トヨタ、燃料電池事業グループを欧州に設立…水素利用の機会を最大化へ

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トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は12月7日、ヨーロッパで水素利用の機会を最大化するために、燃料電池事業グループを設立した、と発表した。

燃料電池事業グループは、ベルギー・ブリュッセルを拠点とし、水素のビジネスケースを強化し、モビリティやその他の分野への導入を支援し、新しい商業パートナーが水素を利用できるようにする。

トヨタは2014年、世界初の水素燃料電池セダン車の『MIRAI』を発売し、水素技術革新の最前線に立っている。以来、トヨタ燃料電池システムの開発を続け、よりコンパクト、軽量、よりエネルギー密度が高い燃料電池システムを開発した。2021年には、最新のシステムを積む新型MIRAIが、欧州市場でデビューする予定だ。

トヨタの燃料電池技術は、MIRAIなどの自動車だけでなく、複数の用途でゼロエミッションパワーを生み出す柔軟性を備えている。すでに、トラック、都市バス、フォークリフト、発電機に電力を供給。船舶や電車での利用についても、テストが進行中だ。

トヨタは水素の普及を加速するために、欧州でのインフラストラクチャの整備に重点的に取り組む。このような活動が水素の需要を促進し、コストを削減し、供給インフラを強化し、さらに多くの顧客を引き付けると見込む。

トヨタは、新しい燃料電池事業グループを通じて、業界パートナー、国や自治体の政府や組織と緊密に連携。より多くの場所で水素システムの開発を促進し、水素社会の実現に向かって前進する、としている。
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