キャンパー乗りがこだわって作ったキャンピングカー…パピー480
キャンパー厚木は、トヨタ『ダイナ』ベースのキャンピングカー専用シャーシを使った『パピー480』をジャパンキャンピングカーショー2022に展示している。
◆重要なサイズ
その特徴について同社代表取締役社長の竹内啓二氏は、「全幅174cmであること」を挙げる。「キャンピングカーは家を背負ったクルマだが、通常の家の場合、部屋は四畳半より六畳の方が広くて良いなど、生活する上では広ければ広いほど、大きければ大きいほど良いが、クルマの場合大きいと走れないところが多くなる」という。
実際に多くのキャンピングカーは、「限界寸法、駐車場サイズの5m×2mに合わせているが、そのサイズでは、例えばコンビニに行った時に隣のクルマのドアが開かなくなってしまうなどの問題が出てしまう」と話す。パピー450の全幅は174cmであることから、「行った先々で困る可能性が極めて少ない。その割に部屋の中はちょっとした工夫によって、大きなクルマほどではないにせよ、実際に使っていてそれほど狭くはない。四人くらいまでの家族の方がもし広さで悩まれるのであれば、十分に対応できるモデルとして考えてある」と十分なユーティリティを備えていることを強調する。
◆まず必要なのは人が生活する寸法
その広さを決めていく際、「設計の段階でスタート時点にあるのは全て寸法だ」と竹内氏。まず全幅は174cmであることから始まり、次に室内は、「室内高190cm、寝た時のベッド長190cmなど、人が中で生活するうえで必要なところの寸法を先にとっている。
そのうえで、それらを上手く調和させながらキッチンやトイレ、収納のスペースを確保するにはどうしたらいいかを悩んだ結果がこのクルマだ」。そのほかにも、「法的な規制が多くあるので、それらをクリアしながら人間工学上、例えば通路はこれだけないと人間は通れないとか、作業台はこの高さがないと調理しにくいとか、そういった問題を一通りクリアしている」と説明。
そして竹内氏は、「キャンピングカーは一言でいうと生活するクルマ。言葉にすると簡単なようだが、実際に使えるかどうかは、かなり厳しいハードルが多くある」という。「外部から電気、ガス、水道が繋がっているわけではない環境下で、いかにしてそれらを使うか。また冷暖房をはじめ冷蔵庫もきちんと使えるなど、そういった一通りの機能が家として普通に使えなければいけない。なおかつ、走らせて安定していることも重要だ」と開発の苦労を語る。さらに、「ボディに断熱を施してあるので、暑さ寒さにも対応している」という。「特に日本は四季の変化に富んだ国なので、暑いときと寒いときの両極端があり、それぞれに対応しなければいけないので、海外の寒いだけ、あるいは暑いだけの国に比べるとハードルが高い。それらを全部網羅して対応できるようにすることも、日本の場合には求められている」と日本独特の苦労もある。
◆キャブオーバーであることの苦労
さらに日本といえば、「ベースのクルマがキャブオーバーだという時点での苦労もある」という。「エンジンがお尻の下にあるクルマは日本だけ。そのキャブオーバーを使わなければいけないということは、運転席を居室の一部に出来ず、運転席の後ろから居室を作って、そこに設備を全部入れなければいけない」と竹内氏。例えばボンネットタイプのクルマのように運転席が回転し後ろに向けばそこも部屋の一部に出来るが、その構造ではないため不利になるのだ。「その環境をいかにして使いやすくするかは、国産ビルダーの腕の見せどころ」と述べ、「その中で当たり前に家として、移動別荘並みの機能を持たせるハードルは決して低くはない」と語る。
その上でパピー480は、「その低くないハードルを越えながら、贅沢をいわなければ標準装備品だけで普通に生活が出来る。つまり登録すれば、いますぐ出かけて行って生活が出来るので、価格的にも十分満足できるもの。もちろんユーザーのライフスタイルに合わせてソーラーパネルやトイレなどオプションを足していくが、そのソーラーパネルは480wという大出力で、かつ30万円を切っている。このように価格的なメリットをお客様に少しでも提供したいという思いを込めている」とコメントする。
最後に竹内氏は、「会社で働いている社員全員がキャンパー乗りだ。そういう人間が作っているので、みんなキャンピングカーを使ってもらいたい、使えるクルマを作りたいという思いは同じ。つまり、(キャンピングカーを)知らないで作っているわけではなく、みんな知って使ったうえで作っている。そういう人間たちが寄ってたかって作ったクルマなので、使ってもらえると満足度は高いだろう」と語った。
