マツダのロータリーエンジン開発を指揮、故・山本健一氏…「FIVA」自動車殿堂入り

  • マツダの廣瀬一郎CTO(中央)ら関係者
FIVA(Federation Internationale des Vehicules Anciens)は11月12日、自動車の歴史と文化に多大な貢献をした人物に贈られる賞「FIVA Heritage Hall of Fame Award」をマツダのエンジニアでロータリーエンジンの開発を指揮した故・山本健一氏に贈呈したと発表した。

第3回目となる2024年度は、世界で9名が受賞し、その一人がマツダ株式会社のエンジニアで経営者でもあった故・山本健一氏。贈呈式は、静岡県駿東郡小山町大御神645の「富士モータースポーツミュージアム」にて、FIVAの日本における唯一の公認団体であるCCCJと共催し執り行われた。FIVAは、世界80以上の国と地域で活動し、200万人以上の会員を持つ国際的な自動車団体だ。

山本健一氏は、マツダのロータリーエンジン開発を指揮し、1984年から1987年まで社長を務めた日本を代表するエンジニア。彼の革新的な技術は、マツダの象徴として広く知られている。贈呈式では、故人の代理としてマツダの廣瀬一郎取締役専務執行役員兼CTOが賞を受け取った。

廣瀬氏は、山本氏の受賞に際し、故人の息子の山本世樹氏に代わり、感謝の意を表明した。彼は、山本氏のチャレンジ精神を受け継ぎ、地球環境に配慮した新たなロータリーエンジン開発への意気込みを語った。また、「技術開発には人間相互の信頼が不可欠」という山本氏の言葉を引用し、今後も信頼に基づいた取り組みを続ける意志を示した。

贈呈式は、FIVAの日本における公認団体であるCCCJと共催され、関係者が一堂に会した。山本世樹氏からの感謝のメッセージでスピーチは締めくくられ、故人の功績が改めて称賛されている。

  • マツダの廣瀬一郎CTO(中央)ら関係者
  • マツダRX-7(1978年)搭載の12A型ロータリーエンジン
  • Bresters FIVA会長よりトロフィーを受け取るマツダの廣瀬一郎CTO
  • マツダの廣瀬一郎CTOによるスピーチ

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