[ルマン24時間]8号車トヨタが3連覇、TS050ハイブリッドの有終の美を飾る

ルマン24時間レース2020
2020年のルマン24時間レースが日本時間の9月20日21時30分にゴールを迎え、TOYOTA GAZOO Racingの8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)が総合優勝を飾り、ルマン24時間レース3連覇の快挙を成し遂げた。

今年は新型コロナウイルスの影響で当初6月の開催予定が延期となり、9月19~20日に行われることとなったが、感染防止対策のため史上初めて無観客でのレースとなり、誰もいないグランドスタンドなど、いつもとは違う光景が見られた。

3番手からスタートした8号車は、途中トラブルで作業を強いられる場面があったものの、順調に周回を重ねた。序盤からトップを快走していたTOYOTA GAZOO Racing7号車がターボ系のトラブルで修復作業を余儀なくされている間にトップに浮上。レース後半になってもコース各所でアクシデントが多発し、ラスト1時間を切る場面でセーフティカーが導入されるなど最後まで気の抜けない展開となったが、アンカーを務めた中嶋は最後まで堅実な走りを見せ、387周でトップチェッカーを受けた。

2位にはレベリオン・レーシングの1号車(ブルーノ・セナ/ノーマン・ナト/グスタボ・メネゼス)がつけた。途中トラブルで一時4番手に後退したトヨタ7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)もレース後半に怒涛の追い上げをみせ、3位に浮上して24時間レースを終えた。

来季から車両規定が変わるため、トヨタ「TS050ハイブリッド」がルマンで戦うのはこれが最後だったのだが、まさに有終の美を飾る勝利となった。

(レスポンス 吉田 知弘)

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