PHEVは外部充電に固執しなくても十分に楽しいクルマ(竹岡圭)
「21世紀に間にあいました。」というキャッチフレーズで、1997年に登場したプリウス。元祖ハイブリッドカーのシステムは、1900年にポルシェ博士が開発したとされていますから、トヨタが市販車として世に送り出すにあたり、まさに、21世紀に間に合った! ということだったのでしょう。
その後、プラグインハイブリッド車のプリウスPHVが登場するわけですが、今回の新型では呼び名がPHEVに変わりました。その理由を尋ねてみたところ、「現状では、世間一般的にPHEVのほうが名前の通りがいい」し、「外部充電した電力で走れる距離が長くなり、電気自動車(EV)としての側面が強くなった」から、とのことでした。
とはいえ私自身は、PHEV=たまたま外からも充電できるハイブリッド車(HV)というように捉えております。確かに日常的に外部充電できたほうが、環境の面でもコストの面でもうまみが多いのは事実なんですが、実際、常に外部充電できる環境にいる方って、日本全体で見ればまだまだ少ないと思うんです。
事実、私もそうですし、私の友人でも充電できる環境にいる人はホンのわずか。まぁそもそも、外部から充電できなくても……といいますか、外部充電した電池を使い切っちゃったとしても、HVとしては走れるのが、PHEVのいいところですからね。
実際友人のなかには、おうちでは充電できないけれど、PHEVに乗っている人もいて、その友人たちに聞いてみると「お出かけ先で充電できる時はするけれど、別にそんなにこだわってない」とか「実は一度も充電したことないんだよね」なんていう、驚きの答えが返ってきます。そうなんです。そこまでというか、まったく外部充電に固執してないみたいなんですよね。
「もちろん、そういう使い方だとうまみが少ないのはわかってるよ。でも回生ブレーキで少しは充電されるし、高速道路でチャージモードを使って充電してきて、一般道はEV走行すれば十分燃費良くなるしさ。なにしろモーターがアシストしてくれるからパワフルだったり、静粛性高いシーンが多かったりするからね。つまり、クルマとして十分いいから、それでいいんだよ。あのちょっと、スーって走る感じがいいから、それでいいの」と。
要は、そういうことのようです。その意見、実際乗れば共感・納得できますからね!
(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)
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竹岡圭さんが解説するトヨタ・プリウスZ(PHEV)の注目ポイント
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