ヒョンデ、ハイブリッド車を14車種に倍増へ…次世代システムは2025年から搭載

  • ヒョンデの現行ハイブリッド(参考)
ヒョンデは8月28日、次世代ハイブリッドシステム「TMED-II」を発表し、ハイブリッド車を現在の7車種から14車種に拡大する計画を明らかにした。これにより、同社の高級車ブランド「ジェネシス」もハイブリッドモデルを用意することになる。

ヒョンデは、独自のTMEDハイブリッドシステムで長年市場をリードしてきた。同社は新たな「ヒョンデ・ダイナミック・ケイパビリティーズ」戦略のもと、この技術を活用し、コンパクトカーや中型車だけでなく、小型車、大型車、高級車にもハイブリッドシステムを適用する予定だ。これにより、現行の7車種から14車種に倍増する。

次世代TMED-IIシステムは、既存のシステムと比較して性能と燃費効率が大幅に向上しており、世界最高水準の競争力を誇る、と自負する。このシステムは2025年1月から市販車に搭載される予定で、スマート回生ブレーキやV2L(Vehicle-to-Load)などのプレミアム技術も装備される。

ヒョンデは、強化されたハイブリッド技術を活用し、2028年までにハイブリッド車の販売を133万台に増やすことを目指している。これは前年のグローバル販売計画から40%以上の増加を意味する。特に北米市場での需要増加を見込み、2030年までに69万台のハイブリッド車を販売する計画だ。また、韓国やヨーロッパなど各地域の需要に応じた販売拡大も図る。

この野心的な計画を実現するために、ヒョンデは柔軟な生産システムと部品供給ネットワークを確保している。米国ジョージア州の「ヒョンデ・モーター・グループ・メタプラント・アメリカ(HMGMA)」で、ハイブリッド車を製造する予定だ。これにより、北米市場のハイブリッド供給不足に迅速に対応し、工場の運営効率を向上させることができる。

ヒョンデの新たな戦略と次世代技術の導入により、同社はハイブリッド市場での競争力を一層強化し、グローバルな市場シェアを拡大することを目指している。

  • ヒョンデの現行ハイブリッド(参考)
  • ヒョンデ・スターリア

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