レクサスUX 運転席まわりのデザインと機能装備の紹介

人とクルマが一体になる空間。直感的にボディサイズが把握できるレクサスUXのコックピットは、クルマと意思が通じ合うような快適さを意識して開発されている。本項では、ライバル車との比較を交えながらドライバーの運転環境を構成する装備について詳しく紹介する。

比較車両:レクサスUX250h“version L”/トヨタC-HR G-T/アウディQ2 1.4 TFSIシリンダーオンデマンド スポーツ(以下、Q2 1.4 TFSIと記述)/BMW X2 xDrive20i M Sport X

インストルメントパネル

レクサスUX(UX250h“version L”)
横長のディスプレイを全グレードに標準採用。ドライバー側に傾けたセンター部分は、スイッチの操作性を高めるという実用面のメリットに加え、キャビン全体に“ドライバーオリエンテッド”なムードを作り出す。スイッチについては、走行機能に関するものはステアリングホイール周辺に、空調系はインパネ中央に、カーナビやエンターテイメント系はセンターコンソールというように、ゾーンを明確に分けることで扱いやすさに配慮している。

  • トヨタC-HR(C-HR G-T)
  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M)

トヨタC-HR(C-HR G-T)
レクサスUXと同様、インパネのセンター部分をドライバー側に向けたのに加えて、空調コントロールパネル部分を大きく張り出すことで、ドライバーを包み込むような感覚を強調。センター高めにレイアウトされたカーナビ画面の視認性も高い。スイッチ類については、基本的に他モデルと共用されるものはなく、多くがC-HR専用設計となっている点も特徴のひとつだ。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
水平基調の端正なデザインで、飛行機のジェットエンジンをイメージした丸型のエアコン吹き出し口が特徴的。空調コントロールパネルなどを置くセンター部分はドライバー側に傾けて手が届きやすくするなど、上質でスタイリッシュなインテリアデザインを採用しながらも操作性を高めるという、アウディのこだわりが感じられる。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
水平なラインを重視しつつも丸みを帯びた楕円状のインパネをはじめ、スイッチ類の形状や配置には、ほかのBMW車と共通のテイストが感じられる。このためBMWから乗り換えるというケースでも落ち着いて過ごせ、説明を必要とすることなく操作系が操れるのは美点といえる。X2もまたBMWの伝統にのっとり、インパネはドライバー側に傾けられている。

メーターパネル

レクサスUX(UX250h“version L”)
右側の水温計や燃料計を除いた中央から左側にかけて、TFT液晶が組み込まれている。中央のリングで囲まれた部分は、ハイブリッドモデルでは写真のように出力と回生のレベルを示すインジケーターに、ガソリンエンジン車の場合はタコメーターになっている。スポーティグレードの“F SPORT”には、ひとまわり大きな8インチ液晶を採用した専用メーター(下写真)が装着される。

  • トヨタC-HR(C-HR G-T)
  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)

トヨタC-HR(C-HR G-T)
円筒状のリングで囲った2つのアナログメーターが特徴。左側は、ガソリンエンジン車はタコメーター(写真)だが、ハイブリッド車の場合はハイブリッドシステムの出力とエネルギー回生を示すインジケーターが組み込まれる。中央部のマルチインフォメーションディスプレイはカラー表示で、燃費や安全装備の状況などのほか、4WD車では前後トルク配分、車両にかかるGの変化なども表示が可能。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
オプション扱いではあるが、アウディの先進性を印象づける装備のひとつが、バーチャルコックピットと名付けられた全面液晶(12.3インチ)のメーターパネルだ。スピードメーターやタコメーターを大きくレイアウトするオーソドックスな表示が選べるほか、デザインの自由度の高い液晶画面のメリットを生かし、写真のようにカーナビのマップを全面に映し出すことも可能。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
クラシカルなデザインのスピードメーターとタコメーターを組み合わせたシンプルで見やすい意匠が、BMWの伝統でありこだわりだ。しかしながら、ニューモデルのX2では全面をTFT液晶としている。タコメーターはエンジン停止状態の表示を「READY」(アイドリングストップ時)と「OFF」(イグニッションオフ時)で分けているのが特徴。

