トヨタの大型ミニバン『シエナ』新型、初のスポーティグレード設定…11月中に米国発売
トヨタ自動車の米国部門は10月27日、新型『シエナ』(Toyota Sienna)にスポーティグレードの「XSE」を設定し、11月中に米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、4万2000ドル(約440万円)だ。
シエナは主に、北米市場で販売されているミニバンで、初代シエナは1997年、『エスティマ』の後継モデルとして登場した。エスティマよりもひと回り以上、大型のボディが特長だ。シエナは『カムリ』のプラットフォームをベースに開発されてきた。新型は4世代目モデルとなる。
◆アグレッシブな専用フロントマスク
新型シエナにはトヨタの米国ラインナップの一部に設定されているスポーティグレードの「XSE」が設定された。シエナにXSEが設定されるのは、新型が初めてだ。
XSEグレードでは、ミニバンとしては従来にないレベルの興奮、スポーティさ、ドライビング体験を実現することを目指した。フロントグリルは、標準グレードでは横基調デザインだが、XSEではメッシュパターンを採用し、アグレッシブなフロントマスクを構築する。足元には、ダーク仕上げの20インチの5本スポークアルミホイールを装着した。リアバンパーのアンダー部分は、メッシュ仕上げとしている。
大径の20インチアルミホイールは、シエナとしては初めての装備だ。タイヤは、P235/50R20サイズを組み合わせている。また、ドアミラーカバーやルーフレール、リアの車名エンブレムなどは、ブラック仕上げとした。
◆ハイブリッドシステム全体で245hpのパワー
パワートレインは、全車がハイブリッドとなる。2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせ、ハイブリッドシステム全体で245hpのパワーを引き出す。予想燃費は複合モードで15.3km/リットル。トヨタによると、クラスをリードする燃費性能を備えているという。
オプションで、「エレクリック・オン・デマンドAWD」と呼ばれる4WDが選択できる。前輪をエンジンとモーター、後輪をモーターで駆動する4WDだ。通常走行はFFを基本とし、滑りやすい路面などで追加のトラクションが必要な場合、瞬時に後輪を駆動し、4WDとなる。
前後の駆動トルクの配分は、100対0から滑りやすい路面での20対80まで、路面や走行条件によって変化する。前後のトルク配分は、マルチインフォメーションディスプレイに表示される。
また、このハイブリッドAWDシステムは、アンダーステアを低減することにより、コーナリングの俊敏性を高め、新型シエナのハンドリング性能を向上させる。
走行モードは、EV、NORMAL、ECO、SPORTの4種類だ。NORMALモードは、日常走行に最適で、SPORTモードは、ハイブリッドシステムからのブーストを得て、加速のレスポンスを向上させる。ECOモードはガソリンとバッテリーを最も効率的に使い、走行距離を伸ばす。EVモードは電気のみで低速走行できる。
ドライバーは、シーケンシャルシフトを使用して、シフトダウンできる。これにより、回生ブレーキが段階的に作動する。ハイブリッドシステムは、ドライブトルクを細かく制御して、加速と減速時のピッチとダイビングを抑制し、乗り心地を向上させるという。
◆目指したのはSUVと競合できるハンドリング性能
高強度の「TNGA」の「Kプラットフォーム」をベースにする。ボディ剛性を高め、ジオメトリを最適化したTNGA-Kプラットフォームを、リアのトレーリングアームマルチリンクサスペンションと組み合わせることにより、ハンドリング性能を追求した。トヨタによると、新型シエナが、すべてのSUVと競合できるようなハンドリング性能を目指したという。
また、ノイズの室内への侵入を防ぎ、ステアリング、フロア、車両構造全体の振動を抑えた。広範囲に効果的に配置された防音材やボディシーラントが、騒音をさらに抑え込むという。TNGA-のKプラットフォームをベースにする他のトヨタ車と同様に、新型シエナは、キャビンの静粛性を保つさまざまな対策を施している。とくに、トヨタのエンジニアは、会話が行われる周波数でのノイズの低減に重点を置いたという。
XSEグレードの2列目シートには、スーパーロングスライド機構が付いたキャプテンシートを装備する。乗車定員は7名とした。シートはグレーのツートン仕上げだ。このシートやダッシュボードなどには、赤いステッチが添えられる。
◆トヨタ・セーフティ・センスは第2世代の「2.0」に進化
新型シエナには、第2世代の「トヨタ・セーフティ・センス2.0」が標準装備されている。トヨタ・セーフティ・センス2.0は、歩行者検知と夜間の検知機能を備えたプリコリジョンシステム(PCS)を採用する。全速度域対応のダイナミックレーダークルーズコントロール、ステアリングアシスト付きのレーンディパーチャーアラート、レーントレースアシスト、自動ハイビーム、道路標識アシストもセットされる。
歩行者検出機能を備えたプリコリジョンシステムは、特定の緊急状況でドライバーが時間内に反応しない場合、自動ブレーキが作動する。プリコリジョンシステムは、前方の車両を検出するだけでなく、夜間に自転車や歩行者を検出することもできる。リアクロストラフィックアラート(RCTA)を備えたブラインドスポットモニター(BSM)も、全車に標準装備されている。
