スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
この秋、軽自動車界のクロスオーバーモデルが盛り上がりを見せている。そう、9月20日にスズキ『スペーシア』の「アウトドアライフに欠かせないアクティブ軽ハイトワゴン」をコンセプトとする『スペーシア ギア』が、9月27日にはホンダ『N-BOX』の「アクティブな日常を気軽に楽しめる、道具感を際立たせた新しいN-BOX」となる『N-BOX JOY』が、発売されたのである。
どちらも背が高く、両側スライドドアを備えた超売れ筋のスーパーハイト系軽自動車のスペーシアとN-BOXのクロスオーバーモデルであり、コンセプトも共通する2台。
しかも、アウトドアに似合うのはもちろん、ベース車に乗った経験を踏まえて、どう見てもドッグフレンドリーなクルマであると思えることから、今回両車のドッグフレンドリーポイントを比較、紹介することにした。
◆汚れや水気に強い撥水シートは大きなドッグフレンドリーポイント
まずはスペーシア ギア。スペーシアをベースにSUVテイストあるエクステリア、インテリアに仕上げ、専用装備として撥水加工を施したシート地、防汚タイプのラゲッジフロア(後席格納時の後席背面を含む)、ルーフレールなどが特徴として挙げられる。愛犬を特等席の後席に乗せる場合、そのまま、またはキャリーケース、ドッグベッドなどを設置して乗せるにしても、汚れや水気に強い撥水シートは大きなドッグフレンドリーポイントになることは間違いないところだろう。
防汚タイプのラゲッジフロアは樹脂製になることから、どうしてもラゲッジルームに愛犬を乗せざるを得ない場合(あくまで特等席は後席)、フロアがツルツルして滑りやすいため、裏面に滑り止め付きのマットを敷くなどのアレンジは必要。が、汚れや水気に強いことは、掃除のしやすさを含め、ドッグフレンドリーポイントになりうる。
ちなみに後席のシート座面サイズはシート座面長490mm、座面幅540mm×2。座面がフラットでシート長にゆとりがあるので、中小型犬の乗車はもちろん、大型犬にも対応する。
◆スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴
新型スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴は、実は後席にある。ひとつ目はマルチユースフラップと呼ばれる、スペーシア全車に備わる軽自動車の後席にしてオットマンモード、レッグサポートモード、荷物ストッパーモードを備える贅沢なシート。オットマンとレッグサポートは愛犬にとって無関係だが、荷物ストッパーモードは、わが家の3代目自称自動車評論犬!? ジャックラッセルのララによれば、立てたストッパー部分が、「犬の顎乗せ台としてちょうどいいわん」とのこと。実際、ララはスペーシアの後席に乗車する際は、気持ちよさそうに顎を枕代わりに乗せているのである。
ふたつ目は、これまたN-BOX JOYになく、スペーシア ギアに用意された最強のドッグフレンドリー装備と言えるスリムサーキュレーター。さすがに、軽自動車には後席エアコン吹き出し口など備わるはずもないのだが、スリムサーキュレーターによって車内の空気が効率よく循環し、冷たい風や暖かい空気の偏りを解消。実は、今年の酷暑の夏、スペーシアでドライブに出掛けた経験があるのだが、後席でもエアコンの冷風がうまく循環し、ララも快適にドライブが楽しめたようなのだ。
また、スペーシア ギアの助手席前にはビッグオープントレーとドリンクホルダーが備わり、テイクアウトの食事などを置くことができ(その下には引き出し式ボックスがあって便利)、車内がどこでもドッグカフェになる使い勝手の良さがある(後席用のパーソナルテーブルもあり)。
もちろん、基本的な後席への乗降性もパーフェクト。犬が自身で乗り降りするにしても、両側スライドドアの開口寸法は高さ1250mm、幅600mmとたっぷりあり、開口部地上高は345mmとN-BOX JOYの365mmより低く、段差なくフロアに続くため、犬自身の乗降はもちろん、中小型犬を飼い主が抱いて乗降する際も快適である。
