トヨタ新社長にガズーの佐藤氏…「クルマを造り続ける社長でありたい」
トヨタ自動車は1月26日、4月1日付けで佐藤恒治執行役員が社長に昇格する人事を発表した。豊田章男社長は代表権のある会長に就任し、現会長の内山田竹志氏は6月に予定している定時株主総会を経て退任する。
豊田社長は同日、オウンドメディア『トヨタイムズ』を通じてトップ交代の理由について「トリガーとなったのは内山田会長が退任すること。トヨタの変革をさらに進めるためには、私が会長となり新社長をサポートする形が一番良いと考え、今回の決断に至った」と説明した。
◆1日1日を生き抜いてきた
豊田社長は「私が社長に就任したのはリーマンショックによる赤字転落の直後のことだった。その後も世界規模でのリコール問題、東日本大震災など会社存亡の危機の連続だった。この13年間を振り返ると、とにかく必死に1日1日を生き抜いてきた。それが私の正直な気持ち」と社長在任期間を振り返った。
その一方で「TNGAとカンパニー制と地域性、この3つが相まって世の中が必要とするどんなジャンルのクルマでもそれを一番に考える人が会社にはいる。そんな現場をトヨタの中につくることができたと思っている。この13年間でバトンタッチのための土台は造れた」とも語り、後進に道を譲る環境が整ったことを明かした。
また佐藤執行役員を後任に決めた理由に関して「ひとつはトヨタの思想、技、所作を身に着けようとクルマ造りの現場で必死に努力をしてきた人だから。トヨタのトップに就く人は、その体現者であって欲しいと思っている。そしてもうひとつはクルマが大好きだから」と説明。
豊田社長は「レクサスのディーラー大会で何を伝えればよいか彼が悩んでいたことがあった。私がアドバイスしたことは個性を大切にして欲しい、それだけ。その時、彼はこう言った。『モリゾウさんがクルマの運転が大好きなら、私は運転する人を笑顔にすることが大好きです』」とのエピソードを披露した上で、「自分の会社の商品を大好きだといえる。これは本当に大切なことだと思う。佐藤新社長であれば商品を軸にした経営をさらに前に進めてくれると信じている」とも話した。
◆新チームのミッション
さらに「私自身はどこまでいってもクルマ屋。クルマ屋だからこそトヨタの変革を進めることができた思う。しかしクルマ屋を超えられない、それが私の限界でもあると思う。佐藤新社長を軸とする新チームのミッションはトヨタをモビリティカンパニーにフルモデルチェンジすること」と、新社長に期待を寄せた。
一方、佐藤執行役員は「私はエンジニアで長くクルマ造りに携わってきた。クルマを造ることが大好き。だからこそクルマを造り続ける社長でありたいと思っている。トヨタのあり方をクルマという形で示していきたい、そう思っている。操る楽しさを追求したクルマや移動を支えるクルマ、そしてこれからのクルマはモビリティへと大きく進化していく。その中でクルマの本質的な価値を守り、新しいモビリティの形を提案していきたい」と、社長就任への抱負を語った。
その上で「新チームでは継承と進化をテーマに創業の理念を大切にしながら、商品と地域を軸にした経営を実践し、モビリティカンパニーへのフルモデルチェンジに取り組んでいく」との意欲も示した。
豊田社長は同日、オウンドメディア『トヨタイムズ』を通じてトップ交代の理由について「トリガーとなったのは内山田会長が退任すること。トヨタの変革をさらに進めるためには、私が会長となり新社長をサポートする形が一番良いと考え、今回の決断に至った」と説明した。
◆1日1日を生き抜いてきた
豊田社長は「私が社長に就任したのはリーマンショックによる赤字転落の直後のことだった。その後も世界規模でのリコール問題、東日本大震災など会社存亡の危機の連続だった。この13年間を振り返ると、とにかく必死に1日1日を生き抜いてきた。それが私の正直な気持ち」と社長在任期間を振り返った。
その一方で「TNGAとカンパニー制と地域性、この3つが相まって世の中が必要とするどんなジャンルのクルマでもそれを一番に考える人が会社にはいる。そんな現場をトヨタの中につくることができたと思っている。この13年間でバトンタッチのための土台は造れた」とも語り、後進に道を譲る環境が整ったことを明かした。
また佐藤執行役員を後任に決めた理由に関して「ひとつはトヨタの思想、技、所作を身に着けようとクルマ造りの現場で必死に努力をしてきた人だから。トヨタのトップに就く人は、その体現者であって欲しいと思っている。そしてもうひとつはクルマが大好きだから」と説明。
豊田社長は「レクサスのディーラー大会で何を伝えればよいか彼が悩んでいたことがあった。私がアドバイスしたことは個性を大切にして欲しい、それだけ。その時、彼はこう言った。『モリゾウさんがクルマの運転が大好きなら、私は運転する人を笑顔にすることが大好きです』」とのエピソードを披露した上で、「自分の会社の商品を大好きだといえる。これは本当に大切なことだと思う。佐藤新社長であれば商品を軸にした経営をさらに前に進めてくれると信じている」とも話した。
◆新チームのミッション
さらに「私自身はどこまでいってもクルマ屋。クルマ屋だからこそトヨタの変革を進めることができた思う。しかしクルマ屋を超えられない、それが私の限界でもあると思う。佐藤新社長を軸とする新チームのミッションはトヨタをモビリティカンパニーにフルモデルチェンジすること」と、新社長に期待を寄せた。
一方、佐藤執行役員は「私はエンジニアで長くクルマ造りに携わってきた。クルマを造ることが大好き。だからこそクルマを造り続ける社長でありたいと思っている。トヨタのあり方をクルマという形で示していきたい、そう思っている。操る楽しさを追求したクルマや移動を支えるクルマ、そしてこれからのクルマはモビリティへと大きく進化していく。その中でクルマの本質的な価値を守り、新しいモビリティの形を提案していきたい」と、社長就任への抱負を語った。
その上で「新チームでは継承と進化をテーマに創業の理念を大切にしながら、商品と地域を軸にした経営を実践し、モビリティカンパニーへのフルモデルチェンジに取り組んでいく」との意欲も示した。
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