シエナは主に、北米市場で販売されているミニバンで、初代シエナは1997年、『エスティマ』の後継モデルとして登場した。エスティマよりもひと回り以上、大型のボディが特長だ。シエナは『カムリ』のプラットフォームをベースに開発されてきた。新型は4世代目モデルとなる。
◆アグレッシブな専用フロントマスク
新型シエナにはトヨタの米国ラインナップの一部に設定されているスポーティグレードの「XSE」が設定された。シエナにXSEが設定されるのは、新型が初めてだ。
XSEグレードでは、ミニバンとしては従来にないレベルの興奮、スポーティさ、ドライビング体験を実現することを目指した。フロントグリルは、標準グレードでは横基調デザインだが、XSEではメッシュパターンを採用し、アグレッシブなフロントマスクを構築する。足元には、ダーク仕上げの20インチの5本スポークアルミホイールを装着した。リアバンパーのアンダー部分は、メッシュ仕上げとしている。
大径の20インチアルミホイールは、シエナとしては初めての装備だ。タイヤは、P235/50R20サイズを組み合わせている。また、ドアミラーカバーやルーフレール、リアの車名エンブレムなどは、ブラック仕上げとした。
◆ハイブリッドシステム全体で245hpのパワー
パワートレインは、全車がハイブリッドとなる。2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせ、ハイブリッドシステム全体で245hpのパワーを引き出す。予想燃費は複合モードで15.3km/リットル。トヨタによると、クラスをリードする燃費性能を備えているという。
オプションで、「エレクリック・オン・デマンドAWD」と呼ばれる4WDが選択できる。前輪をエンジンとモーター、後輪をモーターで駆動する4WDだ。通常走行はFFを基本とし、滑りやすい路面などで追加のトラクションが必要な場合、瞬時に後輪を駆動し、4WDとなる。
前後の駆動トルクの配分は、100対0から滑りやすい路面での20対80まで、路面や走行条件によって変化する。前後のトルク配分は、マルチインフォメーションディスプレイに表示される。
また、このハイブリッドAWDシステムは、アンダーステアを低減することにより、コーナリングの俊敏性を高め、新型シエナのハンドリング性能を向上させる。
走行モードは、EV、NORMAL、ECO、SPORTの4種類だ。NORMALモードは、日常走行に最適で、SPORTモードは、ハイブリッドシステムからのブーストを得て、加速のレスポンスを向上させる。ECOモードはガソリンとバッテリーを最も効率的に使い、走行距離を伸ばす。EVモードは電気のみで低速走行できる。
ドライバーは、シーケンシャルシフトを使用して、シフトダウンできる。これにより、回生ブレーキが段階的に作動する。ハイブリッドシステムは、ドライブトルクを細かく制御して、加速と減速時のピッチとダイビングを抑制し、乗り心地を向上させるという。
◆目指したのはSUVと競合できるハンドリング性能
高強度の「TNGA」の「Kプラットフォーム」をベースにする。ボディ剛性を高め、ジオメトリを最適化したTNGA-Kプラットフォームを、リアのトレーリングアームマルチリンクサスペンションと組み合わせることにより、ハンドリング性能を追求した。トヨタによると、新型シエナが、すべてのSUVと競合できるようなハンドリング性能を目指したという。
また、ノイズの室内への侵入を防ぎ、ステアリング、フロア、車両構造全体の振動を抑えた。広範囲に効果的に配置された防音材やボディシーラントが、騒音をさらに抑え込むという。TNGA-のKプラットフォームをベースにする他のトヨタ車と同様に、新型シエナは、キャビンの静粛性を保つさまざまな対策を施している。とくに、トヨタのエンジニアは、会話が行われる周波数でのノイズの低減に重点を置いたという。
XSEグレードの2列目シートには、スーパーロングスライド機構が付いたキャプテンシートを装備する。乗車定員は7名とした。シートはグレーのツートン仕上げだ。このシートやダッシュボードなどには、赤いステッチが添えられる。
◆トヨタ・セーフティ・センスは第2世代の「2.0」に進化
新型シエナには、第2世代の「トヨタ・セーフティ・センス2.0」が標準装備されている。トヨタ・セーフティ・センス2.0は、歩行者検知と夜間の検知機能を備えたプリコリジョンシステム(PCS)を採用する。全速度域対応のダイナミックレーダークルーズコントロール、ステアリングアシスト付きのレーンディパーチャーアラート、レーントレースアシスト、自動ハイビーム、道路標識アシストもセットされる。
歩行者検出機能を備えたプリコリジョンシステムは、特定の緊急状況でドライバーが時間内に反応しない場合、自動ブレーキが作動する。プリコリジョンシステムは、前方の車両を検出するだけでなく、夜間に自転車や歩行者を検出することもできる。リアクロストラフィックアラート(RCTA)を備えたブラインドスポットモニター(BSM)も、全車に標準装備されている。
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