日本では見ないセダンの『ヤリスATIV』…タイモーターエクスポ2022
東南アジア最大の自動車生産国として「東洋のデトロイト」を自称するタイランド。そんなタイは日本車の比率が9割を超えると言われる日本車天国なのだが、かといって街で見かける日本車が日本で見かけるクルマと同じとは限らないのが面白いところだ。
◆目指すはタイの国民車
トヨタ『ヤリスATIV(エーティブ)』もそんな1台。2022年8月に2代目へとフルモデルチェンジし、12月1日からバンコクで開催されている「タイモーターエクスポ」というモーターショーのトヨタブースではその実車が展示されていた。
ヤリスATIVは“ヤリスシリーズ”のコンパクトセダンで、車体は全長4425mm×全幅1740mm。エンジンは排気量1.2Lだが3気筒ではなく4気筒だ。最高出力は94ps、最大トルク110Nmとなっている。プラットフォームは新開発という。
そんなコンパクトセダンは先代がタイにおけるクラストップセラーだったことから「タイ国民の愛車」になることを目指して開発されると同時に、タイを生産拠点として世界35ヵ国以上に輸出される予定となっている。
日本人としては、かつて存在した「ヴィッツ」のセダンである「プラッツ」や「ベルタ」をイメージすればいいだろう。ヤリスATIVはその後継モデルと言って差し支えない。
◆主力の小型セダンはダイハツとの共同開発
興味深いのは、ヤリスのハッチバック(これも日本や欧州向けとは異なるアジア仕様で車体が一回り大きい)に先んじてセダンがフルモデルチェンジしたこと。タイのコンパクトカーマーケットはハッチバックよりもセダンのほうが人気だから、セダンが先にフルモデルチェンジというのはわからなくもない。しかし、どうやらそれだけではない事情もありそうだ。
トヨタとダイハツは共同で2016年末に「新興国小型車カンパニー」を立ち上げ、新興国向けの小型車開発会社「トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング&マニファクチャリング」の拠点をタイに置いた。その説明によると「新興国向け小型車の製品開発はダイハツが担当し、カンパニー内の新興国小型車製品企画部と新興国小型車品質企画部が、トヨタブランド車としての最終的な開発・品質責任を担う」とされている。
つまり、新型ヤリスATIVもその会社が生み出した新型車と考えていいだろう。トヨタブランドながらダイハツの血が濃いコンパクトセダンと思われる。
それにしても、「PRESTO」や「LUSSO」といった純正アクセサリーパッケージに加えてモデリスタ仕様など、複数のエアロキットが用意されているのはさすが。カスタマイズ好きのタイらしい商品展開に納得だ。
◆目指すはタイの国民車
トヨタ『ヤリスATIV(エーティブ)』もそんな1台。2022年8月に2代目へとフルモデルチェンジし、12月1日からバンコクで開催されている「タイモーターエクスポ」というモーターショーのトヨタブースではその実車が展示されていた。
ヤリスATIVは“ヤリスシリーズ”のコンパクトセダンで、車体は全長4425mm×全幅1740mm。エンジンは排気量1.2Lだが3気筒ではなく4気筒だ。最高出力は94ps、最大トルク110Nmとなっている。プラットフォームは新開発という。
そんなコンパクトセダンは先代がタイにおけるクラストップセラーだったことから「タイ国民の愛車」になることを目指して開発されると同時に、タイを生産拠点として世界35ヵ国以上に輸出される予定となっている。
日本人としては、かつて存在した「ヴィッツ」のセダンである「プラッツ」や「ベルタ」をイメージすればいいだろう。ヤリスATIVはその後継モデルと言って差し支えない。
◆主力の小型セダンはダイハツとの共同開発
興味深いのは、ヤリスのハッチバック(これも日本や欧州向けとは異なるアジア仕様で車体が一回り大きい)に先んじてセダンがフルモデルチェンジしたこと。タイのコンパクトカーマーケットはハッチバックよりもセダンのほうが人気だから、セダンが先にフルモデルチェンジというのはわからなくもない。しかし、どうやらそれだけではない事情もありそうだ。
トヨタとダイハツは共同で2016年末に「新興国小型車カンパニー」を立ち上げ、新興国向けの小型車開発会社「トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング&マニファクチャリング」の拠点をタイに置いた。その説明によると「新興国向け小型車の製品開発はダイハツが担当し、カンパニー内の新興国小型車製品企画部と新興国小型車品質企画部が、トヨタブランド車としての最終的な開発・品質責任を担う」とされている。
つまり、新型ヤリスATIVもその会社が生み出した新型車と考えていいだろう。トヨタブランドながらダイハツの血が濃いコンパクトセダンと思われる。
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