『今すぐやりたい!』知らないと損!エンジンオイルの役割と選び方、交換サイクルの全解説 ~Weeklyメンテナンス~
クルマにとっては最重要メンテナンスポイントであるエンジンオイル。燃費や走りにも影響が大きい項目だけに定期的な交換は必須だ。ドライブ前にフレッシュオイルに交換して気持ち良く出かけよう。
◆定期的に行うオイル交換が重要な理由とは
クルマの定期メンテナンスでもっとも重視したいのがエンジンオイルの管理だ。クルマの血液とも呼ばれることがあるエンジンオイルだけにいつもフレッシュな状態で走行する必要がある。オイルが汚れたり減ってしまったまま走行すると、燃費の劣化、パワーダウン、異音の発生、最悪の場合にはエンジントラブルにまで発展してしまう。そうならないように定期的な交換が必須なのだ。
エンジンオイルの交換は一般的に5000~1万kmごとに行うのが目安だ。かつて新車時からの初回のオイル交換は初期の慣らしを行った際にエンジン内の鉄粉などが排出される影響を考慮して早めに実施することが推奨されていたが、今ではエンジンの加工精度もアップ、さらに初回に注入されているエンジンオイルが上質なものになってることなどもあって、初回のオイル交換を特別視する必要は無くなっている。
オイル交換のタイミングの目安を5000~1万kmと先に紹介したが、実は走行距離だけで管理するのでは十分ではない。オイルの劣化でもうひとつ注意したいのがオイルの酸化だ。サンデードライバーで年間走行距離がごく少ないユーザーだと先に紹介した1万km走行はずいぶん長い期間にわたってしまう。しかしオイルは開封した時点から酸化が進んでいる、さらにエンジン内に入って熱に晒されるとさらに酸化は加速する。そのため走行しなくても徐々にオイルの劣化は進んでいると考える。そのため走行距離が短いユーザの場合は距離だけをよりどころにするのでは無く、オイルを交換してからの期間で管理すると良いだろう。一般的には期間を基準としたオイル交換のサイクルは6カ月~1年程度と考えると良いだろう。
◆エンジンオイルの役割を改めて学ぶ
ところでなぜエンジンオイルは重要なのだろう。実はオイルはエンジンの調子を整える上でいくつもの役割を果たしているからだ。まずはエンジン内の部品同士の隙間に入り込んで摩耗を防ぎ滑らかに動かす“潤滑作用”やエンジン内の圧縮を整える“密封作用”、さらにはエンジン内の汚れを取り込む“清浄作用”、加えて冷却や防錆の作用もある。これらのオイル持つ機能が正しく働いているからこそエンジンは調子よく稼動しているのだ。
そのため劣化によってオイルの性能が損なわれるとさまざまな不具合が発生するため定期的なオイル交換が必須なのだ。エンジンオイルを交換する際に迷いがちなのがオイル選びだ。ディーラーで指定の純正オイルを利用する場合には選ぶことはほとんど無いのだが、社外のオイルを選ぶ場合には少しだけ知識が必要になる。
基準となるのは「0W-20」「10W-30」などの粘度表記だ。オイルには柔らかいから硬いまでの粘度がさまざまある。近年のクルマは燃費性能やエンジンパーツのクリアランス・精度の関係で低粘度化する傾向にある。基本的には純正指定されている粘度のオイルを選ぶのだが、任意にオイルを選ぶことも可能。数字が小さいほど柔らかいオイルで大きくなるに従って粘度が高くなると憶えておこう。またWの付いている数字は低温下での粘度を示し冬場の始動性にも影響することも憶えておこう。ただし一例として燃費性能だけを考えてどんどん低粘度オイルを選んでしまうと油膜が切れてエンジンを傷めてしまう可能性もあるので極端なオイル選びは要注意だ。
また旧車や輸入車の一部ではエンジンオイルが定期的に減っていくケースもあるのでエンジンオイルの量を定期チェックすることも忘れずに。チェック方法は簡単、エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージを引き抜いて、先端に付着したオイルをウエスなどで拭き取った上で再度レベルゲージの穴に差し込んで引き抜く。その際にレベルゲージの先端に付いたオイルが規定の位置にまで達していることが必須。仮にレベルゲージのロワレベルを下回っていたり、まったくオイルが付着しない場合はオイルの減りが考えられるので補充が必要だ。頻繁にオイルが減る場合はエンジンのトラブルも考えられるのでプロの点検を受けた方が良いだろう。
オイル交換はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどさまざまな場所で受け付けている。ディーラーで純正オイルを入れる安心感を取るのか、カー用品店で好みのオイルを選んで交換するスタイルもありだ。またドライブ先で急にオイルが気になった場合には最寄りのガソリンスタンドでオイル交換をお願いすることも可能だ。一方で所定の工具やジャッキ類を用意すればオイル交換はDIYでも可能だ。長く愛車と付き合っていくことや、自分でクルマのメンテナンスを楽しみたいユーザーならDIY交換にチャレンジしても良いだろう。
