クルマ版「本屋大賞」、『いいクルマアワード2022』発表…大賞にプリウス、特別賞はジムニー

  • 5年連続で「いいクルマアワード」大賞を受賞したトヨタ・プリウス
オートアフターマーケット連絡協議会は7月27日、「クルマ屋さんが選ぶ”いいクルマアワード2022”」を発表。大賞は5年連続でトヨタプリウス、特別賞はスズキジムニーが初受賞した。

いいクルマアワードは、自動車整備や車体整備、買取り、用品・部品販売、新車・中古車販売、ロードサービス、ガソリンスタンド、カーディテイリング、保険業務などに従事している人たちが投票。「本屋大賞」のクルマ版とも言えるアワードだ。2017年にスタートし、今年で6回目となる。

今年度は2月上旬から約1ヶ月間、オンラインで投票を行い、有効投票数は3304票だった。

大賞のプリウスは、評価対象となる3部門のうち「価格の割に良いクルマ」と「トラブルの少ないクルマ」で1位、「リセールバリューの高いクルマ」で3位。総得票数834票を獲得で5年連続の受賞となった。「トラブルの少ないクルマ」部門では4年連続1位に輝き、高い信頼性が高評価に繋がった。

特別賞のジムニーは「カスタマイズしたいクルマ」部門で圧倒的な支持を集め初の1位を獲得。「次に乗りたいクルマ」部門でも9位にランクイン。「リセールバリューの高いクルマ」部門でも6位に入った。アフターパーツの充実やオフロード性能など趣味性の部分だけでなく、ADASなどの装備も評価され、「普段使い」のクルマとしても票を集めた。

受賞にあたり、プリウスを開発したトヨタ自動車の菅野伸介主幹と大矢堅樹主査は「自動車業界を支えてくださっているプロの方々から5年連続でご選出頂けた事は長く長く愛していただけている証しでもあり我々、開発に携わる者に強いエネルギーを頂いております。プリウスは1997年、世界に先駆けて量産ハイブリッド車をこの世に出し、正にカーボンニュートラルの先駆けとなった車ですが今年発売25年を迎えおよそ600万台を世界中のお客様にお届けできた事は皆様に支えていただいた証でもあり、心から感謝申し上げます。お客様、自動車業界550万人の幸せを沢山量産できるよう、今後共、努めたいと思いますので引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。」とコメント。

スズキの米澤宏之チーフエンジニアは「ジムニーは、1970年にコンパクトで本格的な4WD性能を持った車両として発売して以来、ずっとこだわりを持ち続け、唯一無二の車として開発してきました。その基本は変えず、プロの方にも満足していただける性能を持ち、さらに幅広いお客様にも満足していただけるよう進化させてきました。52年の長きに渡り皆様に支え、育てていただき、今のジムニーがあります。心より感謝申し上げます。今後もご期待に沿えるよう進化させ、引き続き皆様と一緒に育ててまいりたいと考えております。」と語った。

表彰は、同アワードの三浦和也選考委員長が両社を訪れ、トロフィーと表彰状を手渡した。


  • 5年連続で「いいクルマアワード」大賞を受賞したトヨタ・プリウス
  • 三浦選考委員長(右)からトロフィーを受け取る大矢主査
  • 三浦選考委員長(右)から賞状を受け取る菅野主幹
  • 「いいクルマアワード2022」特別賞を受賞したスズキ・ジムニー
  • スズキ ジムニー XC
  • スズキ ジムニー XL
  • 米澤チーフエンジニアにトロフィーを手渡す三浦選考委員長(左)
  • 米澤チーフエンジニアに賞状を手渡す三浦選考委員長(左)

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