◆N-BOX JOYは撥水シートの採用と、限りなくフラットになる大空間を創出
一方、日本でもっとも売れているクルマでもあるN-BOX一族のN-BOX JOYは、N-BOXをベースに立体感あるヘッドライトやブラックとボディカラーのコンビネーションバンパーなど、道具感を際立たせたアクティブ感たっぷりのエクステリアと、インテリアに汚れが目立ちにくいチェック柄の撥水シートを採用するとともに、N-BOX JOY自慢の後席をダイブダウンするだけで限りなくフラットになる大空間、室内フロアによって、バックドアを大きくハネ上げることでテラスのような空間=「ふらっとテラス」を創出。アウトドアで気持ち良く愛犬と寛げる自由度の高いクルマとの付き合い方が提案されているのが特徴だ。(N-BOX / N-BOXカスタムに対してラゲッジルームフロア/後端を80mm高く設定したことで実現)
N-BOX JOYの犬の特等席となる後席は、座面長480mm、座面幅540mm×2となっていて、座面はフラット。犬が寛ぐにも、ドッグベッドなどを設置するにしても適したシートと言える。
さらにN-BOX JOYは後席を低く格納すると、ラゲッジルームのフロアをあえて80mm高めたことで、ホンダが「ふらっとテラス」と名付けたフルフラットなチェック柄の撥水ファブリックフロアが出現。車中泊カーとしても使え、車内をピクニック気分のリビング化も可能となる。これは飼い主も愛犬も楽しそうだ。さらにスペーシア ギアの犬がツルツル滑りやすい樹脂フロアと違い、チェック柄の撥水ファブリックフロアになるため、愛犬をそのまま乗せられるメリットもあったりする(滑りにくいわけではないが)。実際、自称自動車評論犬!?のジャックラッセルのララが試したところ、「滑りにくく居心地いいわん」とのこと。
◆2台の乗り心地や車内の静粛性は?
クルマのドッグフレンドリーポイントには乗り心地や車内の静粛性が含まれるのは当然。車内でどこかにつかまれない犬にとって、前後左右の姿勢変化、グラつきはないほうが快適であり、とくにロングドライブでのストレスを感じにくい。また、聴覚に優れた犬にとって、走行中の車内の静かさも重要なポイントとなる。
乗り心地に関しては、路面を問わず上質かつ快適な乗り心地を示してくれるN-BOX JOYがやや優位。スペーシア ギアは同15インチタイヤを履くカスタムに準じた、しっかり感ある硬めの乗り心地となるのだ。その分、車体の前後左右の姿勢変化は小さい…と言い替えることもできる(N-BOX JOYでも決してカーブなどでグラグラしないが)。
そして走行中の車内の静かさ、ここでは愛犬の特等席となる後席に限定すれば、両車ほぼ互角。どちらも軽自動車とは思えない!? 高い静粛性を実現している。特に両車のターボモデルは、余裕ある動力性能(最大出力と最大トルク)によって、NAエンジンモデルより低い回転数で走れるからでもある(スペーシア ギアはマイルドハイブリッド)。さらに、N-BOX JOYにはN-BOX 全車同様、遮音フィルムをラミネートしたフロアカーペット、厚みを増したルーフライニングを採用(カスタムにはシンサレート吸音材を追加)。N-BOXは軽自動車として徹底した遮音、防音対策が施されているクルマなのである。N-BOX JOYもそれに準じた静かさがあって当然だ。
一方、スペーシア ギアも車内の静かさは文句なし。現行型で商品力アップのために車内の静粛性を高めたのは当然として、開発陣に聞けば、特に愛犬の特等席でもある「後席部分の静かさにこだわった」とのことで、ロングドライブをスペーシア カスタムのターボモデルで経験しているララからも、「乗っていて静かで快適わん」という評価をもらっている(実際には、走り出してすぐに寝付くことができるクルマが、ララにとって静かで快適なクルマの評価基準らしい)。
