをドライバーに知らせ、エネルギー消費を抑える。
また、PEDは、坂道や交通渋滞の前に、バッテリーの充電と放電を最適化するのに役立つ。たとえば、下り坂に近づくと、システムはエンジンブレーキを強めに作動させるよう準備し、アクセルペダルをオフにした後、バッテリーをより効率的に充電するように設計されている。
(レスポンス 森脇稔)
最新ニュース
-
-
純正から卒業! オリジナル感を極めるホイール交換完全ガイド~Weeklyメンテナンス~
2024.11.28
-
-
-
「能ある鷹感がいい」ワゴン専用になったVW『パサート』、デザイン、実用性にSNS注目
2024.11.28
-
-
-
激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート
2024.11.28
-
-
-
キャンピングカーベースの王者『デュカト』、EV版がマイチェンで航続424kmに 商用でも存在感
2024.11.27
-
-
-
日産がEVオーナー5000人に「EV乗り換え後調査」、87%が満足「静かな車内で会話が増えた」
2024.11.27
-
-
-
アウディ、新型クーペSUV『Q5スポーツバック』発表、「MHEVプラス」で燃費追求
2024.11.27
-
-
-
トヨタ、「GRハイラックス」6台体制でダカールラリー2025に挑む
2024.11.27
-
最新ニュース
-
-
純正から卒業! オリジナル感を極めるホイール交換完全ガイド~Weeklyメンテナンス~
2024.11.28
-
-
-
「能ある鷹感がいい」ワゴン専用になったVW『パサート』、デザイン、実用性にSNS注目
2024.11.28
-
-
-
激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート
2024.11.28
-
-
-
キャンピングカーベースの王者『デュカト』、EV版がマイチェンで航続424kmに 商用でも存在感
2024.11.27
-
-
-
日産がEVオーナー5000人に「EV乗り換え後調査」、87%が満足「静かな車内で会話が増えた」
2024.11.27
-
-
-
アウディ、新型クーペSUV『Q5スポーツバック』発表、「MHEVプラス」で燃費追求
2024.11.27
-
MORIZO on the Road