【日産 フェアレディZ 新型試乗】やっぱりZはイメージ通りの「デートカー」でした…竹岡圭
竹岡圭、フェアレディZの思い出は…
私にとって、いちばんの『フェアレディZ』の思い出は、「叱られたこと」です(笑)。ある日、お友達のお兄さんが購入したZ32をこっそり持ち出してドライブに出掛けたところから、事件は始まります。
住宅街に迷い込んだ私たち。お友達はポールで規制された狭い道を上手に通り抜けられず、フェンダーがポールに擦れてしまいます。そして、こともあろうにそのまま「あ~、もう無理!このまま行っちゃえ~」と、アクセルを踏んだがために、フロントフェンダーからリアフェンダーまで、塗装が削れてしまい、友人宅に戻って二人ともこっぴどく怒られた…という話なんですけどね…。
いまでは笑い話ですが、当時は「マミとケイは、ロクなことしないっ!」と、それはもうこっぴどく叱られました。ちなみに私はまだ免許持っていなくて、えぇぇぇぇえ~! と、戸惑っているうちにガリガリという音が聞こえてきた…という状況で、止めようもなかったんですけどね。いまとなっては懐かしい思い出です。
ちなみに、なんでそこまで叱られたかというと、その事件が起きたのはクリスマスの3日前だったからなんです。友人のお兄さんは、買ったばかりの新車で彼女とのデートを計画していたんですよね…。あ~あ~。ごめんなさい…。
GT-Rはモビルスーツ。フェアレディZはダンスパートナー
と、話はずいぶん逸れましたが、それってフェアレディZの「いちばん正しい使い方」だと思います。いやいや、フェアレディZはスポーツカーだ!と言う方も多いと思いますし、私もスポーツカーだと思ってはいますが、どちらかと言えばスペシャリティーカー。平たい言葉で言うと、デートカーのイメージが強いんですよね。そして、男性が女性を颯爽とエスコートしてデートに繰り出す。そんな姿がこれほど似合うクルマも、なかなか少ないような気がします。
新型フェアレディZは、まさにそんなイメージに仕上がっていました。僭越ながら私のイメージ通りといった雰囲気(笑)。もちろん運動性能的ポテンシャルの高さで考えるならば、列記としたスポーツカーだということはよくわかっているんですけれども、今回は『GT-R』の開発チームが作ったということもあり「GT-Rはモビルスーツ。フェアレディZはダンスパートナー」という開発チームのこだわりが、ものすごくわかりやすく伝わってきたんですよね。
まだテストコースでしか試乗していませんが、私が試乗した日は運悪く大雨で、コース内は120km/h速度制限が掛かっていました。逆にそういったハードな状況下だったからか、クルマの挙動をよく感じることができまして、その時に伝わってきたのは「イザという時は力を瞬時に発揮する用意はあるけれど、そうでない時はジェントルにも走ることができるんだよ」という余裕たっぷりな感じと、本当に一緒にダンスを踊っているかのように、軽やかに舞う爽快なハンドリングがもたらしてくれる、ワクワクときめかせてくれる気持ち良さでした。
女性のファーストカーとしてもアリ
そして、いまの時代、ダンスに誘うのは男性からだけではなく、女性からだって全然アリですから、そうなるとこのボディのサイズ感と、生き物っぽいフロントマスクのデザインは、女性のファーストカーとして考えた時にも、背伸びしている感じもなく絵になると思えました。
「Shall we dance?」というフレーズが久々に頭に浮かんできたくらい、サマになると思います。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
竹岡圭|モータージャーナリスト、タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
私にとって、いちばんの『フェアレディZ』の思い出は、「叱られたこと」です(笑)。ある日、お友達のお兄さんが購入したZ32をこっそり持ち出してドライブに出掛けたところから、事件は始まります。
住宅街に迷い込んだ私たち。お友達はポールで規制された狭い道を上手に通り抜けられず、フェンダーがポールに擦れてしまいます。そして、こともあろうにそのまま「あ~、もう無理!このまま行っちゃえ~」と、アクセルを踏んだがために、フロントフェンダーからリアフェンダーまで、塗装が削れてしまい、友人宅に戻って二人ともこっぴどく怒られた…という話なんですけどね…。
いまでは笑い話ですが、当時は「マミとケイは、ロクなことしないっ!」と、それはもうこっぴどく叱られました。ちなみに私はまだ免許持っていなくて、えぇぇぇぇえ~! と、戸惑っているうちにガリガリという音が聞こえてきた…という状況で、止めようもなかったんですけどね。いまとなっては懐かしい思い出です。
ちなみに、なんでそこまで叱られたかというと、その事件が起きたのはクリスマスの3日前だったからなんです。友人のお兄さんは、買ったばかりの新車で彼女とのデートを計画していたんですよね…。あ~あ~。ごめんなさい…。
GT-Rはモビルスーツ。フェアレディZはダンスパートナー
と、話はずいぶん逸れましたが、それってフェアレディZの「いちばん正しい使い方」だと思います。いやいや、フェアレディZはスポーツカーだ!と言う方も多いと思いますし、私もスポーツカーだと思ってはいますが、どちらかと言えばスペシャリティーカー。平たい言葉で言うと、デートカーのイメージが強いんですよね。そして、男性が女性を颯爽とエスコートしてデートに繰り出す。そんな姿がこれほど似合うクルマも、なかなか少ないような気がします。
新型フェアレディZは、まさにそんなイメージに仕上がっていました。僭越ながら私のイメージ通りといった雰囲気(笑)。もちろん運動性能的ポテンシャルの高さで考えるならば、列記としたスポーツカーだということはよくわかっているんですけれども、今回は『GT-R』の開発チームが作ったということもあり「GT-Rはモビルスーツ。フェアレディZはダンスパートナー」という開発チームのこだわりが、ものすごくわかりやすく伝わってきたんですよね。
まだテストコースでしか試乗していませんが、私が試乗した日は運悪く大雨で、コース内は120km/h速度制限が掛かっていました。逆にそういったハードな状況下だったからか、クルマの挙動をよく感じることができまして、その時に伝わってきたのは「イザという時は力を瞬時に発揮する用意はあるけれど、そうでない時はジェントルにも走ることができるんだよ」という余裕たっぷりな感じと、本当に一緒にダンスを踊っているかのように、軽やかに舞う爽快なハンドリングがもたらしてくれる、ワクワクときめかせてくれる気持ち良さでした。
女性のファーストカーとしてもアリ
そして、いまの時代、ダンスに誘うのは男性からだけではなく、女性からだって全然アリですから、そうなるとこのボディのサイズ感と、生き物っぽいフロントマスクのデザインは、女性のファーストカーとして考えた時にも、背伸びしている感じもなく絵になると思えました。
「Shall we dance?」というフレーズが久々に頭に浮かんできたくらい、サマになると思います。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
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