米トヨタ、自動運転の研究を加速するデータセットを無償公開…マサチューセッツ工科大学と共同開発

トヨタとマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同開発した自動運転の研究を加速する新たなビジュアルオープンデータセット
トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は6月15日、トヨタ先進安全技術研究センター(CSRC)がマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で、自動運転の研究を加速する新たなビジュアルオープンデータセットを公開した、と発表した。

トヨタは2011年、CSRCを米国に設立した。CSRCでは交通事故死傷者の低減を目指し、北米の大学や病院、研究機関などと共同研究に取り組んでいる。

CSRCは、マサチューセッツ工科大学の「Age Lab」と自動運転車向けの新システムに関する研究を進めている。その内容は、周囲の対象物を確認し、交通流の中で他の交通とのやりとりを理解するというシステムに関わるものとなる。

CSRCは今回、マサチューセッツ工科大学と共同で、自動運転の研究を加速する新たなビジュアルオープンデータセットを公開した。このデータセットを共有することで、研究者が次世代の自動運転や安全技術を開発することを支援していく。

従来、研究者が利用できる自動運転データは、自転車や歩行者、信号機など、道路やその周辺にある一般的な物体を識別して追跡するために用いる静止画像で構成されていた。 一方、新たなビジュアルオープンデータセットの「DriveSeg」では、これらの道路上の物体を、連続したビデオ映像で、より正確に表現しているという。

DriveSegのデータは、2つの部分で構成されている。非営利目的の研究者や学術コミュニティなら、無料で利用できる、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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