トヨタ×電通、新たなマーケティングやモビリティビジネスを創造する新会社発足へ

トヨタ×電通
トヨタ自動車は、電通グループおよびトヨタ自動車の子会社デルフィスとともに、新たなマーケティングおよびモビリティビジネスを創造する新体制を、2021年1月(予定)に発足すると発表した。

近年、ブログやSNSなどのソーシャルメディアの急速な普及により、情報発信の主体はマスメディアだけでなく個人や企業など多岐にわたり、その手法も多様化が進んでいる。またCASEやMaaSの発展により、人々の暮らしを支えるあらゆるモノ、サービスが情報でつながって価値を生む時代を迎えつつある。

ビジネスモデルの変革が進む中、トヨタ自動車、電通グループ、デルフィスは、デルフィスによる電通グループへの第三者割当増資を含む資本業務提携契約を締結。顧客の状況や要望などの情報を正確にスピーディに把握し新しいビジネスに展開する力と、さらには思いを同じくする多くの仲間と繋がり、ともにモビリティのビジネスを世の中に提案する新会社を設立する。

トヨタ自動車と電通グループは新たに持株会社を設立(出資比率はトヨタ66%、電通34%)し、その傘下に2つの事業会社を置く。1つはデルフィスの事業を基盤とし、社名を変更。広告代理店という枠組みを超え、「顧客から最も信頼されるブランドづくりに向けた新たなコミュニケーションの革新」「デジタル社会の進展など、時代の変化を先取りした新たなマーケティングへの変革」、さらには「モビリティ社会でのビジネスへのチャレンジ」を追求できる体制へと変更する。

もう1つはリテール領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する新会社。デジタルコミュニケーション分野の研究機関として、新たな「仕組み」と「ビジネス」の創造に取り組む。

トヨタ自動車は、電通およびデルフィスとともに新たな体制で、これまでの手法に拘らず広告代理店の領域、自動車メーカーの領域を超えて、顧客に何が最適なのかを一緒に考え、提供していくことを目指していく。

(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)

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