トヨタの新世代小型クロスオーバー車『アイゴX』…欧州発売へ

  • トヨタ・アイゴ X
トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は4月8日、新世代のAセグメント小型クロスオーバー車『アイゴX』(呼び方はアイゴクロス)を間もなく、欧州市場で発売すると発表した。

トヨタの従来の欧州Aセグメント車が『アイゴ』だ。現行アイゴは2014年3月、ジュネーブモーターショー2014で発表された。アイゴは、トヨタの欧州における入門モデルの役割を担うコンパクトカーだ。トヨタとPSAグループ(現ステランティス)が共同開発し、プジョー版は『108』、シトロエン版は『C1』を名乗る。

◆欧州Aセグメントで唯一のクロスオーバー車に
現行のアイゴに対して、アイゴXではホイールのサイズを大型化し、引き上げられた車高がドライバーに高いアイポイントをもたらす。アイゴXは、コンパクトハッチバックのアイゴとは異なり、コンパクトクロスオーバー車として登場した。

アイゴXは、欧州Aセグメントで唯一のクロスオーバー車になるという。ヨーロッパの都市や郊外に住むユーザーの需要を満たすために、トヨタモーターヨーロッパの開発センターが主体となり、欧州で企画、開発、デザインを手がけ、欧州のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコで現地生産される予定だ。

欧州トヨタの最新のコンパクトカーラインナップには、新型『ヤリス』と『ヤリスクロス』がある。両車は、「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA」の「GA-B」プラットフォームをベースにしている。アイゴXも、このGA-Bプラットフォームをベースとする。

◆フロントは「ダブル台形」をテーマにデザイン
アイゴXには、くさび形のルーフラインを採用した。フロントマスクでは、ヘッドランプとボンネットフードがウィング型を形成する。大型グリル、フォグランプ、スキッドプレートは、アイゴのアイデンティティの「ダブル台形」のテーマに基づいてデザインされている。

アイゴXのボディカラーは、さまざまなスパイスに触発されて、独特の色合いを開発した。コンセプトカーのアイゴXプロローグでは、「スパークリングチリレッド」のボディカラーが好評だったという。この色を、市販バージョンのアイゴXの「チリ」仕様の赤いボディカラーとして導入した。赤い塗料に青いメタリックフレークを混ぜ合わせ、燃えるようなプレミアムカラーを演出したという。

アイゴXではスパイスカラーが個性を際立たせ、ルーフとリアのブラックとコーディネートされている。アイゴXの車名は、鋭い外観のヘッドランプにも映されており、一貫性のあるアイデンティティを主張する、と自負する。

◆ボディカラーとコーディネートされた内装色
スパイスの外装テーマは、インテリアにも反映された。内装色は、ボディカラーとコーディネートされ、ダッシュボードやセンターコンソールなどのコックピットに独特のデザインを与えているという。シートには、「X」の文字が目立たないように縫い付けられた。

アイゴXには、パゴダルーフデザインを採用した。これにより、コンパクトなボディサイズを維持しながら、乗員に快適で広々としたキャビンを可能にした。車高はアイゴよりも50mm引き上げられ、1510mmとしている。

室内の騒音レベルは、遮音材の幅広い使用と最適化によって低減され、セグメントで最高レベルの静かなキャビンを実現しているという。

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