トヨタ、新型EV『bZ4X』を2022年央より発売 一充電で約500km走行
トヨタ自動車は10月29日、新EV「bZ」シリーズの第1弾としてSUVタイプの『bZ4X(ビー・ズィー・フォー・エックス)』の詳細を公表した。1回の充電で最大500km前後を走行することができる。2022年年央より、日本、北米、中国、欧州など、世界各地で発売する計画だ。
「bZ」シリーズは、「beyond Zero(ゼロを超えた価値)」を目指した専用プラットフォームのEVだ。中国・米国・欧州・日本など、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で、多くのユーザーに受け入れてもらうことを目指しており、2025年までに7車種を導入する予定。
◆低重心・高剛性のEV専用プラットフォーム
トヨタは、すべての基礎となるEV専用プラットフォームをスバルと共同開発。EVならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームを採用した。低重心化に向けては、総電力71.4kWhの薄型大容量電池パックを床下・平置きで配置したほか、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axle、充電機能と電力分配機能を集約したエレクトリックサプライユニット(ESU)をトヨタ初採用。
高剛性化に向けては、主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いたボディ構造を採用したほか、電池パックとその周辺、BEVユニットやラジエータ搭載部、前後サスペンション周りなど、各部の剛性向上を図った。
モーターはFWD車がフロントに最大出力150kWを1基、AWD車は前後に最大出力80kWを各1基搭載する。0-100km加速はFWD車が8.4秒、AWD車が7.7秒。素早いレスポンス、リニアな加速感に加え、加減速のコントロールとドライバーのペダル操作の軽減、滑りやすい路面のスリップ抑制制御など、高精度な出力制御を実現している。
AWD車は、前後モーターの独立制御により回頭性や操縦安定性を高めている。またグリップコントロールを新たに搭載したスバルの車両統合制御技術「X-MODE」を採用。モーター駆動の特性を活かすことで、日常ユースからライトオフロード以上の走行まで対応、EVの期待を超える高い走破性を実現している。
◆一充電走行距離は約500kmを確保
bZ4Xは、空力性能の追求、ボディ・ユニットの軽量化に加え、ヒートポンプ式エアコンやシートヒーター、ステアリングヒーター、前席乗員足元の輻射ヒーターを採用し、冬場の暖房による消費電力を抑制。一充電走行距離(WLTCモード)はFWD車で500km前後、AWD車で460km前後を確保している。また、1年間で走行距離1800kmに相当する発電量を生成するルーフソーラーパネルも設定。優れた航続可能距離に貢献する。
DC外部給電機能も装備。アウトドアや災害時などの緊急時に、給電器を接続し、大出力の電力を住宅や家電に供給できる。また、家庭用太陽光発電と併用し、日中は太陽光発電で家に電気を供給、余剰電力は給電器を通じて車両を充電、また夜間は車両にためた電気を自宅用の電力として使うこともできる。
世界各地域の高出力充電にも対応。DC急速充電では150kWに対応し、30分で80%まで充電できる。
bZ4Xは電池不具合を「防止する」「兆候から検知する」対策の強化と、新技術の導入により、万が一の状況に対して安心・安全を確保する設計・多重監視システムを採用している。セルの異常発熱の原因となる異物が混入したとしても異常発熱しない設計をした上で異物混入を排除する製造プロセスを徹底。電池の電圧・電流・温度を多重で監視。異常発熱の兆候を検知し、発熱を防止する。
◆EVの独自性とSUVらしい力強さを両立
デザインテーマは「Hi-Tech and Emotion」。EVの先進感とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジし、先進的なスリークさと、SUVらしい力強さを両立したスタイリングを目指した。
サイドビューは、四隅に配置したタイヤによる長いホイールベースを活かした、スリークなプロポーションとリフトアップしたSUVらしさの融合による新しいシルエットを実現している。フロントビューは従来車のラジエータを象徴したセンター強調のテーマと異なるデザインを採用。空力アイテムが織り込まれたコーナー部、上下に薄いバンパー形状、フードからヘッドランプ上部へと連続する特徴的なハンマーヘッド形状など、EVの独自性を強調。リヤコンビネーションランプ、バックドア、バンパーは、タイヤへ向かう台形のテーマとし、低重心で力強いスタンスを表現している。
◆広く開放感あふれる室内空間
車両サイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mm。EV専用プラットフォームにより、ひとクラス上の広い室内空間を生み出している。前後シート間距離はDセグメントセダン並みの1000mmを確保。足元もミドルSUVクラストップレベルの広さとしている。ファブリック張りのインストルメントパネルは低い位置に設定し、解放感のある落ち着いた室内を演出。遮音性の高いガラス、風切り音の減少などにより、走行中でも明瞭な会話が可能な静粛性も確保している。
コックピットはメーターをステアリングホイールの上側を通して見えるように配置したトップマウントメーターをトヨタ初採用。視線移動を少なく遠視点化し、見やすさを重視した。ステアリングコラムを含めた運転操作系を操作しやすいようモジュール化。手元からメーターの視線誘導を促す羽衣のような形状を採用している。
インフォテインメントシステムでは、クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。通常のナビゲーション機能に加え、移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示等、EV専用の機能にも対応する。
◆予防安全性能と衝突安全性能を追求
bZ4Xでは、進化したトヨタセーフティセンスを採用。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加した。
また、乗員、バッテリー、衝突相手のクルマを守る全方位衝突対応構造を採用する。EVユニットコンパートメントには左右のフロントサイドメンバーを強固につなぐクロス骨格を設定し、衝突のエネルギー吸収効率を向上。車両前方に2つのクロス部材を配置し、相手車両への加害性を低減する。床下の電池パック全面搭載を実現するため、キャビン前側に強固な枠骨格を形成。前面衝突・側面衝突それぞれにおいてキャビンや電池パックを安定的に保護するため、衝突時の入力荷重を複数経路に分散させる構造を採用している。