ヘッドアップディスプレイ

レクサスUX(UX250h“version L”)
260mm×97.5mmという広範囲にハイブリッドシステムインジケーター、タコメーター、車速、シフトポジション、安全運転支援機能の作動状況、カメラが捉えた「最高速度」「一時停止」「車両進入禁止」などの道路標識の内容、カーナビの案内(矢印やレーン案内など)といった、さまざま情報を表示する。高輝度カラー表示で視認性も高い。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
車速やクルーズコントロール&可変速度リミッターの作動状況、カーナビによるルート案内(レクサスUXと同様に矢印による方向指示とレーン案内)などが表示される。フロントガラス投影型で、カラー表示である。

なお、トヨタC-HRとアウディQ2については、ヘッドアップディスプレイは設定されていない。

センターディスプレイ

レクサスUX(UX250h“version L”)
10.3インチのワイドディスプレイを全車に装着。横方向に大きいのは、地図+オーディオといったように、複数のメニューを同時に表示する状態を前提に考えられているため。統合型のインターフェイスであり、カーナビやオーディオのほかに空調の詳細なども、この画面を通して操作可能となっている。オペレーターに接続し、対話形式でのサービスが受けられる通信機能も標準で搭載している。

  • トヨタC-HR(C-HR G-T)
  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)

トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRは、すべてのグレードでカーナビやオーディオは販売店オプションとなる。インパネ上部にワイド2DINの取り付けスペースが組み込まれており、そこに販売店オプションや市販のカーナビを組み込む。バックカメラもメーカーオプションとして装着可能だ。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
Q2の場合は、8.3インチの横長カラーディスプレイを組み合わせたカーナビゲーションシステムがオプションで用意されており、車両設定などにも活用する。携帯電話回線を利用してインターネット経由でリアルタイムな交通情報をはじめとするさまざまな情報が得られるほか、Wi-Fiスポットとして、モバイル機器のインターネット接続も可能になる。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
8.8インチのディスプレイは、複数の情報を同時に表示することに配慮した、横方向に長い縦横比。輸入車としては珍しくタッチパネル操作も行うことができる。カーナビゲーションやオーディオの操作に加えて車両設定の役割も担う。通信機能を内蔵し、オペレーターとの通話でレストラン検索などのサービスも受けられる。

インフォテインメントシステムの操作スイッチ

レクサスUX(UX250h“version L”)
リモートタッチと名付けられた、指先をパッド上に滑らせて画面をコントロールするユニークな操作デバイスを採用。指の動きに連動する画面上のカーソルを動かすので、ドライバーは手元を見る必要がなく、スマホのように直感的に操れるのが美点である。その後方には、同じくブラインド操作を可能とするオーディオコントローラーも搭載。いずれも手が届きやすい位置にレイアウトされている。

  • トヨタC-HR(C-HR G-T)
  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)

トヨタC-HR(C-HR G-T)
独立した形のコントローラーはなく、オプションとして装着したナビの画面をタッチしてカーナビやオーディオを操作する。ディスプレイは高い位置にレイアウトされているため、タッチパネル操作時は前方の視線をわずかに動かすだけで画面が確認できる。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
「MMIコントローラー」と名付けられたセンターコンソールの操作系は、前方両端のノブで機能および画面表示を切り替えた後に、中央のダイヤルなどで操る。ダイヤルの上面はタッチパッドになっていて、日本語入力にもしっかり対応。ただし、右ハンドルの日本仕様車では左手で操作することになる。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
iDrive(アイドライブ)と呼ぶ統合コントローラーをセンターコンソールに配置。ダイヤルのほかスイッチを最小限にして、ブラインドタッチ性を高めている。ダイヤル上部はタッチパッドで日本語入力が可能だが、日本仕様車(右ハンドル)においては左手で入力することになる。

