【DS 4 新型試乗】心地よさに「降りたくなくなる」、新シリーズ第一弾…島崎七生人
試乗車の正式名は『DS 4 ESPRIT DE VOYAGE (=感性豊かな旅の精神)E-TENSE』という。ファンション界から着想を得た特別な“DS COLLECTIONモデル”シリーズの第一弾だそうで、上級の『DS 7』とともに設定された。
Voyage(旅)と聞いた瞬間にどこか遠くに出かけたくなるのはもちろんだが、フランス流オートクチュールの手法を採り入れ、サヴォア・フェール(匠の技)で、DSの上質な世界観にさらに磨きをかけたのが特徴。…こう書くとまるで広告かメーカーのプレスリリースそのままに聞こえてしまうが、実車の仕上がりは、なるほどと納得させられるものだった。
◆とにかく優しい風合いが心地いい
とくに室内は、どうやらこのシリーズのシンボルらしい柄がエンボスで入れられたグラナイトグレーのナッパレザーが貼り込まれたインパネ、明るいペブルグレーのレザーシートなど専用のあしらいに目がいく。とにかく優しい風合いが心地いい。
ドアの加飾部分に埋め込まれて配置されるパワーウインドゥスイッチ、これもまた加飾のようはエンジン始動ボタンなどもDSならではのディテールだ。夜間にクルマを停めると後席のヘッドレストあたりを照らすルームランプの雰囲気も格別だ。
他方で外観は、個性溢れるDS 4のスタイルはそのままに、クリスタルパールのボディ色、レザーエッチング加工の柄入りのドアミラーキャップを採用。それと19インチのアルミホイールは、ダイヤモンドカット加工とアンスラサイトグレーのマット色。個人的にはここ最近の市販車のアルミホイールではデザイン、質感ともに出色の出来だと思った。
◆降りても後味のいい…というより降りたくなくなる
座った瞬間に身体がスッと馴染むシートに収まり、走り出すと、それはもうこれまでのDS 4の世界観そのもの。とくにDSアクティブスキャンサスペンションを効かせたコンフォートモードでのフラットライドは我が家の乗り心地・NVH評価担当のシュン(柴犬・オス・2歳)も、頭が揺さぶられにくく快適そうだった。
パワートレインは1.6リットルエンジン(180ps/250Nm)と電気モーター(110ps/320Nm)を組み合わせたプラグインハイブリッドで、およそあらゆるシチュエーションで不満、不自然さを感じない快適なパワーフィールを発揮してくれる。
全長×全幅×全高=4415×1830×1495mmと実は扱いやすいボディサイズでもある。さらにADAS関係の機能が備わるのは安心だし、前2席のシート機能(ヒーター/ベンチレーションとマルチポイントランバーサポート)も充実。また、何とChatGPT機能も搭載する。タイトル写真は試乗中に木陰で一休みしているところだが、降りても後味のいい…というより降りたくなくなる、そんなクルマだった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
Voyage(旅)と聞いた瞬間にどこか遠くに出かけたくなるのはもちろんだが、フランス流オートクチュールの手法を採り入れ、サヴォア・フェール(匠の技)で、DSの上質な世界観にさらに磨きをかけたのが特徴。…こう書くとまるで広告かメーカーのプレスリリースそのままに聞こえてしまうが、実車の仕上がりは、なるほどと納得させられるものだった。
◆とにかく優しい風合いが心地いい
とくに室内は、どうやらこのシリーズのシンボルらしい柄がエンボスで入れられたグラナイトグレーのナッパレザーが貼り込まれたインパネ、明るいペブルグレーのレザーシートなど専用のあしらいに目がいく。とにかく優しい風合いが心地いい。
ドアの加飾部分に埋め込まれて配置されるパワーウインドゥスイッチ、これもまた加飾のようはエンジン始動ボタンなどもDSならではのディテールだ。夜間にクルマを停めると後席のヘッドレストあたりを照らすルームランプの雰囲気も格別だ。
他方で外観は、個性溢れるDS 4のスタイルはそのままに、クリスタルパールのボディ色、レザーエッチング加工の柄入りのドアミラーキャップを採用。それと19インチのアルミホイールは、ダイヤモンドカット加工とアンスラサイトグレーのマット色。個人的にはここ最近の市販車のアルミホイールではデザイン、質感ともに出色の出来だと思った。
◆降りても後味のいい…というより降りたくなくなる
座った瞬間に身体がスッと馴染むシートに収まり、走り出すと、それはもうこれまでのDS 4の世界観そのもの。とくにDSアクティブスキャンサスペンションを効かせたコンフォートモードでのフラットライドは我が家の乗り心地・NVH評価担当のシュン(柴犬・オス・2歳)も、頭が揺さぶられにくく快適そうだった。
パワートレインは1.6リットルエンジン(180ps/250Nm)と電気モーター(110ps/320Nm)を組み合わせたプラグインハイブリッドで、およそあらゆるシチュエーションで不満、不自然さを感じない快適なパワーフィールを発揮してくれる。
全長×全幅×全高=4415×1830×1495mmと実は扱いやすいボディサイズでもある。さらにADAS関係の機能が備わるのは安心だし、前2席のシート機能(ヒーター/ベンチレーションとマルチポイントランバーサポート)も充実。また、何とChatGPT機能も搭載する。タイトル写真は試乗中に木陰で一休みしているところだが、降りても後味のいい…というより降りたくなくなる、そんなクルマだった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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