「目視は重要!」水温・油温・わかりやすいの正しい知識とは~カスタムHOW TO~
チューニングカーに欠かせないのが追加メーターだ。ひと昔前のチューニングカーと言えば、ダッシュボードにずらりと並べられたアナログメーターがチューニングの証とも言える存在だった。
最近ではそういったものから1つの画面であらゆる情報が表示できるオールインワンメーターが増えている。どちらの形にせよなぜメーターを追加しなければならないのだろうか。
まずクルマの状態を把握する上で見ておきたい数字が水温、油温、油圧だ。
水温とはエンジン冷却水の温度。これが1番重要で高すぎれば即エンジンにダメージを与えてしまう。水温は多くの車で純正メーター内に水温計がつけられている。
しかしそれは大まかなもので細かい水温まではわからない。一般的には水温が危険領域と言われる120度付近になると、純正の水温計では赤いゾーンを差し、また高水温の警告が出たりする。
そこまで水温が上がってしまうとエンジンにダメージを与えてしまうこともある。もしサーキット走行をするなら、その前に未然にクーリング走行を入れたり、走行中断するなどをしたい。街乗りであれば止まってエンジンを冷やしたい。そうなると純正の水温計では役不足なのだ。
次にエンジンオイルの温度を示す油温だ。こちらは水温に比べて高くなったからといって、すぐエンジンが壊れてしまうわけではないが、適正範囲に留めておきたい。
純正では油温計がある車種は少ない。またあったとしても、純正の水温計同様におおまかな温度を示すだけだったりするので、こちらもできれば実際の数字を把握しておきたい。
そしてもう一つ見ておきたいのがエンジンオイルを圧送している圧力である油圧だ。油圧が低くなるとクランクシャフトなど重要な回転部分が潤滑不足になり、大きなダメージを負ってしまう。
クランクシャフトはフローティングメタルと呼ばれる方法で、供給されるオイルの中でクランクシャフトが浮いている。浮いているからこそ、メタルベアリングと接触せずに10万キロ以上も走ることができる。このクランクメタルの中にクランクシャフトが浮いていられなくなると接触して摩耗し、これがエンジンブローで最も多いと言われる。メタルブローの原因となる。
では、それぞれどのくらいの数値になっているのが正しいのだろうか。
1:水温
2000年以前くらいのクルマでは、大まかにうと適正水温は80~85度度と言われていた。ところが21世紀に入って適正温度は90~95度位に概ね10度ほど高くなった。
これは水温を高くして燃焼室の温度を上げ、完全燃焼を促して、排気ガスをきれいにしようなどと言う狙いがあり、各自動車メーカーともに最近のエンジンほど水温が高く設計されている。
そのため21世紀に入ってからのクルマであれば90~95度を標準として100度を超えても問題ないことが多い。目安としては110度以下といったところ、それ以前のクルマであれば、ピークでも100度以下にしておくのが無難だろう。
2:油温
こちらも大まかにいうと、20世紀のクルマと21世紀のクルマで分かれる。とはいえ、どちらも水温+10度から20度位が適正温度。20世紀の車であれば90~100度位が好ましい。21世紀に入ってからのクルマであれば100~110度位でも全く問題は無い。
ちなみにエンジンオイルに関しては、低い温度で使っているとクランクケース内部で結露した水分などがオイルに混ざり蒸発せずに乳化してしまうことがある。そうなるとエンジンオイルの性能が著しく低下してしまうので、オイル交換が必要になってしまう。
乳化を防ぐために100度前後になることは好ましく、全く問題がない。一般的には120度を超えてくるとオイルが酸化しやすくなるため、できれば120度以下が好ましい。
サーキット走行などで120度を超えても、問題はなく130度位までは大丈夫だが、それぐらいの温度になってしまったら、早めのオイル交換をしたいところだ。
3:油圧
こちらは車種によってそもそも油圧の設定が異なるので、何kg/cm2位が適正とは言いにくい。だが、1つの目安としては走行を重ねていくとエンジンオイルには、吹き抜けた混合気からガソリンが混ざってオイルがシャバシャバになっていく。そうなると、オイル自体の粘度が落ちていくので油圧が落ちていく。アイドリング時の油圧が新しいオイルを入れたときに比べて著しく落ちてきたようであれば、オイル交換をオススメしたい。
油圧計はそういった交換時期の目安にするのも1つの手だし、トラブルなどによって油圧が下がった時に速やかに対処できるのがメリット。
例えばオイルラインからオイル漏れをして油圧が下がったりサーキット走行では、コーナリング中にオイルパンのオイルが偏ってしまって油圧が低下することがある。