ドライブモードセレクトスイッチ

レクサスUX(UX250h“version L”)
UXのドライブモードセレクターはダイヤル切り替え式で、メーターバイザーの左側方、視界に入りやすく手が届きやすい位置にレイアウトされている。「ノーマル」「エコ」「スポーツS」に加え、スポーティーグレードの“F SPORT”には「スポーツS+」と「カスタム」も用意。先端のボタンを押せば「ノーマル」に復帰し、“F SPORT”はもう一度押すと「カスタム」へと変化する。ハイブリッド車では、モーターのみで走行できる「EV」モードも選べる。

トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRは「スポーツ」「ノーマル」「エコ」の3パターン。独立したスイッチはなく、ステアリングスイッチによりメーター内のメニューを呼び出して切り替える。ハイブリッド車にはエンジンを止めてモーターのみで走る「EV」モードもあり、センターコンソールのスイッチで切り替え可能だ。

  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
「アウディドライブセレクト」と名付けられたドライブモード切り替えシステムを採用。センタークラスターに設けられたスイッチを押すことで「オート」のほか、「コンフォート」に「ダイナミック」、燃費重視の「エフィシェンシー」、ドライバーの好みを反映させた「インディビジュアル」の各モードが選べる。切り替え時の様子は、ディスプレイ上で確認できる。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
シフトセレクターの脇にある「ドライビング・パフォーマンス・コントロール・スイッチ」(写真右奥から2番目)を押して「スポーツ」「コンフォート」「エコプロ」の3パターンを切り替え可能。「エコプロ」は、空調の設定までを含め燃費重視の制御になる走行モードである。

ステアリングスイッチ類

レクサスUX(UX250h“version L”)
スポークの右側にはクルーズコントロールをはじめとする運転支援システムのスイッチを、左側にはメーター内ディスプレイの切り替えやインフォテインメントシステムの操作を行うスイッチをレイアウト。それぞれの下部はオーディオの基本的な操作にあてられる。使い勝手に配慮し、片側ずつ異なる形状のボタンが採用されている。

  • トヨタC-HR(C-HR G-T)
  • アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
  • BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)

トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRの場合は、多くのボタンがあっても操作に誤りがないよう、メイン部は指が届きやすく、上下のサブ部は指を大きく動かさないと操ることのできないレイアウトとされている。スポーク右側にあるのは、メーター内ディスプレイの切り替え&操作のためのスイッチで、左側はオーディオ系。右側スポークの下方(奥)には、独立してクルーズコントロールのスイッチが用意される。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
左右ともにロータリースイッチを組み合わせているのが特徴。右側は主にオーディオ、左側はメーターの表示切り替えや設定操作のために使う。ステアリングスイッチとは独立し、左側のスポークの下方(奥)にはクルーズコントロールの操作スイッチが配置される。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
BMW X2のステアリングスイッチは、右側がオーディオ系で、左側がクルーズコントロール系。スイッチの数そのものが少ない、比較的シンプルなレイアウトとなっている。どちらもロータリースイッチを組み合わせており、右はオーディオの選曲やラジオ選局、左側はクルーズコントロールの設定速度を変更するために用いる。「M Sport X」に備わる大きな変速用シフトパドルも特徴的。

外部入力端子および充電機能

レクサスUX(UX250h“version L”)
センターコンソールボックスの最前部に2つのUSBポートとAUX入力端子が並ぶ。オプション設定ではあるが、Qi(チー)と呼ばれる国際標準規格に対応した非接触充電器も装着可能。センターコンソールの後方には、後席用のUSBポート(2.1A)も2個備わる。

トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRでは、販売店オプションとして設定されるカーナビ(一部機種を除く)への追加メニューとして、オーディオに接続するUSBポートとHDMI端子を設置できる。場所はセンターコンソールの最前部。USBポートは2.1Aの急速充電が可能。

アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
センターコンソールの最前部にひとつ、センターコンソールボックス内にひとつ、合計2個のUSBポートを装備。そのほか、センターコンソールボックスにはAUX入力端子が、グローブボックス内にはSDカードスロットが用意される。

BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
センターコンソールの収納は上下2段式になっていて、下部のトレー内にUSBポートが組み込まれる。USBポートはひとつしかないが、DC12Vアウトレットはセンターコンソール最前部と最後部の後席用、合わせて2個備わる。

[ガズー編集部]

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