アウトドアで気軽に付き合える ホンダWR-V
前回に続いて、話はまた「ヴェゼル」との違いになります。
「WR-V」に近い存在であるヴェゼルは、基本的にe:HEV(ハイブリッド)のモデルなんですよね。ガソリンエンジン専用車は4WDのみのラインナップで、装備も簡素化されている。価格もヴェゼルのなかでは一番安価(264万8800円)です。
WR-Vは全体的にもっとお求めやすくて、価格帯は209万8800円~248万9300円。ただし、FF車しかラインナップがないんですよね。
ここをどう捉えるかだと思います。やっぱりSUVは4WDだよね~、というこだわりでいくか。いやいや、よく考えたら雪国に住んでいるわけでもないし、スキーだって最近はスキー場までの道が結構除雪されているから、スタッドレスタイヤさえ履いていれば平気な気がするし、そもそもオフロードなんて行かないし、FFでよくない? と思うか。
非常に悩ましいところではありますが、雪深いところで使うとかハードなオフロードで使うとかでなければ、この価格差を考えるとFFでもいいかな? なんて思えてきちゃう方は、多いのではないでしょうか。
前述のとおり、装備を考えてもヴェゼルの4WD車はe:HEVに比べると簡素化されていますし、対するWR-Vはカジュアルなモデルとはいえ、最上級グレードも含めてこちらのほうが低価格なわけです。確かに豪華という言葉が当てはまるモデルではありませんが、とにかく荷物がたくさん積めますから、アウトドア的な使い勝手はやはりWR-Vのほうに軍配が上がる気がするんですよね。それにそういうところだと、かえって気楽に付き合える気もしますし。
「こんな風に悩むのって、たぶん、雪が降るところに住んでいる人だけだよね。オレ、FFで全然OK。気にならないもん」と、先日同業者の方に言われました。確かに………。
私はオフロードに踏み込む機会も結構多いので、ついつい4WDに目が向きますが、実はもはや、4WDシステムはマストではないのかも……? となると、WR-Vはこの荷室の広さとカジュアルさとバリュープライスをウリに、大ヒット確実な気がしてきました。今後が楽しみです♪
(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)
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竹岡 圭さんが解説するホンダWR-Vの注目ポイント
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