なお、両車ともに、ドッグフレンドリーカーとして推奨するターボモデルにはパドルシフトが装備されている。ステアリング奥に備わるパドルを引くことでギアダウン、ギアアップを行えるパドルシフトがスポーティな運転のためだけにある…というのはじつは大きな誤解で、左側の「-」パドルを操作することで、下手にブレーキを踏むよりスムーズな減速、車速コントロールが可能。これは車内でどこかにつかまれない犬にとっての快適ポイントにもなりうるのである。
◆愛犬用の純正ペットアクセサリー、ホンダはHonda Dogシリーズが充実
さて、そんな両車には、純正アクセサリーとして愛犬用のアイテムが揃っている。ホンダ車に乗っている愛犬家の方なら百も承知のはずだが、ホンダの純正アクセサリー部門、ホンダアクセスのペット好きスタッフが集まって企画、開発したHonda Dogシリーズが充実しているのだ。後席用の「ペットシートサークル」(わが家では以前、ホンダ車に乗っている時代から愛用)、「ペットシートマット」「ペットドアライニングカバー」のほか、ほかにはまずない、助手席に安全かつエアバッグが展開しても安心な「ペットシートプラスわん2」「ペット車外飛び出しリード」などが揃っているから心強い。
スズキの純正ペットアクセサリーは、以前は後席にハンモック状に設置するシートクリーンカバーのみの用意だったものの、現行スペーシアから後席に設置する中小型犬用のペットサークル、ドアトリムカバーを発売。今では3種類を用意している(スズキのほぼ全車に対応)。
こうしてスペーシア ギアとN-BOX JOYのドッグフレンドリーポイントを比較していくと、どちらも標準車にない撥水シート生地を採用し、乗り心地面ではN-BOX JOYがやや優位で、後席の静かさは互角。
スペーシア ギアにはマルチユースフラップやスリムサーキュレーター、そして、後席用のパーソナルテーブルに加え、助手席前のビッグオープントレーによって車内が”どこでもカフェ”になるという大きなドッグフレンドリーポイントもある。しかし、純正ドッグアクセサリーの充実度では、1日の長があるN-BOX JOYのHonda Dogシリーズに分がある…ということになるだろうか。あとは、内外装デザインの好み、装備類、実際に試乗してみた乗り心地や静粛性(後席に乗って走ってもらうこと)の印象で、愛犬ファーストの選択をすればいいだろう。どちらもアウトドアに似合い、最新モデルだけに走りの良さはもちろん、先進運転支援機能やコネクティッド機能も充実。ドックフレンドリー軽として満足しながら長く乗り続けられることは間違いないと思える。
どちらも背が高く、両側スライドドアを備えた超売れ筋のスーパーハイト系軽自動車のスペーシアとN-BOXのクロスオーバーモデルであり、コンセプトも共通する2台。
しかも、アウトドアに似合うのはもちろん、ベース車に乗った経験を踏まえて、どう見てもドッグフレンドリーなクルマであると思えることから、今回両車のドッグフレンドリーポイントを比較、紹介することにした。
◆汚れや水気に強い撥水シートは大きなドッグフレンドリーポイント
まずはスペーシア ギア。スペーシアをベースにSUVテイストあるエクステリア、インテリアに仕上げ、専用装備として撥水加工を施したシート地、防汚タイプのラゲッジフロア(後席格納時の後席背面を含む)、ルーフレールなどが特徴として挙げられる。愛犬を特等席の後席に乗せる場合、そのまま、またはキャリーケース、ドッグベッドなどを設置して乗せるにしても、汚れや水気に強い撥水シートは大きなドッグフレンドリーポイントになることは間違いないところだろう。
防汚タイプのラゲッジフロアは樹脂製になることから、どうしてもラゲッジルームに愛犬を乗せざるを得ない場合(あくまで特等席は後席)、フロアがツルツルして滑りやすいため、裏面に滑り止め付きのマットを敷くなどのアレンジは必要。が、汚れや水気に強いことは、掃除のしやすさを含め、ドッグフレンドリーポイントになりうる。
