2年で30万キロ走る巡業バスってどうなってる? プロレス団体ドラゴンゲートのバス車内を初公開!
夏休みに入ると、全国各地で様々なイベントが開催されています。サーカスに旅の一座、そしてプロレス団体などなど、彼らはイベントに必要な荷物を持って全国を駆け巡るわけですが、移動手段であるバスの中って、一体どうなっているのでしょうか。
家よりも長くいることもある巡業バスの中について、今回は神戸の人気プロレス団体「DRAGON GATE(以下:ドラゴンゲート)」に、過去明かしたことのないという巡業バスの秘密を聞きました。
いまだかつて紹介されたことのないプロレスラーの移動手段!
案内してくれたのは、ドラゴンゲートの中でも看板選手として人気が高いYAMATO選手。
- かっこ良くて強いYAMATO選手ですが、実は調理師免許を持ち、料理はもちろん、栄養面での豊富な知識も持っているそう。/写真提供:株式会社ドラゴンゲートエンターテイメント
ドラゴンゲートでは年間約160試合をこなすため、自宅よりもバスの中にいることの方が長いのだとか。イケメンでムッキムキなYAMATO選手ですが、正直バスに座りすぎによる腰痛とかは大丈夫なのでしょうか……。
- バスを案内してくれるYAMATO選手。試合の時とは違い、とても優しくて紳士的!
「移動と試合をあわせると、約200日はバスの中で過ごしているといえますが、本当に僕にとって巡業バスは家みたいなもんです。今のバスは半年前に買い替えたばかりなのですが、最新型で座り心地も寝心地も抜群! 腰痛になったりすることは全くありません」
半年前に買い替えたばかりというこちらのバスは、日野セレガのスーパーハイデッカ。それまでは中古バスを2〜3年に1回買い換えて使用していたそうで、エアコンの不調や電源の取り合いなど、いろいろ使い勝手の面でも問題があったそう。
最新車種のため、運転席にはアラウンドビューモニターが設置され、安全面もバッチリです。こちらのバスの運転はメインのスタッフの方が1名、そして場合によって別のスタッフの方が加わり、2名で運行しています。
- 三列シートの車内。席は毎回固定ですが、荷物を置きっぱなしにしたり、私物を特定の人が沢山積み込んだりすることはないそう。
「ドラゴンゲートでは沖縄と北海道をのぞき、ほぼ全国各地をバスで移動するため、2年で約30万キロを走行するのが当たり前。僕が入団してからこれで4台目ですが、前はコンセントの取り合いとかもあって、けっこう使いにくかったときもありますね」
最新型のバスには、各席にコンセントが設置され、また足置きなども充実。長旅での辛さを緩和してくれます。
プロテイン禁止!? 気になるプロレスラーの車内ルール
ドラゴンゲートでは現在31人の所属選手がおり、スタッフも含めるとこちらの大型バスでだいたい乗車人数は満員になるそう。
今回お話を聞くまで、プロレスラーが乗るバスって、正直すごく雑然としていて汚いのでは……と勝手に想像していたものの、買い替えたばかりということもあり、車内はとーってもきれい!
「バス内でのルールは細かくはありませんが、車内でのプロテイン服用は絶対禁止です。笑い話みたいですが、粉がエアコンの吸気口に入ってしまい、故障の原因になるんですよ」
なんと前々代のバスでは、プロテインがエアコンの吸気口に吸い込まれ、中でドロドロになって故障するという大事件があったのだとか。以降車内でのプロテイン服用は禁止ということ。ほかにも室温が上がるからという理由で「裸禁止」もあるようですが、これは男子ならではですね。
ちなみにゴミもしっかり分別して車内に残さないようにしたり、泥落としマットの変わりにバスタオルを引いたりと、キレイに使い続けるための工夫が随所にいっぱい。プロレスという刺激的なイメージとは裏腹に、バスはとってもクリーンな使われ方をされていました。
最後にYAMATO選手の普段の移動スタイルを伺うと、テンピュールの枕で首をホールドし、稲川淳二さんの会談をBGMに眠るのだとか!
「古い車両のときは、脚が伸ばせなかったり、リクライニングを遠慮していたりということもあって、到着するとカラダが凝っていることもありました。バスの居心地は試合のコンディションに大きく影響するので、この車両になってからはよく眠れますし快適です」
- YAMATO選手の移動スタイルを再現! 試合後は興奮もあり眠れないといいますが、稲川淳二さんをBGMに高ぶった心を落ち着けます。
ドラゴンゲートでは1999年の団体設立以来、10台以上の大型バスを買い替えているそう。上座(運転席後ろ)にはやはりキャリアの1番長い選手が座るというルールは、プロレス団体ならではの使い方です。
「僕は若手の頃から上座の後方に座っていたので、昔はリクライニングできず、ぎゅうぎゅうになって苦しいーって思いながら座ってたことがよくありますよ(笑)」
そんな苦労話を教えてくれたYAMATO選手。現在はみんなゆったり倒すことができ、コンディションバッチリで試合に望んでいます。
安全運転と健康第一で全国を巡るドラゴンゲートには、他にもマスクマンや筋肉自慢のレスラーなど多彩なファイターが勢揃い。全国に白熱したプロレスを届けています。
- 子どもに1番人気なのが、華麗な飛び技が魅力のドラゴンキッド選手(写真左)。ほかにも怪力自慢の筋力系レスラー・吉田隆司選手(写真右)など、国内外の多彩な選手が登場する。/写真提供:株式会社ドラゴンゲートエンターテイメント
9月からは毎年恒例秋のビッグマッチを開催予定。もしかしたらみなさんの街で、この巡業バスと出会えるかも!
ドラゴンゲート秋の3大ビッグマッチ!
★9月9日(日)14時試合開始 THE GATE OF ORIGIN 2018 宮城・仙台サンプラザ
★9月24日(月祝)15時試合開始 DANGEROUS GATE 2018 東京・大田区総合体育館
★11月4日(日)17時30分試合開始 THE GATE OF DESTINY 2018 エディオンアリーナ大阪
【大会に関するお問い合わせ】
DRAGON GATE お問い合わせ専用メールアドレス
ticket-info@dg-pro.jp
(取材・文:おおしまりえ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
取材協力
関連リンク
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-