注目のエレガントSUV! デザインも走りも進化したルノー『アルカナ』がマイナーチェンジ
ルノー『アルカナ』は日本では2022年に発表発売、今回が初のマイナーチェンジとなる。アルカナの世界販売台数は2020年10月~2023年7月までで24万台(ルノーコリアXM3を含む)、日本では約2000台となっている。
アルカナの購入理由で第一に上げられているのがデザイン。クーペタイプのSUVというエレガントでスポーティなスタイリングに魅力を感じるユーザーが多いとのこと。また、輸入SUVとしては唯一のフルハイブリッドであることも購入動機の大きな理由となっている。
◆細部にわたった変更の数々、スタイリッシュさに磨きをかける
変更点を見ていこう。ルノーは2021年にロゴマークを従来の立体的なデザインからフラットなデザインに変更されている。欧州などでは順次このロゴに変更されているが、日本仕様でこの新ロゴを使用するのは今回マイナーチェンジされたアルカナが初。フロントまわりではセンターに配置されたロゴを引き立て立体的に見えるようなグリルデザインが施される。リヤも同様の新ロゴを採用。ロゴ下に配される「ARKANA」の文字はブラック化、エキゾーストフィニッシャーもブラックとなった。
ルノーはスポーツブランドとしてルノースポールを有していたが、2021年にルノースポールとアルピーヌを統合し、アルピーヌ一本にすることを決めている。このため、スポーティなグレードとしてのネーミングのR.S.ライン(ルノースポール・ラインの意)も消滅。新たに設定されたのが新グレードの“エスプリアルピーヌ”だ。マイナーチェンジされたアルカナのグレードはこのエスプリアルピーヌのみとなる。
エクステリアでは「ESPRIT ALPINE」のエンブレムを装着。ホイールにもアルピーヌのロゴがつけられる。インテリアではシートバックにアルピーヌのロゴを配置。ダッシュボードとドアパネルの素材をスポーティなものに変更。センターモニターは9.3インチの縦型となった。ドアやステアリングのステッチはトリコロールカラーとしている。アルカナはレザーフリーを実現したモデルで、ステアリングとリヤシートは100%バイオテクノロジーで製造されたTEPレザー、フロントシートはTEPレザーとスエード調素材を採用。ルノーでは今後動物由来の革は使わない方針。
用意されるパワートレインは94馬力/148Nmの1.6リットル自然吸気エンジンに49馬力/205Nmのモーターを組み合わせたE-Tech(イーテック)フルハイブリッドと、158馬力/270Nmの1.3リットルターボエンジンに5馬力/19.2Nmのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの2種。試乗車はE-Techフルハイブリッド。
ドライバーズシートに乗り込んでシートポジションを合わせ、お尻を前後に動かしてみる。クッション部は新たに採用されたスエード調素材で適度なグリップを感じる。TEPレザーのステアリングも感触がよく、別に自然素材の革でなくても十分に高級感がある。
システムを起動し、走り出すと今までどおりのスムーズな加速で速度を上げていく。アルカナに採用されているE-Techというシステムは、フルハイブリッドにドッグクラッチ式ミッションを組み合わせたもので、ビックリするくらい変速ショックが抑えられている。CVTのようなスムーズさなのだが、いわゆるラバーバンドフィールは皆無。アクセルペダルの操作と加速感にズレがないのが特徴だ。ハイブリッドらしくアクセルペダルをゆるめるとしっかりと回生ブレーキが効き、無駄のない制御が行われていることを実感できる。
◆常にハイブリッドの恩恵を受けられる“E-SAVE”を搭載
今回、E-TechにはE-SAVEという新しい機構が追加されている。アルカナのハイブリッドはエンジンのトルクとモーターのトルクを合わせることで力強い走りを実現している。
エンジンのエネルギー源はタンク内のガソリン、モーターのエネルギー源はバッテリーの電気だが、走り方によってはバッテリーの電気を使い切ってしまうことがある。この電欠状態ではエンジンのトルクのみで走ることになるが、同時にバッテリーも充電しなくてはならないので、走りのポテンシャルは低下してしまう。そこでバッテリーの電気がある程度減ってきたら、バッテリーを充電しながらいざというときに備えられるようにしたのである。
E-SAVEで充電しながら走っても、普段使いの走りでは充電が行われてもトルク不足は感じることがなかった。スイッチをオンにしてE-SAVEを選ぶようになっているが、どんな状態でもデフォルトはE-SAVEオン、どうしても不要なときだけオフにできるロジックでいいように感じた。
走行モードはスポーツとエコ、自分で設定ができるマイセンスの3種。スポーツを選ぶとエンジン回転が高めになる印象がある。またステアリング操舵力もしっかりとしてくる。個人的にはスポーツのフィールがいいが、ランニングコストを考えるとどうしてもエコを選びがち。マイセンスでステアリングフィールだけをスポーツと同じにして、アクセルレスポンスなどはエコ寄りにするのが現実的なのかもしれない。
ハンドリングは十分にしっかりとしていて、なかなかスポーティな走りも可能。マイナーチェンジ前のモデルは18インチタイヤで引き締まった印象であったが、19インチになってもそれは健在。インチアップしているのにもかかわらず、乗り心地がダウンしていないのは上手な進化と評価できる。
価格はE-Techハイブリッドが499万円、マイルドハイブリッドが455万円というプライス。従来の上級モデルであるE-Techエンジニアードが469万円だったので30万円のプライスアップとなるが、コスト高や為替レートを考えると妥当な線とみていい。
