ボルボ XC60 B5 新型試乗 快適かつ安心、上質なSUVに仕上げた…渡辺陽一郎
ボルボは2020年11月に、国内販売モデルの全車を電動化した(電動化には電気自動車だけでなくハイブリッドなども含まれる)。48Vタイプの「マイルドハイブリッドシステム」を幅広い車種に搭載している。
モーター機能付き発電機が減速時に発電を行ってリチウムイオン電池に蓄え、加速時や巡航時には、エンジンの駆動力も支援する。アイドリングストップ後の再始動も静かに行うので、街中を走る時の快適性も向上する。
48Vハイブリッド搭載車の中でも、特に注目される車種がミドルサイズSUVの『XC60』だ。
エンジンは直列4気筒2リットルターボに統合され、試乗した「B5 AWDインスクリプション(739万円)」が搭載するタイプは、最高出力が250ps、最大トルクは35.7kg-m(350Nm)だ。自然吸気のノーマルエンジンなら3.5リットルに匹敵する性能で、4000回転を超えた領域でも活発に加速する。
試乗車には電子制御式エアサスペンションなどのセットオプション(31万円)が採用され、走行モードを切り替えられる。車高を下げて走行安定性を高める「ダイナミックモード」を選んでも、乗り心地はSUVらしく柔軟な印象だ。不快な突き上げ感を含めて、路上のデコボコを伝えにくい。
そのために操舵感は穏やかで、視線の高いSUVに適した設定だ。リラックスして運転できる。
全長は4690mmだからさほど長くないが、全幅は1900mmに達して最小回転半径も5.7mだ。大柄で大回りだから、街中を頻繁に走るユーザーは注意したい。
内装は上質で、XC60は後席と荷室も広い。衝突被害軽減ブレーキは、さまざまな場面に対応する。快適かつ安心して使える上質なSUVに仕上げた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
モーター機能付き発電機が減速時に発電を行ってリチウムイオン電池に蓄え、加速時や巡航時には、エンジンの駆動力も支援する。アイドリングストップ後の再始動も静かに行うので、街中を走る時の快適性も向上する。
48Vハイブリッド搭載車の中でも、特に注目される車種がミドルサイズSUVの『XC60』だ。
エンジンは直列4気筒2リットルターボに統合され、試乗した「B5 AWDインスクリプション(739万円)」が搭載するタイプは、最高出力が250ps、最大トルクは35.7kg-m(350Nm)だ。自然吸気のノーマルエンジンなら3.5リットルに匹敵する性能で、4000回転を超えた領域でも活発に加速する。
試乗車には電子制御式エアサスペンションなどのセットオプション(31万円)が採用され、走行モードを切り替えられる。車高を下げて走行安定性を高める「ダイナミックモード」を選んでも、乗り心地はSUVらしく柔軟な印象だ。不快な突き上げ感を含めて、路上のデコボコを伝えにくい。
そのために操舵感は穏やかで、視線の高いSUVに適した設定だ。リラックスして運転できる。
全長は4690mmだからさほど長くないが、全幅は1900mmに達して最小回転半径も5.7mだ。大柄で大回りだから、街中を頻繁に走るユーザーは注意したい。
内装は上質で、XC60は後席と荷室も広い。衝突被害軽減ブレーキは、さまざまな場面に対応する。快適かつ安心して使える上質なSUVに仕上げた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
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