「bZ」シリーズは、「beyond Zero(ゼロを超えた価値)」を目指した専用プラットフォームのEVだ。中国・米国・欧州・日本など、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で、多くのユーザーに受け入れてもらうことを目指しており、2025年までに7車種を導入する予定。
◆低重心・高剛性のEV専用プラットフォーム
トヨタは、すべての基礎となるEV専用プラットフォームをスバルと共同開発。EVならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームを採用した。低重心化に向けては、総電力71.4kWhの薄型大容量電池パックを床下・平置きで配置したほか、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axle、充電機能と電力分配機能を集約したエレクトリックサプライユニット(ESU)をトヨタ初採用。
高剛性化に向けては、主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いたボディ構造を採用したほか、電池パックとその周辺、BEVユニットやラジエータ搭載部、前後サスペンション周りなど、各部の剛性向上を図った。
モーターはFWD車がフロントに最大出力150kWを1基、AWD車は前後に最大出力80kWを各1基搭載する。0-100km加速はFWD車が8.4秒、AWD車が7.7秒。素早いレスポンス、リニアな加速感に加え、加減速のコントロールとドライバーのペダル操作の軽減、滑りやすい路面のスリップ抑制制御など、高精度な出力制御を実現している。
AWD車は、前後モーターの独立制御により回頭性や操縦安定性を高めている。またグリップコントロールを新たに搭載したスバルの車両統合制御技術「X-MODE」を採用。モーター駆動の特性を活かすことで、日常ユースからライトオフロード以上の走行まで対応、EVの期待を超える高い走破性を実現している。
◆一充電走行距離は約500kmを確保
bZ4Xは、空力性能の追求、ボディ・ユニットの軽量化に加え、ヒートポンプ式エアコンやシートヒーター、ステアリングヒーター、前席乗員足元の輻射ヒーターを採用し、冬場の暖房による消費電力を抑制。一充電走行距離(WLTCモード)はFWD車で500km前後、AWD車で460km前後を確保している。また、1年間で走行距離1800kmに相当する発電量を生成するルーフソーラーパネルも設定。優れた航続可能距離に貢献する。
DC外部給電機能も装備。アウトドアや災害時などの緊急時に、給電器を接続し、大出力の電力を住宅や家電に供給できる。また、家庭用太陽光発電と併用し、日中は太陽光発電で家に電気を供給、余剰電力は給電器を通じて車両を充電、また夜間は車両にためた電気を自宅用の電力として使うこともできる。
世界各地域の高出力充電にも対応。DC急速充電では150kWに対応し、30分で80%まで充電できる。
bZ4Xは電池不具合を「防止する」「兆候から検知する」対策の強化と、新技術の導入により、万が一の状況に対して安心・安全を確保する設計・多重監視システムを採用している。セルの異常発熱の原因となる異物が混入したとしても異常発熱しない設計をした上で異物混入を排除する製造プロセスを徹底。電池の電圧・電流・温度を多重で監視。異常発熱の兆候を検知し、発熱を防止する。
◆EVの独自性とSUVらしい力強さを両立
デザインテーマは「Hi-Tech and Emotion」。EVの先進感とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジし、先進的なスリークさと、SUVらしい力強さを両立したスタイリングを目指した。
サイドビューは、四隅に配置したタイヤによる長いホイールベースを活かした、スリークなプロポーションとリフトアップしたSUVらしさの融合による新しいシルエットを実現している。フロントビューは従来車のラジエータを象徴したセンター強調のテーマと異なるデザインを採用。空力アイテムが織り込まれたコーナー部、上下に薄いバンパー形状、フードからヘッドランプ上部へと連続する特徴的なハンマーヘッド形状など、EVの独自性を強調。リヤコンビネーションランプ、バックドア、バンパーは、タイヤへ向かう台形のテーマとし、低重心で力強いスタンスを表現している。
◆広く開放感あふれる室内空間
車両サイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mm。EV専用プラットフォームにより、ひとクラス上の広い室内空間を生み出している。前後シート間距離はDセグメントセダン並みの1000mmを確保。足元もミドルSUVクラストップレベルの広さとしている。ファブリック張りのインストルメントパネルは低い位置に設定し、解放感のある落ち着いた室内を演出。遮音性の高いガラス、風切り音の減少などにより、走行中でも明瞭な会話が可能な静粛性も確保している。
コックピットはメーターをステアリングホイールの上側を通して見えるように配置したトップマウントメーターをトヨタ初採用。視線移動を少なく遠視点化し、見やすさを重視した。ステアリングコラムを含めた運転操作系を操作しやすいようモジュール化。手元からメーターの視線誘導を促す羽衣のような形状を採用している。
インフォテインメントシステムでは、クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。通常のナビゲーション機能に加え、移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示等、EV専用の機能にも対応する。
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また、乗員、バッテリー、衝突相手のクルマを守る全方位衝突対応構造を採用する。EVユニットコンパートメントには左右のフロントサイドメンバーを強固につなぐクロス骨格を設定し、衝突のエネルギー吸収効率を向上。車両前方に2つのクロス部材を配置し、相手車両への加害性を低減する。床下の電池パック全面搭載を実現するため、キャビン前側に強固な枠骨格を形成。前面衝突・側面衝突それぞれにおいてキャビンや電池パックを安定的に保護するため、衝突時の入力荷重を複数経路に分散させる構造を採用している。
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