ちなみに後席のシート座面サイズはシート座面長490mm、座面幅540mm×2。座面がフラットでシート長にゆとりがあるので、中小型犬の乗車はもちろん、大型犬にも対応する。
◆スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴
新型スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴は、実は後席にある。ひとつ目はマルチユースフラップと呼ばれる、スペーシア全車に備わる軽自動車の後席にしてオットマンモード、レッグサポートモード、荷物ストッパーモードを備える贅沢なシート。オットマンとレッグサポートは愛犬にとって無関係だが、荷物ストッパーモードは、わが家の3代目自称自動車評論犬!? ジャックラッセルのララによれば、立てたストッパー部分が、「犬の顎乗せ台としてちょうどいいわん」とのこと。実際、ララはスペーシアの後席に乗車する際は、気持ちよさそうに顎を枕代わりに乗せているのである。
ふたつ目は、これまたN-BOX JOYになく、スペーシア ギアに用意された最強のドッグフレンドリー装備と言えるスリムサーキュレーター。さすがに、軽自動車には後席エアコン吹き出し口など備わるはずもないのだが、スリムサーキュレーターによって車内の空気が効率よく循環し、冷たい風や暖かい空気の偏りを解消。実は、今年の酷暑の夏、スペーシアでドライブに出掛けた経験があるのだが、後席でもエアコンの冷風がうまく循環し、ララも快適にドライブが楽しめたようなのだ。
また、スペーシア ギアの助手席前にはビッグオープントレーとドリンクホルダーが備わり、テイクアウトの食事などを置くことができ(その下には引き出し式ボックスがあって便利)、車内がどこでもドッグカフェになる使い勝手の良さがある(後席用のパーソナルテーブルもあり)。
もちろん、基本的な後席への乗降性もパーフェクト。犬が自身で乗り降りするにしても、両側スライドドアの開口寸法は高さ1250mm、幅600mmとたっぷりあり、開口部地上高は345mmとN-BOX JOYの365mmより低く、段差なくフロアに続くため、犬自身の乗降はもちろん、中小型犬を飼い主が抱いて乗降する際も快適である。
◆N-BOX JOYは撥水シートの採用と、限りなくフラットになる大空間を創出
一方、日本でもっとも売れているクルマでもあるN-BOX一族のN-BOX JOYは、N-BOXをベースに立体感あるヘッドライトやブラックとボディカラーのコンビネーションバンパーなど、道具感を際立たせたアクティブ感たっぷりのエクステリアと、インテリアに汚れが目立ちにくいチェック柄の撥水シートを採用するとともに、N-BOX JOY自慢の後席をダイブダウンするだけで限りなくフラットになる大空間、室内フロアによって、バックドアを大きくハネ上げることでテラスのような空間=「ふらっとテラス」を創出。アウトドアで気持ち良く愛犬と寛げる自由度の高いクルマとの付き合い方が提案されているのが特徴だ。(N-BOX / N-BOXカスタムに対してラゲッジルームフロア/後端を80mm高く設定したことで実現)
N-BOX JOYの犬の特等席となる後席は、座面長480mm、座面幅540mm×2となっていて、座面はフラット。犬が寛ぐにも、ドッグベッドなどを設置するにしても適したシートと言える。
さらにN-BOX JOYは後席を低く格納すると、ラゲッジルームのフロアをあえて80mm高めたことで、ホンダが「ふらっとテラス」と名付けたフルフラットなチェック柄の撥水ファブリックフロアが出現。車中泊カーとしても使え、車内をピクニック気分のリビング化も可能となる。これは飼い主も愛犬も楽しそうだ。さらにスペーシア ギアの犬がツルツル滑りやすい樹脂フロアと違い、チェック柄の撥水ファブリックフロアになるため、愛犬をそのまま乗せられるメリットもあったりする(滑りにくいわけではないが)。実際、自称自動車評論犬!?のジャックラッセルのララが試したところ、「滑りにくく居心地いいわん」とのこと。
◆2台の乗り心地や車内の静粛性は?