◆重要なサイズ
その特徴について同社代表取締役社長の竹内啓二氏は、「全幅174cmであること」を挙げる。「キャンピングカーは家を背負ったクルマだが、通常の家の場合、部屋は四畳半より六畳の方が広くて良いなど、生活する上では広ければ広いほど、大きければ大きいほど良いが、クルマの場合大きいと走れないところが多くなる」という。
実際に多くのキャンピングカーは、「限界寸法、駐車場サイズの5m×2mに合わせているが、そのサイズでは、例えばコンビニに行った時に隣のクルマのドアが開かなくなってしまうなどの問題が出てしまう」と話す。パピー450の全幅は174cmであることから、「行った先々で困る可能性が極めて少ない。その割に部屋の中はちょっとした工夫によって、大きなクルマほどではないにせよ、実際に使っていてそれほど狭くはない。四人くらいまでの家族の方がもし広さで悩まれるのであれば、十分に対応できるモデルとして考えてある」と十分なユーティリティを備えていることを強調する。
◆まず必要なのは人が生活する寸法
その広さを決めていく際、「設計の段階でスタート時点にあるのは全て寸法だ」と竹内氏。まず全幅は174cmであることから始まり、次に室内は、「室内高190cm、寝た時のベッド長190cmなど、人が中で生活するうえで必要なところの寸法を先にとっている。
そのうえで、それらを上手く調和させながらキッチンやトイレ、収納のスペースを確保するにはどうしたらいいかを悩んだ結果がこのクルマだ」。そのほかにも、「法的な規制が多くあるので、それらをクリアしながら人間工学上、例えば通路はこれだけないと人間は通れないとか、作業台はこの高さがないと調理しにくいとか、そういった問題を一通りクリアしている」と説明。
そして竹内氏は、「キャンピングカーは一言でいうと生活するクルマ。言葉にすると簡単なようだが、実際に使えるかどうかは、かなり厳しいハードルが多くある」という。「外部から電気、ガス、水道が繋がっているわけではない環境下で、いかにしてそれらを使うか。また冷暖房をはじめ冷蔵庫もきちんと使えるなど、そういった一通りの機能が家として普通に使えなければいけない。なおかつ、走らせて安定していることも重要だ」と開発の苦労を語る。さらに、「ボディに断熱を施してあるので、暑さ寒さにも対応している」という。「特に日本は四季の変化に富んだ国なので、暑いときと寒いときの両極端があり、それぞれに対応しなければいけないので、海外の寒いだけ、あるいは暑いだけの国に比べるとハードルが高い。それらを全部網羅して対応できるようにすることも、日本の場合には求められている」と日本独特の苦労もある。
◆キャブオーバーであることの苦労
さらに日本といえば、「ベースのクルマがキャブオーバーだという時点での苦労もある」という。「エンジンがお尻の下にあるクルマは日本だけ。そのキャブオーバーを使わなければいけないということは、運転席を居室の一部に出来ず、運転席の後ろから居室を作って、そこに設備を全部入れなければいけない」と竹内氏。例えばボンネットタイプのクルマのように運転席が回転し後ろに向けばそこも部屋の一部に出来るが、その構造ではないため不利になるのだ。「その環境をいかにして使いやすくするかは、国産ビルダーの腕の見せどころ」と述べ、「その中で当たり前に家として、移動別荘並みの機能を持たせるハードルは決して低くはない」と語る。
その上でパピー480は、「その低くないハードルを越えながら、贅沢をいわなければ標準装備品だけで普通に生活が出来る。つまり登録すれば、いますぐ出かけて行って生活が出来るので、価格的にも十分満足できるもの。もちろんユーザーのライフスタイルに合わせてソーラーパネルやトイレなどオプションを足していくが、そのソーラーパネルは480wという大出力で、かつ30万円を切っている。このように価格的なメリットをお客様に少しでも提供したいという思いを込めている」とコメントする。
最後に竹内氏は、「会社で働いている社員全員がキャンパー乗りだ。そういう人間が作っているので、みんなキャンピングカーを使ってもらいたい、使えるクルマを作りたいという思いは同じ。つまり、(キャンピングカーを)知らないで作っているわけではなく、みんな知って使ったうえで作っている。そういう人間たちが寄ってたかって作ったクルマなので、使ってもらえると満足度は高いだろう」と語った。
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