ボディカラーはノワールメタルメタリック(黒)、ブランペルレメタリック(白)、グリメタルメタリック(グレー)の3色がルノー・ジャポンが在庫するカタログカラー。そのほかにブルーザンジバルメタリック(青)とルージュフラムメタリック(赤)の2色が受注カラーとして用意される。新しいアルカナはルーフカラーがすべてノワールメタルというブラックルーフとなるため、ノワールメタルメタリックのボディカラー以外はすべて2トーン。ノワールメタルメタリック以外は特別色となり5万9000円高の設定。なお、従来は設定のなかった電動パノラリックルーフ(サンルーフ)も17万円のオプションで設定された。
アルカナの購入理由で第一に上げられているのがデザイン。クーペタイプのSUVというエレガントでスポーティなスタイリングに魅力を感じるユーザーが多いとのこと。また、輸入SUVとしては唯一のフルハイブリッドであることも購入動機の大きな理由となっている。
◆細部にわたった変更の数々、スタイリッシュさに磨きをかける
変更点を見ていこう。ルノーは2021年にロゴマークを従来の立体的なデザインからフラットなデザインに変更されている。欧州などでは順次このロゴに変更されているが、日本仕様でこの新ロゴを使用するのは今回マイナーチェンジされたアルカナが初。フロントまわりではセンターに配置されたロゴを引き立て立体的に見えるようなグリルデザインが施される。リヤも同様の新ロゴを採用。ロゴ下に配される「ARKANA」の文字はブラック化、エキゾーストフィニッシャーもブラックとなった。
ルノーはスポーツブランドとしてルノースポールを有していたが、2021年にルノースポールとアルピーヌを統合し、アルピーヌ一本にすることを決めている。このため、スポーティなグレードとしてのネーミングのR.S.ライン(ルノースポール・ラインの意)も消滅。新たに設定されたのが新グレードの“エスプリアルピーヌ”だ。マイナーチェンジされたアルカナのグレードはこのエスプリアルピーヌのみとなる。
エクステリアでは「ESPRIT ALPINE」のエンブレムを装着。ホイールにもアルピーヌのロゴがつけられる。インテリアではシートバックにアルピーヌのロゴを配置。ダッシュボードとドアパネルの素材をスポーティなものに変更。センターモニターは9.3インチの縦型となった。ドアやステアリングのステッチはトリコロールカラーとしている。アルカナはレザーフリーを実現したモデルで、ステアリングとリヤシートは100%バイオテクノロジーで製造されたTEPレザー、フロントシートはTEPレザーとスエード調素材を採用。ルノーでは今後動物由来の革は使わない方針。
用意されるパワートレインは94馬力/148Nmの1.6リットル自然吸気エンジンに49馬力/205Nmのモーターを組み合わせたE-Tech(イーテック)フルハイブリッドと、158馬力/270Nmの1.3リットルターボエンジンに5馬力/19.2Nmのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの2種。試乗車はE-Techフルハイブリッド。
ドライバーズシートに乗り込んでシートポジションを合わせ、お尻を前後に動かしてみる。クッション部は新たに採用されたスエード調素材で適度なグリップを感じる。TEPレザーのステアリングも感触がよく、別に自然素材の革でなくても十分に高級感がある。
システムを起動し、走り出すと今までどおりのスムーズな加速で速度を上げていく。アルカナに採用されているE-Techというシステムは、フルハイブリッドにドッグクラッチ式ミッションを組み合わせたもので、ビックリするくらい変速ショックが抑えられている。CVTのようなスムーズさなのだが、いわゆるラバーバンドフィールは皆無。アクセルペダルの操作と加速感にズレがないのが特徴だ。ハイブリッドらしくアクセルペダルをゆるめるとしっかりと回生ブレーキが効き、無駄のない制御が行われていることを実感できる。
◆常にハイブリッドの恩恵を受けられる“E-SAVE”を搭載
今回、E-TechにはE-SAVEという新しい機構が追加されている。アルカナのハイブリッドはエンジンのトルクとモーターのトルクを合わせることで力強い走りを実現している。
エンジンのエネルギー源はタンク内のガソリン、モーターのエネルギー源はバッテリーの電気だが、走り方によってはバッテリーの電気を使い切ってしまうことがある。この電欠状態ではエンジンのトルクのみで走ることになるが、同時にバッテリーも充電しなくてはならないので、走りのポテンシャルは低下してしまう。そこでバッテリーの電気がある程度減ってきたら、バッテリーを充電しながらいざというときに備えられるようにしたのである。
E-SAVEで充電しながら走っても、普段使いの走りでは充電が行われてもトルク不足は感じることがなかった。スイッチをオンにしてE-SAVEを選ぶようになっているが、どんな状態でもデフォルトはE-SAVEオン、どうしても不要なときだけオフにできるロジックでいいように感じた。
走行モードはスポーツとエコ、自分で設定ができるマイセンスの3種。スポーツを選ぶとエンジン回転が高めになる印象がある。またステアリング操舵力もしっかりとしてくる。個人的にはスポーツのフィールがいいが、ランニングコストを考えるとどうしてもエコを選びがち。マイセンスでステアリングフィールだけをスポーツと同じにして、アクセルレスポンスなどはエコ寄りにするのが現実的なのかもしれない。
ハンドリングは十分にしっかりとしていて、なかなかスポーティな走りも可能。マイナーチェンジ前のモデルは18インチタイヤで引き締まった印象であったが、19インチになってもそれは健在。インチアップしているのにもかかわらず、乗り心地がダウンしていないのは上手な進化と評価できる。
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