スズキ バレーノ 新型、トヨタにOEM供給…『グランザ』が初のモデルチェンジ

  • トヨタ・グランザ 新型
トヨタ自動車は3月15日、ハッチバックの『グランザ』(Toyota Glanza)の新型をインドで発表した。スズキ『バレーノ』ベースのOEMで、2019年6月の発表以来、初のモデルチェンジを受けている。

◆バレーノ 新型とは異なるトヨタ車らしいフロントマスク
新型は、フロントマスクを大胆に変更した。ヘッドライトやグリル、バンパーを新デザインとし、表情を一新する。トヨタシグネチャーフロントグリルを得た表情は、ベース車両の新型バレーノと異なるトヨタ車らしい顔つきだ

フロントバンパーには、カーボンファイバーエレメントを採用した。LEDプロジェクターヘッドランプとLEDフォグランプが付く。足元は、16インチのアルミホイールで引き締める。ルーフライン後方にかけて、傾斜を強めたスタイリングを採用した。ボディサイドにはシャープなキャラクターラインを添えて、力強さを強調するデザインとしている。

ボディサイズは、全長3990mm、全幅1745mm、全高1500mm。ボディカラーには、スポーティングレッド、ゲーミンググレー、エンティシングシルバー、インスタブルー、カフェホワイトの5色をラインナップしている。

◆スマートフォンと連携する「Toyota i-Connect」
ドアの内装やインパネ周りは、乗員を包み込むような造形とし、柔らかさを印象づけるデザインとした。内装色はブラックと紺のツートンに統一し、アクセントとしてインパネやステアリングホイールにシルバーの加飾を施して、高い質感を追求している。

Apple「CarPlay」やグーグル「AndroidAuto」対応のスマートフォンと接続可能な9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオを採用した。360度カメラによる全方位モニターに対応する。車速、エンジン回転数、瞬間燃費など必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイを装備した。

「Toyota i-Connect」は、車両にデータの送受信を可能にする車載通信機を標準装備する。これは、スマートフォンやスマートウォッチで有効にでき、45以上の機能が利用できる。「ハイ、トヨタ」と呼びかければ起動する音声アシストも導入する。

後席は、シートクッションの素材や形状を改良することで、サポート感や着座時の安定性を向上させた。後席用のエアコン吹き出し口やUSB充電ソケットなどを装備し、快適性を高めている。

◆1.2リットルエンジン搭載で燃費22km/リットル以上
パワートレインは、スズキ製の「Kシリーズ」エンジンだ。1.2リットル(1197cc)直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力89psを発生する。高い次元で優れた燃費と力強い走りを両立するデュアルインジェクションシステムを採用した自然吸気エンジンとなる。

このエンジンには、アイドリングストップシステムを搭載する。トランスミッションは、5速MTまたは5速「AMT」を組み合わせている。燃費22km/リットル以上を実現した。

新型グランザのインドベース価格は、63万9000ルピー(約100万円)。トヨタは、手頃な価格のバリエーション、高度な機能、ダイナミックな外観、スポーティなデザイン、低メンテナンスコストで顧客を獲得する準備が整った、としている。

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