『冬こそ注目!』普通? 撥水? 初心者でも失敗しないウォッシャー液の完全ガイド ~Weeklyメンテナンス~
自分でできるメンテナンスの中でもハードルが低いのがウォッシャー液の補充だ。ウインタードライブに向けて準備を始めるこの時期、手はじめに減ってしまったウォッシャー液の補充を実施してみよう。
◆快適なカーライフに重要なウォッシャー液に注目
エンジンルームを開けてDIYでメンテナンスをすることにハードルを感じている初心者ユーザーも多いだろう。しかし、エンジンルーム内には重要な点検整備箇所が多い。ユーザーが普段からメンテナンスを実施しておくことでクルマを安全・快適に走らせることができるポイントがあるのだ。そこで今回はエンジンルーム内でメンテナンスのハードルが低いウォッシャー液の補充を取り上げてみた。
ウォッシャー液はご存じの通りフロントガラスに対して、噴射してワイパーの動作と共に汚れを拭き取るために用いるものだ。走行中にフロントガラスに虫や汚れが付着して視界が遮られるのを瞬時に解消してくれる。しかしウォッシャー液が無くなってしまうとモーター音だけがしてウォッシャー液が噴射されなくなる。ドライブ中にこれが起こってしまうと視界が遮られて危険でもあるのだ。
そこで常にウォッシャー液の残量には気をつけて完全に無くなってしまう前に補充をしておこう。補充はいたって簡単、多くのクルマではエンジンルームを開けると見えやすい場所にウォッシャー液のタンクがある。キャップ部分にワイパー/ウォッシャーの図が刻印されているのでこれを手がかりに見つけると良いだろう。他のメンテナンスに比べてウォッシャー液は補充なので作業は簡単、用意した追加用のウォッシャー液を注ぎ入れるだけで完了だ。
◆簡単だからこそ要注意! 見るべき所は“凍結温度”だ
しかし、ここでひとつ注意がある、それが補充するウォッシャー液の濃度だ。気温が下がってくるこれからの時期、寒冷地域ではウォッシャー液の凍結が心配される。注意したいのは凍結温度だ。ウォッシャー液は低温になると凍ってしまう場合があるのだ(水道水だと理論上0度を下回ると凍結の危険性がある)。ウォッシャー液が凍結するとノズル部分で詰まりが発生して残量があるのに噴射されなくなるケースもある。
ウォッシャー液はカー用品店などで売られている専用品を用意するのが定番だが、その場合に大きく分けてストレートタイプと希釈使用するタイプに分かれる。ウォッシャー液として販売されている商品には凍結温度が記載されているため、それを気にしておけば凍結の危険を回避できる。ストレートタイプであれば寒冷地仕様などをうたっている場合もある、また希釈タイプは原液を何パーセントに薄めて(原液に対して水で薄める)使うかで凍結温度を自分で調整できるので便利に使えるだろう。
ウォッシャー液選びでもうひとつのポイントがノーマル、撥水タイプ、油膜取り、純水仕様など、さまざまな機能を備えたタイプが用意されている点だ。
フロントウインドウをきれいにするという目的であればノーマルタイプ(界面活性剤とエタノールを主成分にしている)のウォッシャー液で十分。しかしフロントウインドウの油膜が気になる場合には油膜取りの機能を備えたウォッシャー液を選ぶのも良いだろう。これならウォッシャーを動かすたびにフロントウインドを油膜取り処理できるので手軽だ。一方で撥水機能のあるウォッシャー液を使えばフロントウインドウを手間無しに撥水処理できるのもメリットだろう。さらに近年は純水を使ったウォッシャー液もある。こちらはウォッシャー液の拭き跡が残りにくいのが特徴。これらの各機能を目的に合わせてセレクトすると良い。
ただし異なる機能のウォッシャー液を混ぜて使うのは基本的にはNG。最悪の場合にはウォッシャー液が変質したり、当初の機能を発揮できなくなるなどの問題が起きかねない。継ぎ足す場合には同銘柄のウォッシャー液を用いるの基本、異なる機能のウォッシャー液を使う場合には一度使い切ってからあらためて補充するのが安全だ。
スキー場周辺などを走るウインタードライブでは降り積もった雪の跳ね上げなどでフロントウインドウの汚れが気になることが多い。そのためウォッシャー液の役割はさらに重要度が増す。同時に寒冷地域でウォッシャー液の凍結防止も考慮してドライブ前に最適なウォッシャー液の補充を実践してみよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