クルマのメンテナンスとしては最重要項目となるエンジンオイルの管理。走り、燃費、耐久性に大きく影響が出る項目なので定期的な交換を心がけよう。秋~冬のドライブに出かける前にオイル交換を実施して愛車を完調な状態で楽しもう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
◆定期的に行うオイル交換が重要な理由とは
クルマの定期メンテナンスでもっとも重視したいのがエンジンオイルの管理だ。クルマの血液とも呼ばれることがあるエンジンオイルだけにいつもフレッシュな状態で走行する必要がある。オイルが汚れたり減ってしまったまま走行すると、燃費の劣化、パワーダウン、異音の発生、最悪の場合にはエンジントラブルにまで発展してしまう。そうならないように定期的な交換が必須なのだ。
エンジンオイルの交換は一般的に5000~1万kmごとに行うのが目安だ。かつて新車時からの初回のオイル交換は初期の慣らしを行った際にエンジン内の鉄粉などが排出される影響を考慮して早めに実施することが推奨されていたが、今ではエンジンの加工精度もアップ、さらに初回に注入されているエンジンオイルが上質なものになってることなどもあって、初回のオイル交換を特別視する必要は無くなっている。
オイル交換のタイミングの目安を5000~1万kmと先に紹介したが、実は走行距離だけで管理するのでは十分ではない。オイルの劣化でもうひとつ注意したいのがオイルの酸化だ。サンデードライバーで年間走行距離がごく少ないユーザーだと先に紹介した1万km走行はずいぶん長い期間にわたってしまう。しかしオイルは開封した時点から酸化が進んでいる、さらにエンジン内に入って熱に晒されるとさらに酸化は加速する。そのため走行しなくても徐々にオイルの劣化は進んでいると考える。そのため走行距離が短いユーザの場合は距離だけをよりどころにするのでは無く、オイルを交換してからの期間で管理すると良いだろう。一般的には期間を基準としたオイル交換のサイクルは6カ月~1年程度と考えると良いだろう。
◆エンジンオイルの役割を改めて学ぶ
ところでなぜエンジンオイルは重要なのだろう。実はオイルはエンジンの調子を整える上でいくつもの役割を果たしているからだ。まずはエンジン内の部品同士の隙間に入り込んで摩耗を防ぎ滑らかに動かす“潤滑作用”やエンジン内の圧縮を整える“密封作用”、さらにはエンジン内の汚れを取り込む“清浄作用”、加えて冷却や防錆の作用もある。これらのオイル持つ機能が正しく働いているからこそエンジンは調子よく稼動しているのだ。
そのため劣化によってオイルの性能が損なわれるとさまざまな不具合が発生するため定期的なオイル交換が必須なのだ。エンジンオイルを交換する際に迷いがちなのがオイル選びだ。ディーラーで指定の純正オイルを利用する場合には選ぶことはほとんど無いのだが、社外のオイルを選ぶ場合には少しだけ知識が必要になる。
基準となるのは「0W-20」「10W-30」などの粘度表記だ。オイルには柔らかいから硬いまでの粘度がさまざまある。近年のクルマは燃費性能やエンジンパーツのクリアランス・精度の関係で低粘度化する傾向にある。基本的には純正指定されている粘度のオイルを選ぶのだが、任意にオイルを選ぶことも可能。数字が小さいほど柔らかいオイルで大きくなるに従って粘度が高くなると憶えておこう。またWの付いている数字は低温下での粘度を示し冬場の始動性にも影響することも憶えておこう。ただし一例として燃費性能だけを考えてどんどん低粘度オイルを選んでしまうと油膜が切れてエンジンを傷めてしまう可能性もあるので極端なオイル選びは要注意だ。
また旧車や輸入車の一部ではエンジンオイルが定期的に減っていくケースもあるのでエンジンオイルの量を定期チェックすることも忘れずに。チェック方法は簡単、エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージを引き抜いて、先端に付着したオイルをウエスなどで拭き取った上で再度レベルゲージの穴に差し込んで引き抜く。その際にレベルゲージの先端に付いたオイルが規定の位置にまで達していることが必須。仮にレベルゲージのロワレベルを下回っていたり、まったくオイルが付着しない場合はオイルの減りが考えられるので補充が必要だ。頻繁にオイルが減る場合はエンジンのトラブルも考えられるのでプロの点検を受けた方が良いだろう。
オイル交換はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどさまざまな場所で受け付けている。ディーラーで純正オイルを入れる安心感を取るのか、カー用品店で好みのオイルを選んで交換するスタイルもありだ。またドライブ先で急にオイルが気になった場合には最寄りのガソリンスタンドでオイル交換をお願いすることも可能だ。一方で所定の工具やジャッキ類を用意すればオイル交換はDIYでも可能だ。長く愛車と付き合っていくことや、自分でクルマのメンテナンスを楽しみたいユーザーならDIY交換にチャレンジしても良いだろう。
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