トヨタ GRヤリス にラリーカー、迫力のフェンダーとリアウィング…オーストラリアで発表
トヨタ自動車のオーストラリア部門は11月26日、『GRヤリス』をベースにしたラリーカー『GRヤリスAP4』(Toyota GR Yaris AP4)を発表した。
◆現地では最初に導入される市販モデル1000台が予約開始7日で完売
GRヤリスは、WRC(世界ラリー選手権)に学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。オーストラリアでは、最初に導入される1000台が、予約受注開始から7日で完売する人気となった。
GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、オーストラリア仕様の場合、最大出力272hp、最大トルク37.7kgmを獲得した。このスペックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。
新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」によって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。
◆トヨタの製品企画開発部門がラリーカーの設計に関与
トヨタ自動車のオーストラリア部門は、このGRヤリスをベースにしたラリーカー、GRヤリスAP4を発表した。トヨタは現地のラリーチームを長い間サポートしてきた。トヨタの製品企画開発部門(PP&D)を通じて、ラリーカーの設計に積極的に関与したのは、今回が初めてという。
GRヤリスAP4は、トヨタGAZOOレーシングオーストラリアのラリーチーム代表で、現地のラリータイトルを4度獲得したニール・ベイツ氏の「ニール・ベイツ・モータースポーツ」と共同開発されている。
GRヤリスAP4の外装は、GRヤリスをベースに、ポートメルボルンに本拠を置くトヨタの製品企画開発部門によって、設計・製造された。トヨタオーストラリアのチーフデザイナーのニック・ホギオス氏が、GRヤリスAP4のデザインを主導し、才能のある設計およびエンジニアリングチームが、GRヤリスAP4プロジェクトに参加した。
◆VR技術を活用してGRヤリスAP4のボディをデザイン
トヨタは2020年3月、ニール・ベイツ・モータースポーツと協力し、GRヤリスAP4プロジェクトを開始した。バーチャルリアリティ(VR)技術を活用して、GRヤリスAP4のボディをデザインした。
その後、フロントフェンダー、前後バンパー、リアクォーターパネル、ボンネットベント、ドアミラーなどのコンポーネントのスケッチが作成され、デジタルデザイン化された。
デジタル設計が承認されると、すべてのデータを使用して、最終的なCADファイルが作成された。そこからCNCフライス盤を用いて、ガラス繊維からさまざまなコンポーネントを製造するための金型が作られた。
GRヤリスの市販モデルに対して、ラリーカーのGRヤリスAP4では、大きく張り出した前後フェンダー、大型リアウィング、ボンネット2か所の吸気口などが特長になる。
◆2021年3月に実戦デビューする予定
ニール・ベイツ・モータースポーツは、トヨタGAZOOレーシングオーストラリアのラリーチームのハリー・ベイツとルイス、ベイツの兄弟ドライバーのために、2021年シーズンに向けて2台のGRヤリスAP4を生産する。
両選手は2019年のオーストラリアラリー選手権において、1位と2位の戦績を残した。2020年シーズンは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大のために中止されたが、2021年シーズンは2021年3月、キャンベラで開幕する予定だ。
◆現地では最初に導入される市販モデル1000台が予約開始7日で完売
GRヤリスは、WRC(世界ラリー選手権)に学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。オーストラリアでは、最初に導入される1000台が、予約受注開始から7日で完売する人気となった。
GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、オーストラリア仕様の場合、最大出力272hp、最大トルク37.7kgmを獲得した。このスペックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。
新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」によって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。
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GRヤリスAP4の外装は、GRヤリスをベースに、ポートメルボルンに本拠を置くトヨタの製品企画開発部門によって、設計・製造された。トヨタオーストラリアのチーフデザイナーのニック・ホギオス氏が、GRヤリスAP4のデザインを主導し、才能のある設計およびエンジニアリングチームが、GRヤリスAP4プロジェクトに参加した。
◆VR技術を活用してGRヤリスAP4のボディをデザイン
トヨタは2020年3月、ニール・ベイツ・モータースポーツと協力し、GRヤリスAP4プロジェクトを開始した。バーチャルリアリティ(VR)技術を活用して、GRヤリスAP4のボディをデザインした。
その後、フロントフェンダー、前後バンパー、リアクォーターパネル、ボンネットベント、ドアミラーなどのコンポーネントのスケッチが作成され、デジタルデザイン化された。
デジタル設計が承認されると、すべてのデータを使用して、最終的なCADファイルが作成された。そこからCNCフライス盤を用いて、ガラス繊維からさまざまなコンポーネントを製造するための金型が作られた。
GRヤリスの市販モデルに対して、ラリーカーのGRヤリスAP4では、大きく張り出した前後フェンダー、大型リアウィング、ボンネット2か所の吸気口などが特長になる。
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