実際に運転してみて驚いた! トヨタの新型SUV「カローラ クロス」の乗り心地を詳しくリポートする。
乗用車の主流であり、選択肢の筆頭となる車型がSUV/クロスオーバーへとシフトし、むしろセダンやワゴンのほうが“あえて選ぶ存在”となっているのが、いまの自動車を取り巻く状況である。カローラがそのラインナップに初のSUVを設定したのも、その観点でみれば何の不思議もない。
なぜなら別にカローラはセダンにこだわっているわけではなく、幅広いユーザーにクルマのある喜びを提供する存在になれるのなら、きっとどんな形態でもいいはずだからである。だから過去にはクーペがあったり、背高のワゴンがあったり、そう、4ドアクーペすら用意されていたことがあるのだ。
あえてカローラという名前じゃなくてもいいんじゃないかという声もちらほらと耳にする。けれども私は、このこのクルマがカローラであることには大きな意味、価値があると思っている。
というのも、実はそういう声は、ある程度年齢が上の人に多い。しかし実際は、年齢層が若くなるほど、ユーザーはカローラという名前への抵抗感がなくなるのである
一方でつくり手の側にとっては、カローラという名を背負うのは責任を伴うことである。それが結果として、下手にクーペフォルムに寄せたりしない、SUVの基本に忠実なスタイリングと使い勝手であるとか、買い求めやすい価格につながっているのは間違いない。単に「このセグメントのSUV」ではなく、「カローラのSUV」だからこそ、こういうクルマが生まれたと私には思えるのだ。
ただし、それは昔の“80点主義”なんて言葉に象徴されるような、面白みのないクルマという意味ではないと補足しておく。特にカローラ セダン/ツーリングと同じくGA-Cプラットフォームを使い、リアに新開発のトーションビーム式サスペンションを採用したシャシーの完成度は非常に高く、本当に気持ちの良い走りを実現している。お世辞抜きに、退屈どころかもっと長く乗っていたくなるクルマに仕上がっているのがカローラ クロスである。
時代のド真ん中に投げ込まれた、このカローラ クロスこそ、まさに、いまのカローラのド真ん中。そう言っても決して言い過ぎではないはずだ。
(文:モータージャーナリスト・島下泰久)
[ガズー編集部]
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