自動車商品魅力度、レクサスが総合トップ…ブランド別 JDパワー

J.D.パワージャパンは10月13日、2021年日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果を発表。総合ブランドランキングではレクサスがトップとなった。

調査は、新車購入後2~13か月経過したユーザーを対象に5月から6月にかけてインターネットアンケートで実施。自動車の性能やデザインなどの商品魅力に関して評価してもらい、1万9615人から回答を得た。「外装」「車両設定/始動」、「乗降性」、「内装」、「パワートレイン」、「ドライビングフィール」、「安全性」、「インフォテインメント」、「快適性」、「燃費/航続距離」の10カテゴリーに分類した合計37項目について、所有しているモデルを評価。商品魅力度を示す総合APEALスコア(1000ポイント満点)で表した。

調査の結果、2021年の業界平均の総合APEALスコアは、前年と同じ657ポイント。ランキング対象14ブランド中10ブランドが業界平均を上回る評価だった。ランキング対象ブランドの中で最も高評価だったのはレクサス(745ポイント)。レクサスは初期品質調査でも1位となり、初期品質、商品魅力の両面で高い評価を得た。マスマーケットブランドの中ではMINI (714ポイント)が最も高い評価となった。

セグメント別ランキングでは、ダイハツ『ムーブ キャンバス』(軽スーパーハイトワゴン)、日産『キックス』(コンパクトSUV)、スズキ『ソリオ』(コンパクトミニバン)の3台が初期品質調査でもセグメント1位。初期品質、商品魅力の両面で高い評価を受けたことになる。その他のセグメントについては、スズキ『ハスラー』(軽ハイトワゴン)、日産『ノート』(コンパクト)、スバル『レヴォーグ』(ミッドサイズ)、トヨタ『ハリアー』(ミッドサイズSUV)、トヨタ『アルファード』(ミニバン)が1位となった。

APEALスコアが800ポイント以上の高評価ユーザーは全体の17%、同様に500ポイント未満の低評価ユーザーも17%みられる。「次回同じブランドの車を必ず買う」との回答率は、高評価ユーザーで39%だったのに対し、低評価ユーザーは6%にとどまった。商品魅力に対する高い満足度がブランドロイヤルティの強化に有効なことを示唆する結果といえる。

高評価ユーザーは低評価ユーザーに比べ、10カテゴリー全てにて評価が高い。このことから、高い評価を得るためには、様々な観点から総合的に商品魅力を高めることが必要といえる。中でも特に高評価ユーザーと低評価ユーザーで評価差が開いたのは「パワートレイン」で、高評価ユーザー:891ポイント、低評価ユーザー:405ポイントの486ポイント差、次いで「ドライビングフィール」で、高評価ユーザー:896ポイント、低評価ユーザー:417ポイントの479ポイント差。動力性能や走りの質感が商品魅力評価を分けるポイントとなっていることがわかる。

パワーユニット別に評価をみた場合、最も高いのは電気自動車(775ポイント)。パワーやスムーズさだけでなく、静粛性が高く評価されている。次に評価が高かったのがプラグインハイブリッド(746ポイント)だった。一方「燃費/航続距離」評価については、電気自動車が579ポイントで最も低く、まだ課題がみられた。これに対し、プラグインハイブリッドの評価は739ポイントでトップ。動力性能と燃費/航続距離の組み合わせにて、プラグインハイブリッドが最もバランスの取れた高い評価を得ている。

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