◆快適なカーライフに重要なウォッシャー液に注目
エンジンルームを開けてDIYでメンテナンスをすることにハードルを感じている初心者ユーザーも多いだろう。しかし、エンジンルーム内には重要な点検整備箇所が多い。ユーザーが普段からメンテナンスを実施しておくことでクルマを安全・快適に走らせることができるポイントがあるのだ。そこで今回はエンジンルーム内でメンテナンスのハードルが低いウォッシャー液の補充を取り上げてみた。
ウォッシャー液はご存じの通りフロントガラスに対して、噴射してワイパーの動作と共に汚れを拭き取るために用いるものだ。走行中にフロントガラスに虫や汚れが付着して視界が遮られるのを瞬時に解消してくれる。しかしウォッシャー液が無くなってしまうとモーター音だけがしてウォッシャー液が噴射されなくなる。ドライブ中にこれが起こってしまうと視界が遮られて危険でもあるのだ。
そこで常にウォッシャー液の残量には気をつけて完全に無くなってしまう前に補充をしておこう。補充はいたって簡単、多くのクルマではエンジンルームを開けると見えやすい場所にウォッシャー液のタンクがある。キャップ部分にワイパー/ウォッシャーの図が刻印されているのでこれを手がかりに見つけると良いだろう。他のメンテナンスに比べてウォッシャー液は補充なので作業は簡単、用意した追加用のウォッシャー液を注ぎ入れるだけで完了だ。
◆簡単だからこそ要注意! 見るべき所は“凍結温度”だ
しかし、ここでひとつ注意がある、それが補充するウォッシャー液の濃度だ。気温が下がってくるこれからの時期、寒冷地域ではウォッシャー液の凍結が心配される。注意したいのは凍結温度だ。ウォッシャー液は低温になると凍ってしまう場合があるのだ(水道水だと理論上0度を下回ると凍結の危険性がある)。ウォッシャー液が凍結するとノズル部分で詰まりが発生して残量があるのに噴射されなくなるケースもある。
ウォッシャー液はカー用品店などで売られている専用品を用意するのが定番だが、その場合に大きく分けてストレートタイプと希釈使用するタイプに分かれる。ウォッシャー液として販売されている商品には凍結温度が記載されているため、それを気にしておけば凍結の危険を回避できる。ストレートタイプであれば寒冷地仕様などをうたっている場合もある、また希釈タイプは原液を何パーセントに薄めて(原液に対して水で薄める)使うかで凍結温度を自分で調整できるので便利に使えるだろう。
ウォッシャー液選びでもうひとつのポイントがノーマル、撥水タイプ、油膜取り、純水仕様など、さまざまな機能を備えたタイプが用意されている点だ。
フロントウインドウをきれいにするという目的であればノーマルタイプ(界面活性剤とエタノールを主成分にしている)のウォッシャー液で十分。しかしフロントウインドウの油膜が気になる場合には油膜取りの機能を備えたウォッシャー液を選ぶのも良いだろう。これならウォッシャーを動かすたびにフロントウインドを油膜取り処理できるので手軽だ。一方で撥水機能のあるウォッシャー液を使えばフロントウインドウを手間無しに撥水処理できるのもメリットだろう。さらに近年は純水を使ったウォッシャー液もある。こちらはウォッシャー液の拭き跡が残りにくいのが特徴。これらの各機能を目的に合わせてセレクトすると良い。
ただし異なる機能のウォッシャー液を混ぜて使うのは基本的にはNG。最悪の場合にはウォッシャー液が変質したり、当初の機能を発揮できなくなるなどの問題が起きかねない。継ぎ足す場合には同銘柄のウォッシャー液を用いるの基本、異なる機能のウォッシャー液を使う場合には一度使い切ってからあらためて補充するのが安全だ。
スキー場周辺などを走るウインタードライブでは降り積もった雪の跳ね上げなどでフロントウインドウの汚れが気になることが多い。そのためウォッシャー液の役割はさらに重要度が増す。同時に寒冷地域でウォッシャー液の凍結防止も考慮してドライブ前に最適なウォッシャー液の補充を実践してみよう。
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