そうなるとエンジンに潤滑不足による大きなダメージを負ってしまうことがあるので、走行を取りやめるなり、またはオイルの量を足すなど対処が必要になる。そういったエンジンブローにつながりかねない。トラブルに気づくことができるのが油圧のメリットなのだ。
最近ではそういったものから1つの画面であらゆる情報が表示できるオールインワンメーターが増えている。どちらの形にせよなぜメーターを追加しなければならないのだろうか。
まずクルマの状態を把握する上で見ておきたい数字が水温、油温、油圧だ。
水温とはエンジン冷却水の温度。これが1番重要で高すぎれば即エンジンにダメージを与えてしまう。水温は多くの車で純正メーター内に水温計がつけられている。
しかしそれは大まかなもので細かい水温まではわからない。一般的には水温が危険領域と言われる120度付近になると、純正の水温計では赤いゾーンを差し、また高水温の警告が出たりする。
そこまで水温が上がってしまうとエンジンにダメージを与えてしまうこともある。もしサーキット走行をするなら、その前に未然にクーリング走行を入れたり、走行中断するなどをしたい。街乗りであれば止まってエンジンを冷やしたい。そうなると純正の水温計では役不足なのだ。
次にエンジンオイルの温度を示す油温だ。こちらは水温に比べて高くなったからといって、すぐエンジンが壊れてしまうわけではないが、適正範囲に留めておきたい。
純正では油温計がある車種は少ない。またあったとしても、純正の水温計同様におおまかな温度を示すだけだったりするので、こちらもできれば実際の数字を把握しておきたい。
そしてもう一つ見ておきたいのがエンジンオイルを圧送している圧力である油圧だ。油圧が低くなるとクランクシャフトなど重要な回転部分が潤滑不足になり、大きなダメージを負ってしまう。
クランクシャフトはフローティングメタルと呼ばれる方法で、供給されるオイルの中でクランクシャフトが浮いている。浮いているからこそ、メタルベアリングと接触せずに10万キロ以上も走ることができる。このクランクメタルの中にクランクシャフトが浮いていられなくなると接触して摩耗し、これがエンジンブローで最も多いと言われる。メタルブローの原因となる。
では、それぞれどのくらいの数値になっているのが正しいのだろうか。
1:水温
2000年以前くらいのクルマでは、大まかにうと適正水温は80~85度度と言われていた。ところが21世紀に入って適正温度は90~95度位に概ね10度ほど高くなった。
これは水温を高くして燃焼室の温度を上げ、完全燃焼を促して、排気ガスをきれいにしようなどと言う狙いがあり、各自動車メーカーともに最近のエンジンほど水温が高く設計されている。
そのため21世紀に入ってからのクルマであれば90~95度を標準として100度を超えても問題ないことが多い。目安としては110度以下といったところ、それ以前のクルマであれば、ピークでも100度以下にしておくのが無難だろう。
2:油温
こちらも大まかにいうと、20世紀のクルマと21世紀のクルマで分かれる。とはいえ、どちらも水温+10度から20度位が適正温度。20世紀の車であれば90~100度位が好ましい。21世紀に入ってからのクルマであれば100~110度位でも全く問題は無い。
ちなみにエンジンオイルに関しては、低い温度で使っているとクランクケース内部で結露した水分などがオイルに混ざり蒸発せずに乳化してしまうことがある。そうなるとエンジンオイルの性能が著しく低下してしまうので、オイル交換が必要になってしまう。
乳化を防ぐために100度前後になることは好ましく、全く問題がない。一般的には120度を超えてくるとオイルが酸化しやすくなるため、できれば120度以下が好ましい。
サーキット走行などで120度を超えても、問題はなく130度位までは大丈夫だが、それぐらいの温度になってしまったら、早めのオイル交換をしたいところだ。
3:油圧
こちらは車種によってそもそも油圧の設定が異なるので、何kg/cm2位が適正とは言いにくい。だが、1つの目安としては走行を重ねていくとエンジンオイルには、吹き抜けた混合気からガソリンが混ざってオイルがシャバシャバになっていく。そうなると、オイル自体の粘度が落ちていくので油圧が落ちていく。アイドリング時の油圧が新しいオイルを入れたときに比べて著しく落ちてきたようであれば、オイル交換をオススメしたい。
油圧計はそういった交換時期の目安にするのも1つの手だし、トラブルなどによって油圧が下がった時に速やかに対処できるのがメリット。
例えばオイルラインからオイル漏れをして油圧が下がったりサーキット走行では、コーナリング中にオイルパンのオイルが偏ってしまって油圧が低下することがある。
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