【レクサスRX500h走行編】レクサスRXの最上級モデルに大人の走りを感じる・・・竹岡圭

新開発のハイブリッドシステムを搭載する「レクサスRX500h“F SPORT Performance”」に竹岡 圭が試乗。どんな走りが楽しめるのか、詳しくリポートする。

販売戦略上、いろんな意味で確実性を求められる重要なモデルなのにもかかわらず、チャレンジを怠らないのがRXのすごいところ。今回は、それがわかりやすくラインナップで表現されていますよね。

例えば、プラグインハイブリッドの「RX450h+」。インフラ整備等々を考慮しても、これはいま最も現実的なパワートレインのひとつだと思うんですよね。そうした現状を考慮して、あえて普通充電しか対応させなかったと、開発の方はおっしゃっていました。

RXのユーザーはご家庭で充電ができて、日ごろは通勤やお買い物といったチョコチョコ乗りで、休日は家族でお出かけするといった使われ方が多いのかもしれません。確かにそういう使い方なら普通充電で十分ですからね。

そして、もうひとつのチャレンジが、今回試乗したRX500h“F SPORT Performance”です。パワーユニットは基本的に、「クラウン クロスオーバー」にも採用されたターボハイブリッドではありますが、なんたって……まず、サウンドがスゴイ! 聞いたことないタイプの音だったので、正直ちょっと衝撃でした。

おとなしく走っている時は、音的にもパワー的にもとても穏やかなのですが、ちょっと元気よくアクセルベダルを踏み込むと、途端にドカーンと背中を押されるようなパワーが出るのはもちろん、車内に咆哮(ほうこう)が響き渡り、アニメ『ドラゴンボール』で言うところのスーパーサイヤ人に進化したような感じ……でしょうか。RXに興味を抱かれる方には、きっとこの比喩はわかっていただけるハズ(笑)。

よくしつけられているので走りに暴走イメージは皆無なのですが、いわゆる“ギャップ萌(も)え”というところで、これでまた人気が出そうな予感がします。

価格のうえで主流になると思われる「RX350」も、それはそれで、軽快で楽しい。実によく考えられているなと、納得させられました。

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

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