クルマのドッグフレンドリーポイントには乗り心地や車内の静粛性が含まれるのは当然。車内でどこかにつかまれない犬にとって、前後左右の姿勢変化、グラつきはないほうが快適であり、とくにロングドライブでのストレスを感じにくい。また、聴覚に優れた犬にとって、走行中の車内の静かさも重要なポイントとなる。
乗り心地に関しては、路面を問わず上質かつ快適な乗り心地を示してくれるN-BOX JOYがやや優位。スペーシア ギアは同15インチタイヤを履くカスタムに準じた、しっかり感ある硬めの乗り心地となるのだ。その分、車体の前後左右の姿勢変化は小さい…と言い替えることもできる(N-BOX JOYでも決してカーブなどでグラグラしないが)。
そして走行中の車内の静かさ、ここでは愛犬の特等席となる後席に限定すれば、両車ほぼ互角。どちらも軽自動車とは思えない!? 高い静粛性を実現している。特に両車のターボモデルは、余裕ある動力性能(最大出力と最大トルク)によって、NAエンジンモデルより低い回転数で走れるからでもある(スペーシア ギアはマイルドハイブリッド)。さらに、N-BOX JOYにはN-BOX 全車同様、遮音フィルムをラミネートしたフロアカーペット、厚みを増したルーフライニングを採用(カスタムにはシンサレート吸音材を追加)。N-BOXは軽自動車として徹底した遮音、防音対策が施されているクルマなのである。N-BOX JOYもそれに準じた静かさがあって当然だ。
一方、スペーシア ギアも車内の静かさは文句なし。現行型で商品力アップのために車内の静粛性を高めたのは当然として、開発陣に聞けば、特に愛犬の特等席でもある「後席部分の静かさにこだわった」とのことで、ロングドライブをスペーシア カスタムのターボモデルで経験しているララからも、「乗っていて静かで快適わん」という評価をもらっている(実際には、走り出してすぐに寝付くことができるクルマが、ララにとって静かで快適なクルマの評価基準らしい)。
なお、両車ともに、ドッグフレンドリーカーとして推奨するターボモデルにはパドルシフトが装備されている。ステアリング奥に備わるパドルを引くことでギアダウン、ギアアップを行えるパドルシフトがスポーティな運転のためだけにある…というのはじつは大きな誤解で、左側の「-」パドルを操作することで、下手にブレーキを踏むよりスムーズな減速、車速コントロールが可能。これは車内でどこかにつかまれない犬にとっての快適ポイントにもなりうるのである。
◆愛犬用の純正ペットアクセサリー、ホンダはHonda Dogシリーズが充実
さて、そんな両車には、純正アクセサリーとして愛犬用のアイテムが揃っている。ホンダ車に乗っている愛犬家の方なら百も承知のはずだが、ホンダの純正アクセサリー部門、ホンダアクセスのペット好きスタッフが集まって企画、開発したHonda Dogシリーズが充実しているのだ。後席用の「ペットシートサークル」(わが家では以前、ホンダ車に乗っている時代から愛用)、「ペットシートマット」「ペットドアライニングカバー」のほか、ほかにはまずない、助手席に安全かつエアバッグが展開しても安心な「ペットシートプラスわん2」「ペット車外飛び出しリード」などが揃っているから心強い。
スズキの純正ペットアクセサリーは、以前は後席にハンモック状に設置するシートクリーンカバーのみの用意だったものの、現行スペーシアから後席に設置する中小型犬用のペットサークル、ドアトリムカバーを発売。今では3種類を用意している(スズキのほぼ全車に対応)。
こうしてスペーシア ギアとN-BOX JOYのドッグフレンドリーポイントを比較していくと、どちらも標準車にない撥水シート生地を採用し、乗り心地面ではN-BOX JOYがやや優位で、後席の静かさは互角。
スペーシア ギアにはマルチユースフラップやスリムサーキュレーター、そして、後席用のパーソナルテーブルに加え、助手席前のビッグオープントレーによって車内が”どこでもカフェ”になるという大きなドッグフレンドリーポイントもある。しかし、純正ドッグアクセサリーの充実度では、1日の長があるN-BOX JOYのHonda Dogシリーズに分がある…ということになるだろうか。あとは、内外装デザインの好み、装備類、実際に試乗してみた乗り心地や静粛性(後席に乗って走ってもらうこと)の印象で、愛犬ファーストの選択をすればいいだろう。どちらもアウトドアに似合い、最新モデルだけに走りの良さはもちろん、先進運転支援機能やコネクティッド機能も充実。ドックフレンドリー軽として満足しながら長く乗り続けられることは間違いないと思える。
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